江戸川区南篠崎町にあるキリスト教会です

日本バプテスト連盟 篠崎キリスト教会

2008年6月25日祈祷会(ルカ13章、実のならない無花果になるな)

投稿日:2019年8月21日 更新日:

1.実のならない無花果のような信仰

・ピラトはエルサレムに水道を引くため神殿税を用いた。熱心党はこれは神殿を汚すものとして暴動を起こし、多くの者が弾圧されて死んだ。また、工事中にシロアムの塔が事故で崩れて18人が死んだ。パリサイ派は暴力を用いたり、異教徒に協力した故に天罰が当たったと言っていたが、イエスは天罰などないと反論された。
−ルカ13:1-5「その時、何人かの人が来て、ピラトがガリラヤ人の血を彼らのいけにえに混ぜたことをイエスに告げた。イエスはお答えになった『そのガリラヤ人たちがそのような災難に遭ったのは、ほかのどのガリラヤ人よりも罪深い者だったからだと思うのか。決してそうではない・・・ また、シロアムの塔が倒れて死んだあの十八人は、エルサレムに住んでいたほかのどの人々よりも、罪深い者だったと思うのか。決してそうではない』」。
・天罰などない。しかし、悔い改めない者は最後の審判において滅ぼされる。今は滅びが猶予されているのだ。
−ルカ13:5-9「言っておくが、あなたがたも悔い改めなければ、皆同じように滅びる・・・ある人がぶどう園にいちじくの木を植えておき、実を探しに来たが見つからなかった。そこで、園丁に言った『もう三年もの間、このいちじくの木に実を探しに来ているのに、見つけたためしがない。だから切り倒せ。なぜ、土地をふさがせておくのか』。園丁は答えた『御主人様、今年もこのままにしておいてください。木の周りを掘って、肥やしをやってみます。そうすれば、来年は実がなるかもしれません。もしそれでもだめなら、切り倒してください。』」
・誰が切り倒されるのか、それは自分は正しいと思っている宗教指導者たち、あなたがただとイエスは言われる。彼らは民の病がいやされても喜ぼうとせず、その日が安息日であることを咎め立てる。
−ルカ13:10-14「安息日に、イエスはある会堂で教えておられた。そこに、十八年間も病の霊に取りつかれている女がいた・・・イエスはその女を見て呼び寄せ『婦人よ、病気は治った』と言って、その上に手を置かれた。女は、たちどころに腰がまっすぐになり、神を賛美した。ところが会堂長は、イエスが安息日に病人をいやされたことに腹を立て群衆に言った『働くべき日は六日ある。その間に来て治してもらうがよい。安息日はいけない』」。
・いやしが安息日になされた時、喜ぶよりも非難する。会堂長は人ではなく制度や規則を見ている。派遣労働者を人事部ではなく、調達部で管理する現代の工場も同じだ。人を生産調整のための部品のように見ている。
−ルカ13:15-16「しかし、主は彼に答えて言われた『偽善者たちよ、あなたたちはだれでも、安息日にも牛やろばを飼い葉桶から解いて、水を飲ませに引いて行くではないか。この女はアブラハムの娘なのに、十八年もの間サタンに縛られていたのだ。安息日であっても、その束縛から解いてやるべきではなかったのか』」。
・教会建築の時に、資金計画者は信徒を献金マシーンのように見やすい。教会建築が教会を壊すことも多い。

2.そのような信仰者は天国から締め出される

・パリサイ人は不信仰ではない。しかし、罪を認めて、悔い改めようとはしない。天国の門は彼らに閉じる。
−ルカ13:24-27「狭い戸口から入るように努めなさい。入ろうとしても入れない人が多いのだ。家の主人が立ち上がって、戸を閉めてしまってからでは、あなたがたが外に立って戸をたたき、『御主人様、開けてください』と言っても、『お前たちがどこの者か知らない』という答えが返ってくるだけである。そのとき、あなたがたは『御一緒に食べたり飲んだりしましたし、また、私たちの広場でお教えを受けたのです』と言いだすだろう。しかし主人は『お前たちがどこの者か知らない。不義を行う者ども、皆私から立ち去れ』と言うだろう」。
・「先の者は後になり、後の者は先になる」、イエスが繰り返し使われた言葉だ(マタイ20:16他)。良い業をしたから救われるのではなく、悔い改めて憐れみを求めた者が救われる。救いの決定権はあなたがたにはないのだとイエスは言われる。
−ルカ13:28-30「あなたがたは、アブラハム、イサク、ヤコブやすべての預言者たちが神の国に入っているのに、自分は外に投げ出されることになり、そこで泣きわめいて歯ぎしりする。そして人々は、東から西から、また南から北から来て、神の国で宴会の席に着く。そこでは、後の人で先になる者があり、先の人で後になる者もある」。
・イエスはエルサレムのために嘆かれる。ルカは紀元70年のエルサレム崩壊をイエスの言葉を借りて記述している。ユダヤ人はローマ支配から脱却するため反乱を起こし、完膚なきまでに撃たれ、国は滅んだ。地上の国を求めて神の国を拒絶した結果、ユダヤ民族は自殺行為に追い込まれた。回復は2000年後の1945年であった。
−ルカ13:34-35「エルサレム、エルサレム、預言者たちを殺し、自分に遣わされた人々を石で打ち殺す者よ、めん鳥が雛を羽の下に集めるように、私はお前の子らを何度集めようとしたことか。だが、お前たちは応じようとしなかった。見よ、お前たちの家は見捨てられる。言っておくが、お前たちは、『主の名によって来られる方に、祝福があるように』と言う時が来るまで、決して私を見ることがない。」

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