江戸川区南篠崎町にあるキリスト教会です

日本バプテスト連盟 篠崎キリスト教会

2008年6月18日祈祷会(ルカ12章、思い悩むな)

投稿日:2019年8月21日 更新日:

1.パリサイのパン種に気をつけよ

・イエスはパリサイ人や律法学者の偽善を激しく非難された。彼らはイエスに敵意をいだく。イエスはパリサイ人のパン種に気をつけよと弟子たちに警告される。パン種は悪を伝染させる(?コリント5:6-7)。
−ルカ11:53-12:1「イエスがそこを出て行かれると、律法学者やファリサイ派の人々は激しい敵意を抱き、いろいろの問題でイエスに質問を浴びせ始め、何か言葉じりをとらえようとねらっていた。・・・イエスは、まず弟子たちに話し始められた。『ファリサイ派の人々のパン種に注意しなさい。それは偽善である』」。
・偽善者は神よりも人の目を気にする(ルカ12:43)。教会の中にも神よりも人の目を気にする傾向がある。教会がこの世と迎合して福音を緩めたり、教勢の拡大を目標化し始めた時、パリサイ人のパン種が膨らみ始める。
−マタイ5:20「言っておくが、あなたがたの義が律法学者やファリサイ派の人々の義にまさっていなければ、あなたがたは決して天の国に入ることができない」。
・権力者は神よりも人の目を気にする。その偽善を指摘されれば怒る。イエスの弟子として生きていこうとすれば私たちも憎まれるだろう。しかし、真に恐れるべき方は私たちと共におられるとイエスは言われる。
−ルカ12:4-7「体を殺しても、その後、それ以上何もできない者どもを恐れてはならない。だれを恐れるべきか、教えよう。それは、殺した後で、地獄に投げ込む権威を持っている方だ。・・・五羽の雀が二アサリオンで売られているではないか。だが、その一羽さえ、神がお忘れになるようなことはない。それどころか、あなたがたの髪の毛までも一本残らず数えられている。恐れるな。あなたがたは、たくさんの雀よりもはるかにまさっている。」
・あなたが権力者の前で私を否認すれば、天国に入ることは出来ない。ギリシャ語の証人は殉教者の意味も持つ。
−ルカ12:9-10「人々の前で私を知らないと言う者は、神の天使たちの前で知らないと言われる。人の子の悪口を言う者は皆赦される。しかし、聖霊を冒涜する者は赦されない」。
・イエスは自分の死を見つめておられる。だから弟子たちにも覚悟を求められる。
−ルカ12:49-51「私が来たのは、地上に火を投ずるためである。その火が既に燃えていたらと、どんなに願っていることか。しかし、私には受けねばならない洗礼がある。それが終わるまで、私はどんなに苦しむことだろう。あなたがたは、私が地上に平和をもたらすために来たと思うのか。そうではない。言っておくが、むしろ分裂だ」。

2.思い悩むな

・遺産相続の調停を求めてきた人にイエスは、財産よりも大事なものがあるとして「愚かな金持ち」の例えを話された。金持ちは所有こそが人生を安泰にすると考えた。この箇所を原文で読めば「私の倉、私の穀物、私の魂」となる。そこには「私」しかない。人が自分の力で生きていると考える時、「愚かな金持ち」になる。
-ルカ12:16-19「それから、イエスはたとえを話された『ある金持ちの畑が豊作だった。金持ちは、どうしよう。作物をしまっておく場所がないと思い巡らしたが、やがて言った。こうしよう。倉を壊して、もっと大きいのを建て、そこに穀物や財産をみなしまい、こう自分に言ってやるのだ。さあ、これから先何年も生きて行くだけの蓄えができたぞ。ひと休みして、食べたり飲んだりして楽しめと』」
・しかし神は言われる「愚か者よ、今夜お前は死ぬ」。人は財産を墓の中に持っていくことは出来ないのだ。
-ルカ12:20-21「しかし神は、『愚かな者よ、今夜、お前の命は取り上げられる。お前が用意した物は、いったいだれのものになるのか』と言われた。自分のために富を積んでも、神の前に豊かにならない者はこのとおりだ。」
・イエスは物質主義からの解放について更に弟子たちに教えられた。ルカ版山上の教えだ。
−ルカ12:22-23「それから、イエスは弟子たちに言われた。『だから、言っておく。命のことで何を食べようか、体のことで何を着ようかと思い悩むな。命は食べ物よりも大切であり、体は衣服よりも大切だ』」。
・空の鳥や野の花を見よ、蒔かず、刈入れもしないのに神は養ってくださるではないかとイエスは言われる。
−ルカ12:24-27「烏のことを考えてみなさい。種も蒔かず、刈入れもせず、納屋も倉も持たない。だが、神は烏を養ってくださる。・・・あなたがたのうちのだれが、思い悩んだからといって、寿命をわずかでも延ばすことができようか。・・・野原の花がどのように育つかを考えてみなさい。働きもせず紡ぎもしない。しかし、言っておく。栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった」。
・何を飲もうか、何を食べようかと思い煩うな。神は必要なものは与えてくださる。それで十分ではないか。
−ルカ12:29-32「あなたがたも、何を食べようか、何を飲もうかと考えてはならない。思い悩むな。・・・あなたがたの父は、これらのものがあなたがたに必要なことをご存じである。ただ、神の国を求めなさい。そうすれば、これらのものは加えて与えられる。小さな群れよ、恐れるな。あなたがたの父は喜んで神の国をくださる」。

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