江戸川区南篠崎町にあるキリスト教会です

日本バプテスト連盟 篠崎キリスト教会

2008年12月3日祈祷会(マルコ4:21-34、神の国の例え)

投稿日:2019年8月21日 更新日:

1.ともし火とはかりの例え

・イエスは種まきの例えに続いて、ともし火の例えを語られる「ともし火は周りを照らすために持って来られる。私の言葉を聞くだけで行わない者は、ともし火を枡の下や寝台の下に置くのと同じだ」とイエスは言われる。
−マルコ4:21-23「また、イエスは言われた『ともし火を持って来るのは、升の下や寝台の下に置くためだろうか。燭台の上に置くためではないか。隠れているもので、あらわにならないものはなく、秘められたもので、公にならないものはない。聞く耳のある者は聞きなさい』」。
・マタイではこの言葉は弟子たちに「証人として生きなさい」という文脈の中で語られ、ルカでは弟子たちに「内面の光を消さないように」との警告の言葉として語られる。同じ言葉が聞く者の受け止め方で違う意味を持つ。
−マタイ5:15-16「また、ともし火をともして升の下に置く者はいない。燭台の上に置く。そうすれば、家の中のものすべてを照らすのである。そのように、あなたがたの光を人々の前に輝かしなさい。人々が、あなたがたの立派な行いを見て、あなたがたの天の父をあがめるようになるためである」。
−ルカ11:33-36「ともし火をともして、それを穴蔵の中や、升の下に置く者はいない。入って来る人に光が見えるように、燭台の上に置く。あなたの体のともし火は目である。目が澄んでいれば、あなたの全身が明るいが、濁っていれば、体も暗い。だから、あなたの中にある光が消えていないか調べなさい。あなたの全身が明るく、少しも暗いところがなければ、ちょうど、ともし火がその輝きであなたを照らすときのように、全身は輝いている」。
・はかりの例えはマタイ(7:1-2)、ルカ(6:37-38)では人を裁くなと言う教えの中で語られている。マルコでは例え=イエスの言葉を理解することの大切さが説かれる。注意深く聴く者はその理解が深められ、そうでない者は持っていたわずかな知識さえも失ってしまうと警告されている。
-マルコ4:24-25「何を聞いているかに注意しなさい。あなたがたは自分の量る秤で量り与えられ、更にたくさん与えられる。持っている人は更に与えられ、持っていない人は持っているものまでも取り上げられる」。
・御言葉は聞くだけではだめなのだ。「聞く」ことと「聞いて受入れる」ことの間には天地の差がある。聞いて受入れる、自分の思いを捨てて御言葉に従う時に本当の収穫がある。
−ヨハネ9:41「イエスは言われた『見えなかったのであれば、罪はなかったであろう。しかし、今、『見える』とあなたたちは言っている。だから、あなたたちの罪は残る』」。

2.成長する種とからし種のたとえ

・人は種を蒔けば種が発芽して成長することは知っているが、何故成長するのかは知らない。それは神の業だ。
-マルコ4:26-28「また、イエスは言われた『神の国は次のようなものである。人が土に種を蒔いて、夜昼、寝起きしているうちに、種は芽を出して成長するが、どうしてそうなるのか、その人は知らない。土はひとりでに実を結ばせるのであり、まず茎、次に穂、そしてその穂には豊かな実ができる』」。
・同じように神の国は、人間の努力とは無関係に成長する。蒔かれた種(御言葉)に力があるからだ。
−イザヤ55:10-11「雨も雪も、ひとたび天から降れば、むなしく天に戻ることはない。それは大地を潤し、芽を出させ、生い茂らせ、種蒔く人には種を与え、食べる人には糧を与える。そのように、私の口から出る私の言葉もむなしくは、私のもとに戻らない。それは私の望むことを成し遂げ、私が与えた使命を必ず果たす」。
・神の国は天から来る。私たちが神の国を地上に造ろうとしてもその試みは失敗するだろう。アメリカは「山上の町」(マタイ5:14)を目指す信仰者によって建国されたが、今ではバビロンのような虚栄の国になっている。
−ヨハネ黙示録21: 2「私は、聖なる都、新しいエルサレムが、夫のために着飾った花嫁のように用意を整えて、神のもとを離れ、天から下って来るのを見た」。
・私たちはただ為すべきことを為していけば良い。収穫は神が与えてくださる。結果を求めてはいけない。
−マルコ4:29「実が熟すと、早速、鎌を入れる。収穫の時が来たからである」。
・イエスの蒔かれた福音の種は今はからし種のように小さくとも、やがては大木になるとイエスは語られる。
−マルコ4:30-32「更に、イエスは言われた『神の国を何にたとえようか。どのようなたとえで示そうか。それは、からし種のようなものである。土に蒔くときには、地上のどんな種よりも小さいが、蒔くと、成長してどんな野菜よりも大きくなり、葉の陰に空の鳥が巣を作れるほど大きな枝を張る』」。
・しかしからし種は1年草だ。毎年蒔かなければいけない。宣教は毎週毎週続けられる必要がある。神の国の秘密を教えられた弟子たちはその御言葉を伝え続ける。その伝道は必ず成果を見るであろう。
−マルコ4:33-34「イエスは、人々の聞く力に応じて、このように多くのたとえで御言葉を語られた。たとえを用いずに語ることはなかったが、御自分の弟子たちにはひそかにすべてを説明された」。

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