江戸川区南篠崎町にあるキリスト教会です

日本バプテスト連盟 篠崎キリスト教会

2007年6月20日祈祷会(ヨハネ黙示録11〜12章、サタンは既に打ち破られた)

投稿日:2019年8月21日 更新日:

1.第七のラッパが吹かれた(11:15-19、12:1-6)

・第七のラッパが吹かれると、裁きの最終章が始まる。それは「キリストがこの世の王となられた」との宣言で始まる。地上ではローマ皇帝が王として君臨し、従わないキリスト教徒を迫害している。しかし天では既にキリストが即位されている。最後に勝利するのはローマの軍事力ではなく、主イエスの愛の力であるとの信仰告白だ。
―黙示録11:15-18「第七の天使がラッパを吹いた。・・・声があって、こう言った。『この世の国は、我らの主と、そのメシアのものとなった。主は世々限りなく統治される。・・・地を滅ぼす者どもを滅ぼされる時が来ました』」。
・その告白が天上の神殿に戻された契約の箱で保証される。契約の箱はエルサレム滅亡の時にエレミヤによって隠されていたが、終末の日に再び聖所に戻されるとの言い伝えがあった。ヨハネはその契約の箱を見た。
―黙示録11:19「天にある神の神殿が開かれて、その神殿の中にある契約の箱が見え・・・た」。
・地上の教会は迫害の中で希望を失いかけている。いつまでこのようなことが続くのか。そのヨハネが、幻のうちに、女が身に太陽をまとい、月を足の下にして現れるのを見た。女は十二の星の冠をかぶる。12部族からなる旧約の民とそれを継承する12使徒に導かれる新約の民をこの女は表象している。
―黙示録12:1「天に大きなしるしが現れた。一人の女が身に太陽をまとい、月を足の下にし、頭には十二の星の冠をかぶっていた」。
・女は産みの苦しみのために叫んでいた。女が子を産んだらその子を食べてしまおうとサタンが待ち構えていた。サタンは古代では竜として表象されていた(カナン神話ではレビヤタン〜イザヤ27:1)
―黙示録12:2-4「女は身ごもっていたが、子を産む痛みと苦しみのため叫んでいた。また、もう一つのしるしが天に現れた。見よ、火のように赤い大きな竜である。・・・竜の尾は、天の星の三分の一を掃き寄せて、地上に投げつけた。そして、竜は子を産もうとしている女の前に立ちはだかり、産んだら、その子を食べてしまおうとしていた」。
・女は子を産む。その子は鉄の杖で諸国を治めるメシアである(詩篇2:7-9)。子は神の元に引き上げられ、守られた。
―黙示録12:5「女は男の子を産んだ。この子は、鉄の杖ですべての国民を治めることになっていた。子は神のもとへ、その玉座へ引き上げられた」。
・子を殺すことに失敗したサタンは女を殺そうとするが、女は荒れ野に逃げ、3年半の間守られる。地上では教会への迫害は今しばらく続くが、それも限られている(3年半)。教会は神の用意された場所で生き続けることが出来る。
―黙示録12:6「女は荒れ野へ逃げ込んだ。そこには、この女が千二百六十日の間養われるように、神の用意された場所があった」。

2.サタンが天から追放される(12:7-18)

・神はサタンと戦うように天使ミカエルに命じ、ミカエルはサタンと戦い、これを天上から追放する。ミカエルはイスラエルの守護天使と信じられていた(ダニエル12:1)。
―黙示録12:7-9「天で戦いが起こった。ミカエルとその使いたちが、竜に戦いを挑んだのである。竜とその使いたちも応戦したが、勝てなかった。そして、もはや天には彼らの居場所がなくなった。この巨大な竜、年を経た蛇、悪魔とかサタンとか呼ばれるもの、全人類を惑わす者は、投げ落とされた。地上に投げ落とされたのである」。
・メシアの到来と共にサタンは地に投出される。天上においてサタンは既に敗れているとイエスも認識されていた。
―ルカ10:18-19「イエスは言われた『私は、サタンが稲妻のように天から落ちるのを見ていた。蛇やさそりを踏みつけ、敵のあらゆる力に打ち勝つ権威を、私はあなた方に授けた。だから、あなたがたに害を加えるものは何一つない』」。
・天上ではサタンが敗れ去ったことを讃美する声が沸きあがる。
―黙示録12:10-12「今や、我々の神の救いと力と支配が現れた。神のメシアの権威が現れた。我々の兄弟たちを告発する者は・・・投げ落とされたからである。兄弟たちは、小羊の血と自分たちの証しの言葉とで、彼に打ち勝った。・・・このゆえに、もろもろの天と、その中に住む者たちよ、喜べ。地と海とは不幸である。悪魔は怒りに燃えて、お前たちのところへ降って行った。残された時が少ないのを知ったからである。」
・地上に落とされたサタンは荒野の女を殺そうと暴れるが失敗する。神が守られるからだ。
―黙示録12:13-16「竜は、自分が地上へ投げ落とされたと分かると、男の子を産んだ女の後を追った。しかし、女には大きな鷲の翼が二つ与えられた・・・蛇は、口から川のように水を女の後ろに吐き出して、女を押し流そうとした。しかし、大地は女を助け、口を開けて、竜が口から吐き出した川を飲み干した」。
・キリストは天にあり、神の民は地上にいる。それゆえに神の民の苦難は続くが、それもまた神の加護の中にある。
―黙示録12:17「竜は女に対して激しく怒り、その子孫の残りの者たち、すなわち、神の掟を守り、イエスの証しを守りとおしている者たちと戦おうとして出て行った」。

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