江戸川区南篠崎町にあるキリスト教会です

日本バプテスト連盟 篠崎キリスト教会

2007年6月13日祈祷会(ヨハネ黙示録10〜11章、最後の裁きの前に)

投稿日:2019年8月21日 更新日:

1.巻物を食べよと命じられるヨハネ(10:1-11)

・六つのラッパが吹かれ、災いが次々に示されても人々は悔い改めない。最後のラッパが吹かれる前に、人々の悔い改めを促すために、証し人が立てられる。その証しが小さな巻物に示される。
―黙示録10:1-3「私はまた、もう一人の力強い天使が、雲を身にまとい、天から降って来るのを見た。頭には虹をいただき、顔は太陽のようで、足は火の柱のようであり、手には開いた小さな巻物を持っていた。そして、右足で海を、左足で地を踏まえて、獅子がほえるような大声で叫んだ。天使が叫んだとき、七つの雷がそれぞれの声で語った」。
・最後の審判が為される前に、神は最後の悔い改めの機会を人々にお与えになる。信仰者にはよい知らせでも、悔い改めない者には悪い知らせとなるからだ。
―黙示録10:5-7「海と地の上に立つのを私が見たあの天使が、右手を天に上げ、世々限りなく生きておられる方にかけて誓った。すなわち、天とその中にあるもの、地とその中にあるもの、海とその中にあるものを創造された方にかけてこう誓った『もはや時がない。第七の天使がラッパを吹くとき、神の秘められた計画が成就する。それは、神が御自分の僕である預言者たちに良い知らせとして告げられたとおりである』」。
・その言葉を書き留めようとした時、「書き留めるな」と命じられる。書き留めるのではなく、食べよと。
―黙示録10:4-9「七つの雷が語ったとき、私は書き留めようとした。すると、天から声があって『七つの雷が語ったことは秘めておけ。それを書き留めてはいけない』と言うのが聞こえた。・・・すると、天から聞こえたあの声が、再び私に語りかけて、こう言った『さあ行って、海と地の上に立っている天使の手にある、開かれた巻物を受け取れ』。そこで、天使のところへ行き『その小さな巻物をください』と言った。すると、天使は私に言った『受け取って、食べてしまえ。それは、あなたの腹には苦いが、口には蜜のように甘い』」。
・御言葉を書き留めるのではなく、食べよと言われる。御言葉を聞く者から語る者に変えられた時、御言葉は苦いものになる。誰も耳を傾けず、感謝もしないし、嘲笑するだろう。それでも語れと命じられる。エレミヤが経験したこともそうだった(エレミヤ20:7-9参照)。
―黙示録10:10-11「私は、その小さな巻物を天使の手から受け取って、食べてしまった。それは、口には蜜のように甘かったが、食べると、私の腹は苦くなった。すると、私にこう語りかける声が聞こえた『あなたは、多くの民族、国民、言葉の違う民、また、王たちについて、再び預言しなければならない』」。

2.証し人の死と復活(11:1-14)

・ヨハネはまた神の神殿と祭壇を測るように言われた。地上の神殿は紀元70年にローマにより破壊されている。新しい神殿建築のための測量である。
―黙示録11:1-2「私は杖のような物差しを与えられて、こう告げられた『立って神の神殿と祭壇とを測り、また、そこで礼拝している者たちを数えよ。しかし、神殿の外の庭はそのままにしておけ。測ってはいけない。そこは異邦人に与えられたからである。彼らは、四十二か月の間、この聖なる都を踏みにじるであろう』」。
・42ヶ月、3年半、完全数7の半分である。ローマはエルサレムと神殿を滅ぼした。しかし、苦難の時は完全数の半分であり、限られている。その廃墟の神殿に二人の証し人が送られる。彼らは3年半の間語り、殺される。
―黙示録11:3-7「私は、自分の二人の証人に粗布をまとわせ、千二百六十日の間、預言させよう。・・・二人がその証しを終えると、一匹の獣が、底なしの淵から上って来て彼らと戦って勝ち、二人を殺してしまう」。
・この二人は誰を示すのであろうか。紀元64年にローマでネロに殺されたペテロとパウロであろうか。彼らの遺体は3日半の間放置された。彼らの主イエスの遺体が3日半の間、放置されたようにである。
―黙示録11:8-10「彼らの死体は、たとえてソドムとかエジプトとか呼ばれる大きな都の大通りに取り残される。この二人の証人の主も、その都で十字架につけられたのである。さまざまの民族、種族、言葉の違う民、国民に属する人々は、三日半の間、彼らの死体を眺め、それを墓に葬ることは許さないであろう。地上の人々は、彼らのことで大いに喜び、贈り物をやり取りするであろう。この二人の預言者は、地上の人々を苦しめたからである」。
・ナチスの時代、教会の多くはヒットラーに従った。しかし一部の人たちは告白教会を形成して抵抗した。告白教会は弾圧され、バルトは国外追放され、ニーメラーは捕らえられ、ボンヘッファーは殺された。教会は権力者の前に倒された。しかし、教会は死なない。新生賛美歌73番はボンヘッフアーが獄中から出した手紙の一節である。
―黙示録11:11-13「三日半たって、命の息が神から出て、この二人に入った。彼らが立ち上がると、これを見た人々は大いに恐れた。二人は、天から大きな声があって『ここに上って来い』と言うのを聞いた。そして雲に乗って天に上った。彼らの敵もそれを見た。そのとき、大地震が起こり、都の十分の一が倒れ、この地震のために七千人が死に、残った人々は恐れを抱いて天の神の栄光をたたえた」。

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