江戸川区南篠崎町にあるキリスト教会です

日本バプテスト連盟 篠崎キリスト教会

2004年9月15日  ヨハネ19:28-37  成し遂げられた

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1.イエスの死

・イエスが十字架につけられたのは、金曜日朝9時であった。十字架につけられた罪人は、出血と熱と疲労で激しい渇きを覚える。イエスは十字架につけられて6時間後、「渇く」と言われた。
―ヨハネ19:28-29「この後、イエスは、すべてのことが今や成し遂げられたのを知り、「渇く」と言われた。こうして、聖書の言葉が実現した。そこには、酸いぶどう酒を満たした器が置いてあった。人々は、このぶどう酒をいっぱい含ませた海綿をヒソプに付け、イエスの口もとに差し出した。」
・イエスは、このぶどう酒を飲まれると「全ては終わった」と言われ、息を引き取られた。
―ヨハネ「イエスは、このぶどう酒を受けると、「成し遂げられた」と言い、頭を垂れて息を引き取られた。」
・イエスが十字架で死なれたのは、金曜日の午後3時、数時間すれば、日が暮れ、安息日に入る。ユダヤ人にとって、十字架で殺された者は神に呪われた者であり、汚れた死体は安息日が始まる前に片付ける必要があった。そのため、総督ピラトに、「足の骨を折って死なせ、罪人たちを十字架から取り降ろすように」求めた。
―ヨハネ19:31「その日は準備の日で、翌日は特別の安息日であったので、ユダヤ人たちは、安息日に遺体を十字架の上に残しておかないために、足を折って取り降ろすように、ピラトに願い出た。」
・兵士たちは二人の罪人のすね打って死なせた。しかし、イエスは既に死んでおられたので、足の骨を折ることをせず、兵士の一人がその死を確認するために、槍でイエスのわき腹を刺した。
―ヨハネ19:32-34「そこで、兵士たちが来て、イエスと一緒に十字架につけられた最初の男と、もう一人の男との足を折った。イエスのところに来てみると、既に死んでおられたので、その足は折らなかった。しかし、兵士の一人が槍でイエスのわき腹を刺した。すると、すぐ血と水とが流れ出た。」
・刺されたイエスの体から血と水が流れ出た。私たちはバプテスマの水で洗われ、晩餐式の血で清められる。
―?ヨハネ5:6「この方は、水と血を通って来られた方、イエス・キリストです。水だけではなく、水と血とによって来られたのです。そして、“霊”はこのことを証しする方です。“霊”は真理だからです」。

2.イエスの十字架の言葉

・イエスは十字架上で7つの言葉を残された。最初は、自分を十字架につけるローマ兵のための赦しの言葉だ。
―ルカ23:34「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです」
・次は、共に十字架につけられた罪人のためのとりなしの言葉だ。悔い改めた罪人の一人にイエスは言われた
―ルカ23:43「あなたは今日私と一緒に楽園にいる」。
・そこにはイエスの母もいた。イエスは母に付き添うヨハネに母の今後を委ねられた
―ヨハネ19:27「見なさい。あなたの母です」
・十字架につけられて6時間が経過し、苦しみが極限に達した時、イエスは父に向かって叫ばれた
―マタイ27:46「エリ、エリ、レマ、サバクタニ(わが神、わが神、何故、私を見捨てられたのですか)」
・激しい苦痛と多量の出血のために、イエスは激しい渇きを覚えられた。
―ヨハネ19:28「渇く」
・酸いぶどう酒が与えられ、しばしの休息の時が与えられた。そして最後の時が来た。そのとき、イエスは「全ては成し遂げられた。私の霊を御手に委ねます」といって、息を引き取られた。
―ヨハネ19:30「成し遂げられた」
―ルカ23:46「父よ、私の霊を御手にゆだねます」
・「成し遂げられた=テテレスタイ」は「完了した、完成した」と言う意味である。人間的にみれば、その死は終わりだった。人間の可能性が終わった時から、神の可能性が始まった。
―使徒行伝2:23-24「このイエスを神は、お定めになった計画により、あらかじめご存じのうえで、あなたがたに引き渡されたのですが、あなたがたは律法を知らない者たちの手を借りて、十字架につけて殺してしまったのです。しかし、神はこのイエスを死の苦しみから解放して、復活させられました。イエスが死に支配されたままでおられるなどということは、ありえなかったからです。」
・十字架は『死から生への』出来事である。死ななければ、新しい命は無い。
―ローマ6:4 「私たちは洗礼によってキリストと共に葬られ、その死にあずかるものとなりました。それは、キリストが御父の栄光によって死者の中から復活させられたように、私たちも新しい命に生きるためなのです」。

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