江戸川区南篠崎町にあるキリスト教会です

日本バプテスト連盟 篠崎キリスト教会

2008年3月5日祈祷会(使徒言行録25章、復活を信じるか)

投稿日:2019年8月21日 更新日:

1.パウロの再審の開始

・パウロは2年間カイサリアのローマ総督府に幽閉された。処刑する根拠はなく、釈放すればユダヤ人が騒ぐからだ。「あなたはローマで私を証しせよ」(23:11)と約束された主は沈黙しておられる。パウロにとっては試練の時だった。信仰は忍耐が必要だ。しかし、主は事態を打開される。総督の交代により、状況は動き始める。
-使徒言行録25:1-5「フェストゥスは、総督として着任して三日たってから、カイサリアからエルサレムへ上った。祭司長たちやユダヤ人のおもだった人々は、パウロを訴え出て、彼をエルサレムへ送り返すよう計らっていただきたいと、フェストゥスに頼んだ。・・・フェストゥスは、パウロはカイサリアで監禁されており、自分も間もなくそこへ帰るつもりであると答え『だから、その男に不都合なところがあるというのなら、あなたたちのうちの有力者が、私と一緒に下って行って、告発すればよいではないか』と言った」。
・パウロの再審が始まった。ユダヤ人の主張は2年前と同じであり、有罪を立証できなかった。ただ新総督はユダヤ人の意見を入れてパウロをエルサレムで裁こうとしたため、パウロは皇帝への上訴を決意した。
-使徒言行録25:7-11「パウロが出廷すると、エルサレムから下って来たユダヤ人たちが彼を取り囲んで、重い罪状をあれこれ言い立てたが、それを立証することはできなかった。・・・フェストゥスはユダヤ人に気に入られようとして、パウロに言った『お前は、エルサレムに上って、そこでこれらのことについて、私の前で裁判を受けたいと思うか』。パウロは言った『私は、皇帝の法廷に出頭しているのですから、ここで裁判を受けるのが当然です。・・・何か死罪に当たることをしたのであれば、決して死を免れようとは思いません。しかし、この人たちの訴えが事実無根なら、だれも私を彼らに引き渡すような取り計らいはできません。私は皇帝に上訴します』」。
・パウロは前に進むためであれば、カイサリアでの長い幽閉にも耐えた。しかし、事態が後戻りするのであれば、合法的手段を活用して、道を開く。パウロの上訴により、福音が帝国の首都にまで広がることになった。
-使徒言行録25:12「フェストゥスは陪審の人々と協議してから『皇帝に上訴したのだから、皇帝のもとに出頭するように』と答えた」。

2.争点は「イエスがいまも生きているかどうか」であった

・新総督に挨拶するためにユダヤ王アグリッパ二世が訪ねてきた。彼はヘロデ大王のひ孫であり、祖父アンティパスはバプテスマのヨハネを殺し、イエスの裁判にも臨席した。父アグリッパは使徒ヤコブを殺している。ヘロデ家は初代教会とは因縁の家系だった。そのアグリッパに総督フェストスがパウロのことを相談する。
-使徒言行録25:13-17「アグリッパ王とベルニケが、フェストゥスに敬意を表するためにカイサリアに来た・・・フェストゥスはパウロの件を王に持ち出して言った『ここに、フェリクスが囚人として残していった男がいます。私がエルサレムに行ったときに、祭司長たちやユダヤ人の長老たちがこの男を訴え出て、有罪の判決を下すように要求したのです。・・・彼らが連れ立って当地へ来ましたから、私はすぐにその翌日、裁判の席に着き、その男を出廷させるように命令しました』。
・しかし、パウロはローマの法律に反する罪は犯していない。彼らが争っているのは「死んだイエスが今も生きているかどうか」という彼らの宗教内部の出来事なのだと総督はアグリッパに言う。
-使徒言行録25:18-19「告発者たちは立ち上がりましたが、彼について、私が予想していたような罪状は何一つ指摘できませんでした。パウロと言い争っている問題は、彼ら自身の宗教に関することと、死んでしまったイエスとかいう者のことです。このイエスが生きていると、パウロは主張しているのです」。
・フェストスは偶然にも、福音の本質を言い当てた。ローマ総督や大祭司は「イエスは死んだ」と認識しているが、パウロは「イエスは生きている」と主張する。復活がかつて起こったかではなく、イエスが今も生きておられるかどうかが争点になっている。私たちにとっても、根源的な問いだ「イエスは今も生きておられるのか」。
-ヨハネ11:25-26「イエスは言われた『私は復活であり、命である。私を信じる者は、死んでも生きる。生きていて私を信じる者はだれも、決して死ぬことはない。このことを信じるか。』」
・多くのキリスト者が、キリストの復活を信じることが出来ない。キリストを教師として敬うが、神とは信じていない。だから世の人と同じ生き方をしている。キリストは釈迦やマホメットのような教祖か、生ける神か。
-?コリント15:12-14「あなたがたの中のある者が、死者の復活などない、と言っているのはどういうわけですか。死者の復活がなければ、キリストも復活しなかったはずです。そして、キリストが復活しなかったのなら、私たちの宣教は無駄であるし、あなたがたの信仰も無駄です」。

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