江戸川区南篠崎町にあるキリスト教会です

日本バプテスト連盟 篠崎キリスト教会

2008年2月13日祈祷会(使徒言行録22章、自分を殺そうとする人々への証し)

投稿日:2019年8月21日 更新日:

1.自分を殺そうとする人々への証し

・パウロはエルサレム神殿で、パウロを裏切り者と非難していたユダヤ教保守派の者たちに捕まり、リンチを受ける。ローマ守備隊の介入により、危うく難を逃れたパウロは、自分を殺そうとした者たちへ証しを述べ始める。
−使徒言行録21:37-40「パウロは兵営の中に連れて行かれそうになった時・・・ パウロは言った『どうか、この人たちに話をさせてください』。千人隊長が許可したので、パウロは階段の上に立ち、民衆を手で制した。すっかり静かになったとき、パウロはヘブライ語で話し始めた」。
・パウロはまず自分もあなたたちと同様、熱心なユダヤ教徒であり、キリスト信徒を迫害していたと述べる。
−使徒言行録22:3-4「私は、キリキア州のタルソスで生まれたユダヤ人です。そして、この都で育ち、ガマリエルのもとで先祖の律法について厳しい教育を受け、今日の皆さんと同じように、熱心に神に仕えていました。私はこの道を迫害し、男女を問わず縛り上げて獄に投じ、殺すことさえしたのです」。
・パウロの熱心は自分の信じるものに対する熱心であり、それは違う者を迫害する。そのパウロが復活のキリストに出会って、変えられる。信仰とは神を神とすること、その時、人間は相対化される。それが回心の出来事だ。
−使徒言行録22:6-8「旅を続けてダマスコに近づいた時のこと、真昼ごろ、突然天から強い光が私の周りを照らしました。私は地面に倒れ『サウル、サウル、なぜ、私を迫害するのか』と言う声を聞いたのです。『主よ、あなたはどなたですか』と尋ねると、『私は、あなたが迫害しているナザレのイエスである』と答えがありました」。
・強い光のため目が見えなくなったパウロは、ダマスコのアナニアの元に導かれ、そこで自分がイエス・キリストの証人として召されていることを告げられる。
−使徒言行録22:12-16「ダマスコにはアナニアという人がいました・・・この人が私のところに来て、そばに立って、こう言いました『兄弟サウル、元どおり見えるようになりなさい』。するとそのとき、私はその人が見えるようになったのです。アナニアは言いました『私たちの先祖の神が、あなたをお選びになった。それは、御心を悟らせ、あの正しい方に会わせて、その口からの声を聞かせるためです。あなたは、見聞きしたことについて、すべての人に対してその方の証人となる者だからです。今、何をためらっているのです。立ち上がりなさい。その方の名を唱え、洗礼を受けて罪を洗い清めなさい』」。

2.証しを受け入れない人々への愛

・ダマスコからエルサレムに戻ったパウロは出来事の意味を知るために、エルサレム神殿に行き、祈る。そこで彼は復活のキリストと再び出会い、異邦人のために働くようにとの召命を受ける。
−使徒言行録22:17-18「さて、私はエルサレムに帰って来て、神殿で祈っていたとき、我を忘れた状態になり、主にお会いしたのです。主は言われました。『急げ。すぐエルサレムから出て行け。私についてあなたが証しすることを、人々が受け入れないからである』」。
・パウロは「エルサレムの民は私を受け入れないから、エルサレムを出よ」と主が言われたと証しする。この言葉はユダヤ人を激昂させた。自分たちの不信仰を批判されたからだ。
−使徒言行録22:22-23「パウロの話をここまで聞いた人々は、声を張り上げて言った『こんな男は、地上から除いてしまえ。生かしてはおけない』。彼らがわめき立てて上着を投げつけ、砂埃を空中にまき散らした」。
・福音を語っても受け入れない人たちは常にいる。しかし、私たちは語り続けなければいけない。その中にも、主の民はいるからだ。
−使徒言行録18:9-10「主は幻の中でパウロにこう言われた『恐れるな。語り続けよ。黙っているな。私があなたと共にいる。だから、あなたを襲って危害を加える者はない。この町には、私の民が大勢いるからだ』」。
・パウロは自分を拒否し、殺そうとしたユダヤ人たちを憎まず、彼らのために祈った。私たちも教会を去っていった人たちのことを悲しむが、彼らのために祈り続ける者でありたい。正しい熱心は人を排斥しない。
−ローマ9:2-3「私には深い悲しみがあり、私の心には絶え間ない痛みがあります。私自身、兄弟たち、つまり肉による同胞のためならば、キリストから離され、神から見捨てられた者となってもよいとさえ思っています」。
・千卒長は、事態収拾のため、パウロを拷問にかけて自白させようとするが、パウロがローマ市民であることがわかると態度を変える。神はパウロを保護し、パウロをローマまで運ぶために、地上の権威をさえ用いられる。
−使徒言行録22:25-29「パウロはそばに立っていた百人隊長に言った『ローマ帝国の市民権を持つ者を、裁判にかけずに鞭で打ってもよいのですか良いのですか』。・・・パウロを取り調べようとしていた者たちは、直ちに手を引き、千人隊長もパウロがローマ帝国の市民であること、彼を縛ってしまったことを知って恐ろしくなった」。

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