江戸川区南篠崎町にあるキリスト教会です

日本バプテスト連盟 篠崎キリスト教会

2007年8月15日祈祷会(ヨハネ黙示録19章、キリストの勝利)

投稿日:2019年8月21日 更新日:

1.キリストの即位〜誰が真実の主であるか

・バビロンの滅亡を見て、天では讃美の声が上がる。神の僕たちの流した血に対する報復が為されたからだ。
―黙示録19:1-3「ハレルヤ。救いと栄光と力とは、私たちの神のもの。その裁きは真実で正しいからである。みだらな行いで地上を堕落させたあの大淫婦を裁き、御自分の僕たちの流した血の復讐を、彼女になさったからである・・・大淫婦が焼かれる煙は、世々限りなく立ち上る」。
・ここで言う「みだら」とは性的不品行ではない。自分より強い者、利益を与えてくれる者を拝む。神よりも皇帝にすがり、キリストではなく、皇帝を主=kuriosと呼ぶ。この偶像礼拝がみだらと表現される。
―使徒言行録17:6-8「(ユダヤ人たちは)ヤソンと数人の兄弟を町の当局者たちの所へ引き立てて行って、大声で言った『世界中を騒がせてきた連中が、ここにも来ています。ヤソンは彼らをかくまっているのです。彼らは皇帝の勅令に背いて、イエスという別の王がいると言っています』。これを聞いた群衆と町の当局者たちは動揺した」。
・それはキリストが王になられたことを祝う声でもあった。
―黙示録19:6-8「ハレルヤ、全能者であり、私たちの神である主が王となられた。私たちは喜び、大いに喜び、神の栄光をたたえよう。小羊の婚礼の日が来て、花嫁は用意を整えた。花嫁は、輝く清い麻の衣を着せられた。この麻の衣とは、聖なる者たちの正しい行いである。」
・バビロン滅亡の日は、権力者にとっては世の終わりの時、バビロンと結びついていた王や商人や海運業者は嘆く。しかし、迫害された者にとっては解放の時、故に天上では讃美の声が響く。
―8月15日は日本では「敗戦記念日」、悔い改めの時である。他方、韓国では「光復節」、解放記念日である。
・ヨハネ黙示録が書かれたのが紀元90年ごろ、ローマ帝国の滅亡は紀元476年である。ヨハネにとって目に見える現実は、キリスト者が殺され、沈黙させられていく歴史であった。その中で彼は見えないキリストの支配を見ていく。信仰とは希望を持って忍耐していくことである。
―?テサロニケ1:3「あなたがたが信仰によって働き、愛のために労苦し、また、私たちの主イエス・キリストに対する、希望を持って忍耐していることを、私たちは絶えず父である神の御前で心に留めているのです」。

2.審きをどのように理解するか

・19章後半では白馬にまたがる栄光のキリストが叙述される。彼は敵対者を裁くために剣を持って現れる。
―黙示録19:11-14「私は天が開かれているのを見た。すると、見よ、白い馬が現れた。それに乗っている方は、「誠実」および「真実」と呼ばれて、正義をもって裁き、また戦われる。その目は燃え盛る炎のようで、頭には多くの王冠があった。・・・また、血に染まった衣を身にまとっており、その名は「神の言葉」と呼ばれた。そして、天の軍勢が白い馬に乗り、白く清い麻の布をまとってこの方に従っていた」。
・彼は剣で諸国の民を打ち治める。神の怒りの代行者、審き主キリストである。
―黙示録19:15-16「この方の口からは、鋭い剣が出ている。諸国の民をそれで打ち倒すのである。また、自ら鉄の杖で彼らを治める。この方はぶどう酒の搾り桶を踏むが、これには全能者である神の激しい怒りが込められている。この方の衣と腿のあたりには、「王の王、主の主」という名が記されていた」。
・キリストの軍勢と邪悪な者たちとの戦いが始まったが、獣と配下の者たちは倒された。
―黙示録19:19-21「私はまた、あの獣と、地上の王たちとその軍勢とが、馬に乗っている方とその軍勢に対して戦うために、集まっているのを見た。しかし、獣は捕らえられ、また、獣の前でしるしを行った偽預言者も、一緒に捕らえられた。このしるしによって、獣の刻印を受けた者や、獣の像を拝んでいた者どもは、惑わされていたのであった。獣と偽預言者の両者は、生きたまま硫黄の燃えている火の池に投げ込まれた。残りの者どもは、馬に乗っている方の口から出ている剣で殺され、すべての鳥は、彼らの肉を飽きるほど食べた」。
・栄光のキリスト=強さの象徴である白馬に乗られる主と、贖いのキリスト=弱さの象徴であるロバに乗られる主と、どちらが本当の主であるのか。教会は少数派の時は贖いのキリスト(?ペテロ1:18-19)に従い、多数派になれば栄光のキリスト(黙示録19:15)を主張した。私たちは旧新約聖書を貫く「愛」の文脈の中で、黙示録19章を理解すべきであろう。
―マタイ22:37-40「イエスは言われた『“心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい”。これが最も重要な第一の掟である。第二も、これと同じように重要である。“隣人を自分のように愛しなさい”。律法全体と預言者は、この二つの掟に基づいている』」。

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