江戸川区南篠崎町にあるキリスト教会です

日本バプテスト連盟 篠崎キリスト教会

2007年11月21日 使徒言行録11章 受ける教会から与える教会へ

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1.アンティオキア教会の働き

・教会への迫害は、信徒をエルサレムの外に押し出し、シリアのアンティオキアにも教会が生まれた。最初の宣教はユダヤ人に限られていたが、次第に異邦人たちも教会の輪の中に加えられていった。
−使徒言行録11:19-21「ステファノの事件をきっかけにして起こった迫害のために散らされた人々は、フェニキア、キプロス、アンティオキアまで行ったが、ユダヤ人以外のだれにも御言葉を語らなかった。彼らの中にキプロス島やキレネから来た者がいて、アンティオキアへ行き、ギリシア語を話す人々にも語りかけ、主イエスについて福音を告げ知らせた。主がこの人々を助けられたので、信じて主に立ち帰った者の数は多かった」。
・エルサレムにいた使徒たちもまた異邦人伝道に押し出されていく。エルサレム教会はアンティオキア教会を支援するために、バルナバをアンティオキアに派遣する。
−使徒言行録11:22-24「このうわさがエルサレムにある教会にも聞こえてきたので、教会はバルナバをアンティオキアへ行くように派遣した。バルナバはそこに到着すると、神の恵みが与えられた有様を見て喜び、そして、固い決意をもって主から離れることのないようにと、皆に勧めた。バルナバは立派な人物で、聖霊と信仰とに満ちていたからである。こうして、多くの人が主へと導かれた」。
・バルナバはアンティオキア教会を指導する人物としてパウロを当てることを考え、パウロを探しにタルソに行き、彼をアンティオキアに連れてくる。パウロがやがて異邦人のための伝道者として立つ準備が整い始める。
−使徒言行録11:25-26「バルナバはサウロを捜しにタルソスへ行き、見つけ出してアンティオキアに連れ帰った。二人は、丸一年の間そこの教会に一緒にいて多くの人を教えた」。
・このアンティオキアで人々は初めて「キリスト者=クリスティアノス」と呼ばれるようになる。もはやユダヤ教ナザレ派ではなく、キリストの教会へとなっていった。
−使徒言行録11:26「このアンティオキアで、弟子たちが初めてキリスト者と呼ばれるようになったのである」。

2.受ける教会から与える教会へ

・紀元46年に飢饉がユダヤ地方で起きた時、アンティオキアの教会はエルサレム教会に援助物資を送る。持ち物を分かち合うというキリスト者の連帯がここに生まれた。
−使徒言行録11:27-30「アガボという者が立って、大飢饉が世界中に起こると“霊”によって予告したが、果たしてそれはクラウディウス帝の時に起こった。そこで、弟子たちはそれぞれの力に応じて、ユダヤに住む兄弟たちに援助の品を送ることに決めた。そして、それを実行し、バルナバとサウロに託して長老たちに届けた」。
・アンティオキアで回心した異邦人はその富をエルサレム教会の兄弟姉妹と分かち合った。回心は物質的責任を他者と分かち合う時にその真実が証明される。富を捨てることは人間には難しいからだ。
−ルカ18:22-24「イエスは言われた『あなたに欠けているものがまだ一つある。持っている物をすべて売り払い、貧しい人々に分けてやりなさい。そうすれば、天に富を積むことになる。それから、私に従いなさい』。しかし、その人はこれを聞いて非常に悲しんだ。大変な金持ちだったからである。イエスは、議員が非常に悲しむのを見て、言われた『財産のある者が神の国に入るのは、なんと難しいことか』」。
・初代教会も問題を抱えていた。脱落する者もいたし、献金を惜しむ者もいた。教会を分裂させる党派を作り出す者もいた。それでも教会は仲間を助けるための物質的責任を負った。またアンティオキア教会はやがて教会の中核バルナバとパウロを宣教のために送り出せと命じられると、喜んで二人を送った。二人がいなくなると教会は困るが、それ以上に他者のために祈ることを教会は選択した。
−使徒言行録13:2-3「彼らが主を礼拝し、断食していると、聖霊が告げた『さあ、バルナバとサウロを私のために選び出しなさい。私が前もって二人に決めておいた仕事に当たらせるために』。そこで、彼らは断食して祈り、二人の上に手を置いて出発させた」。
・教会は受ける教会から捧げる教会になった時に、自立する。苦しい財政の中から、連盟の協力伝道献金のために捧げ、舞浜伝道所のために捧げることを通して、教会は主の豊かな恵みを受けるようになる。
−使徒言行録20:33-36「『私は、他人の金銀や衣服をむさぼったことはありません。・・・私はこの手で、私自身の生活のためにも、共にいた人々のためにも働いたのです。あなたがたもこのように働いて弱い者を助けるように、また、主イエス御自身が受けるよりは与える方が幸いであると言われた言葉を思い出すようにと、私はいつも身をもって示してきました』。このように話してから、パウロは皆と一緒にひざまずいて祈った」。

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