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日本バプテスト連盟 篠崎キリスト教会

2007年11月7日 使徒言行録9章 サウロの回心

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1.サウロの回心

・使徒言行録9章はサウロの回心を記録する。サウロは熱心なユダヤ教徒として、教会の迫害者であったが、ダマスコ途上で復活のイエスと出会い、劇的な回心体験をする。
−使徒言行録9:1-4「サウロはなおも主の弟子たちを脅迫し、殺そうと意気込んで、大祭司のところへ行き、ダマスコの諸会堂あての手紙を求めた。それは、この道に従う者を見つけ出したら、男女を問わず縛り上げ、エルサレムに連行するためであった。ところが、サウロが旅をしてダマスコに近づいたとき、突然、天からの光が彼の周りを照らした。サウロは地に倒れ『サウル、サウル、なぜ、私を迫害するのか』と呼びかける声を聞いた」。
・使徒言行録はサウロの回心を3回にわたって記述する(22:4-16、26:9-18)。共通しているのは「天から光があった」、「地に倒された」、「声が聞こえた」という記述だ。劇的な出来事がそこにあったのは確かだろう。
−使徒言行録9:5-9「『主よ、あなたはどなたですか』と言うと、答えがあった。『私は、あなたが迫害しているイエスである。起きて町に入れ。そうすれば、あなたのなすべきことが知らされる』。同行していた人たちは、声は聞こえても、だれの姿も見えないので、ものも言えず立っていた。サウロは地面から起き上がって、目を開けたが、何も見えなかった。人々は彼の手を引いてダマスコに連れて行った」。
・パウロは自分の回心の出来事について沈黙する。?コリント12章がその時の描写ではないかと言われている。
−?コリント12:2-4「私は、キリストに結ばれていた一人の人を知っていますが、その人は十四年前、第三の天にまで引き上げられたのです。体のままか、体を離れてかは知りません。神がご存じです。・・・彼は楽園にまで引き上げられ、人が口にするのを許されない、言い表しえない言葉を耳にしたのです」。
・主はダマスコのアナニヤを用いて、パウロの手助けをさせられる。アナニヤは行きたくないのに行かされる。私たちが導かれてバブテスマを受けたのも、先に召された者として他者のために働くためだ。
−使徒言行録9:15-16「主は言われた『行け。あの者は、異邦人や王たち、またイスラエルの子らに私の名を伝えるために、私が選んだ器である。私の名のためにどんなに苦しまなくてはならないかを、私は彼に示そう』」。

2.回心したパウロの動向とペテロの伝道

・使徒言行録はサウロが回心後、すぐにダマスコで伝道を開始し、やがてエルサレム教会に行ったと記述するが、ガラテヤ書は、パウロは回心後3年間アラビアの荒野に引きこもり、それからエルサレム教会に行ったという。
−ガラテヤ1:15-18「私は、すぐ血肉に相談するようなことはせず、また、エルサレムに上って、私より先に使徒として召された人たちのもとに行くこともせず、アラビアに退いて、そこから再びダマスコに戻ったのでした。それから三年後、ケファと知り合いになろうとしてエルサレムに上り、十五日間彼のもとに滞在しました」。
・サウロは「迫害する者から迫害される者」となった。彼は命を狙われ、教会内でも容易には受け入れられなかった。神は苦難や迫害さえも宣教の手段として用いられる。だから、私たちの教会に苦難があっても当然だ。
−使徒言行録9:24-26「ユダヤ人は彼を殺そうと、昼も夜も町の門で見張っていた。そこで、サウロの弟子たちは、夜の間に彼を連れ出し、籠に乗せて町の城壁づたいにつり降ろした。サウロはエルサレムに着き、弟子の仲間に加わろうとしたが、皆は彼を弟子だとは信じないで恐れた」。
・ペテロは巡回伝道者として、各地を回っていた。彼はリダでは中風で寝たきりのアイネアをいやし、ヤッファでは死んだドルカスを復活させた。ペテロにはパウロのような華々しさは無いが、誠実さがあった。
−使徒言行録9:32-42「ペトロは方々を巡り歩き、リダに住んでいる・・・中風で八年前から床についていたアイネアという人に会った。ペトロが「アイネア、イエス・キリストがいやしてくださる。起きなさい。自分で床を整えなさい」と言うと、アイネアはすぐ起き上がった。・・・(ヤッファでは) ペトロが皆を外に出し、ひざまずいて祈り、遺体に向かって、「タビタ、起きなさい」と言うと、彼女は目を開き、ペトロを見て起き上がった。ペトロは彼女に手を貸して立たせた」。
・使徒言行録は初代教会が言葉と力ある業とによって教勢を伸ばしたことを伝える。力ある業とは過去においてはいやしであった。今日においても同じだ。自己の利害を超えた愛の行為が人を信仰に=救いに導く。
*ブルームハルトの信仰:ある者は癒やされた、ある者は生きる勇気を得た。病気も癒やしも神のみ心のままに、 病の床も恵みになる時にすでに癒やされている。信仰が生き死にを越えたところで人に力を与える。
−使徒言行録9:35「リダとシャロンに住む人は皆アイネアを見て、主に立ち帰った」。
−使徒言行録9:41-42「 ペトロは彼女に手を貸して立たせた。そして、聖なる者たちとやもめたちを呼び、生き返ったタビタを見せた。このことはヤッファ中に知れ渡り、多くの人が主を信じた」。

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