１．公同の祈り
・最初に礼拝における祈りについての教えである。公同の祈りには、願い、祈り、感謝、執り成しが含まれる。
―?テモテ2:1「まず第一に勧めます。願いと祈りと執り成しと感謝とをすべての人々のためにささげなさい」。
・王や高官のために祈れと勧められている。彼らの判断と賢明さに世の平和はかかっている。私たちは世の秩序を敬う。秩序は神から来るものだからである（ローマ13：1-7参照）。教会は迫害者のためにも祈る。
―?テモテ2:2「王たちやすべての高官のためにもささげなさい。私たちが常に信心と品位を保ち、平穏で落ち着いた生活を送るためです」。
・私たちはこの世において為すべき役割を持つ。それはこの世から離れての聖化でなく、世に尽くすことである。神はすべての人が救われることを望んでおられる。そのために私たちを通して働かれる。
―?テモテ2:4-5「神は、すべての人々が救われて真理を知るようになることを望んでおられます。神は唯一であり、神と人との間の仲介者も、人であるキリスト・イエスただおひとりなのです」。
・だから私たちは信じないものは呪われよとは言わない。キリストは十字架の後、黄泉に行ってまで救いを説かれたとペテロは証言している。キリストが黄泉に行かれたのであれば、私たちも黄泉に従うのだ。
―?ペテロ3:18-19「キリストも罪のためにただ一度苦しまれました。正しい方が、正しくない者たちのために苦しまれたのです。あなたがたを神のもとへ導くためです。キリストは、肉では死に渡されましたが、霊では生きる者とされたのです。そして、霊においてキリストは、捕らわれていた霊たちのところへ行って宣教されました」。
・私たちは救いを伝えるために召されている。
―?テモテ2:7「私は、その証しのために宣教者また使徒として、すなわち異邦人に信仰と真理を説く教師として任命されたのです。私は真実を語っており、偽りは言っていません」。
２．礼拝における秩序
・教会において男子は全ての人のために祈れと命じられている。男子は攻撃的だ。教会内においても争う。しかし、祈り続けるとき、敵への憎しみは赦しに変わる。祈りは祈る人を変える。
―?テモテ2:8「だから、私が望むのは、男は怒らず争わず、清い手を上げてどこででも祈ることです」。
・同じように婦人も、教会においては身を慎むことが求められている。教会は男女交際の場ではない。華美な服装や髪飾りは、礼拝と祈りの妨げになるからである。
―?テモテ2:9-10「同じように、婦人はつつましい身なりをし、慎みと貞淑をもって身を飾るべきであり、髪を編んだり、金や真珠や高価な着物を身に着けたりしてはなりません。むしろ、善い業で身を飾るのが、神を敬うと公言する婦人にふさわしいことです」。
・11−12節の言葉には、教会の中に秩序を乱す婦人たちがいたための勧告と思われる。
―?テモテ2:11-12「婦人は、静かに、全く従順に学ぶべきです。婦人が教えたり、男の上に立ったりするのを、わたしは許しません。むしろ、静かにしているべきです」。
・パウロの経験でも、婦人たちが霊的恍惚状態になって異言を語る等の混乱があった。
―?コリント14:33-40「聖なる者たちの全ての教会でそうであるように、婦人たちは、教会では黙っていなさい・・・婦人にとって教会の中で発言するのは、恥ずべきことです。・・・自分は預言する者であるとか、霊の人であると思っている者がいれば、私がここに書いてきたことは主の命令であると認めなさい。・・・預言することを熱心に求めなさい。異言を語ることを禁じてはなりません。しかし、全てを適切に秩序正しく行いなさい」。
・著者は創造の秩序を基に、婦人は男子に従えと説く。祈りの場において男女の役割は異なると著者は言う。
―?テモテ2:13-15「なぜならば、アダムが最初に造られ、それからエバが造られたからです。しかも、アダムはだまされませんでしたが、女はだまされて、罪を犯してしまいました。しかし婦人は、信仰と愛と清さを保ち続け、貞淑であるならば、子を産むことによって救われます」。
・この箇所とガラテヤ3章をどう調和させるのか、男女の役割の違いは、教会内にも必要であると思われる。
―ガラテヤ3:26-28「あなたがたは皆、信仰により、キリスト・イエスに結ばれて神の子なのです。洗礼を受けてキリストに結ばれたあなたがたは皆、キリストを着ているからです。そこではもはや、ユダヤ人もギリシア人もなく、奴隷も自由な身分の者もなく、男も女もありません。あなたがたは皆、キリストにおいて一つだからです」。
・十字架のとき、刑場に残ったのは婦人たちであり、復活の最初の証人になったのも婦人たちであったことを、同時に覚えよう。男女それぞれが役割を持って主に仕えるのだ。