江戸川区南篠崎町にあるキリスト教会です

日本バプテスト連盟 篠崎キリスト教会

2005年6月8日  ?コリント16章  コリント教会への牧会的配慮

投稿日:

1.エルサレム教会への献金問題

・パウロの働きの一つは、エルサレム教会を支援することであった。豊かな者が貧しい者を助けるのは当然であり、福音がエルサレムから始まった以上、異邦人はその義務もあった。教会は協力伝道共同体の一部を構成する。
−ローマ15:25-27「今は、聖なる者たちに仕えるためにエルサレムへ行きます。マケドニア州とアカイア州の人々が、エルサレムの聖なる者たちの中の貧しい人々を援助することに喜んで同意したからです。彼らは喜んで同意しましたが、実はそうする義務もあるのです。異邦人はその人たちの霊的なものにあずかったのですから、肉のもので彼らを助ける義務があります」。
・ガラテヤ、マケドニア、アカイアの諸教会からの献金を一緒に、パウロがエルサレムに持って行く手はずになっていた。しかし、コリントの人々は献金が本当にエルサレムに届けられるのか、疑う人もいた。
−?コリ16:1-4「聖なる者たちのための募金については、私がガラテヤの諸教会に指示したように、あなたがたも実行しなさい。・・・そちらに着いたら、あなたがたから承認された人たちに手紙を持たせて、その贈り物を届けにエルサレムに行かせましょう。私も行く方がよければ、その人たちは私と一緒に行くことになるでしょう」。
・いくらの金額を集めよとは指示されていない。献金はあくまでも各自が収入に応じて自由に捧げればよい。
−?コリ16:2「私がそちらに着いてから初めて募金が行われることのないように、週の初めの日にはいつも、各自収入に応じて、幾らかずつでも手もとに取って置きなさい」。
・献金は信仰の尺度である。いくら献げるかではなく、どのような気持ちで献げるかが問われる。
−?コリ9:6-7「惜しんでわずかしか種を蒔かない者は、刈り入れもわずかで、惜しまず豊かに蒔く人は、刈り入れも豊かなのです。各自、不承不承ではなく、強制されてでもなく、こうしようと心に決めたとおりにしなさい。喜んで与える人を神は愛してくださるからです」。

2.コリント教会への牧会上の配慮

・パウロは、今はエペソの用事のため、コリントに行けない。そこでテモテを代務者として送るから、受け容れて欲しいと求める。若いテモテが拒否されるのではないかと危惧している。牧会者としてのパウロの手紙だ。
−?コリ16:8-11「五旬祭まではエフェソに滞在します。・・・テモテがそちらに着いたら、・・・心配なく過ごせるようお世話ください。私と同様、彼は主の仕事をしているのです。だれも彼をないがしろにしてはならない」。
・コリント教会はアポロが来ることを望んでいた。しかし、アポロはコリントの分派争いに巻き込まれることを嫌い、エペソのパウロの元に留まっている(コリントにはパウロ派、アポロ派、中立派はあった)。
−?コリ16:12「兄弟アポロについては、兄弟たちと一緒にあなたがたのところに行くようにと、しきりに勧めたのですが、彼は今行く意志は全くありません。良い機会が来れば、行くことでしょう」。
・パウロの元に、コリント教会の長老ステパナが来ていた。彼はこれからパウロの手紙を持ってコリントに帰る。ステパナを教会の指導者として受け容れるよう、パウロは求める。
−?コリ16:15-18「兄弟たち、お願いします。・・・ステファナの一家は、アカイア州の初穂で、聖なる者たちに対して労を惜しまず世話をしてくれました。どうか、あなたがたもこの人たちや、彼らと一緒に働き、労苦してきた全ての人々に従ってください」。
・ステパナはパウロから洗礼を受けているから、コリント教会ではパウロ派とみなされていたのであろう。しかし、党派にこだわらないで、その人が教会に仕えているかで判断しなさいとパウロは言う、それが愛の行為だと。
−?コリ16:13-20「目を覚ましていなさい。信仰に基づいてしっかり立ちなさい。雄々しく強く生きなさい。何事も愛をもって行いなさい。・・・あなたがたも、聖なる口づけによって互いに挨拶を交わしなさい」。
・主を愛する者は共同体を建てる。共同体を建てない者は主を愛さない。主はまもなく来られる、いつまでも分派争いをしている時ではないのだとパウロは最後に書き送る。
−?コリ16:22-24「主を愛さない者は、神から見捨てられるがいい。マラナ・タ。主イエスの恵みが、あなたがたと共にあるように。私の愛が、キリスト・イエスにおいてあなたがた一同と共にあるように」。
・パウロの願いはすぐにはかなえられない。彼はコリント教会へ、「涙の手紙」と言われた悲痛な手紙を再度送る。コリント教会が立ち直るまでには更に時間が必要だった。
−?コリ2:4「私は、悩みと愁いに満ちた心で、涙ながらに手紙を書きました。あなたがたを悲しませるためではなく、私があなたがたに対してあふれるほど抱いている愛を知ってもらうためでした」。

-

Copyright© 日本バプテスト連盟 篠崎キリスト教会 , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.