江戸川区南篠崎町にあるキリスト教会です

日本バプテスト連盟 篠崎キリスト教会

2012年9月5日祈祷会(箴言5:1-23、父の諭し(六))

投稿日:2019年8月21日 更新日:

−箴言5:1-2「わが子よ。わたしの知恵に耳を傾け、わたしの英知に耳を向けよ。そうすれば、あなたは唇に慎みを守り、知識を保つことができる。」
・箴言1:7に「主を畏れることは知恵の初め」とあります。まさにこの「主を畏れること」が「英知」の基で、すべての知恵と知識はこの「英知」を源としています。だから、知恵の教師は「わたしの英知から学べば、言葉に過誤がなく、知識を保持できる」と確信を持って言い切れるのです。
−箴言5:3-6「よその女の唇は蜜を滴らせ、その口は油より滑らかだ。だがやがて、苦よもぎよりも苦くなり、両刃の剣よりも鋭くなる。彼女の足は死へ下って行き、一歩一歩と、陰府に達する。人生の道のりを計ろうともせず、自分の道から外れても、知ることもない。」
・蜜の滴るようなよそ女の甘い誘惑に負けると、ニガヨモギの苦さを味あうはめになるばかりでなく、鋭い両刃の剣で切られ、死んでなお陰府へ落ちるという、最後の最後の破滅を強調する教えです。なぜ、そこまで厳しい教えが必要なのでしょうか。
−箴言5:7-9「それゆえ、子らよ。わたしに聞き従え。わたしの口の言葉からそれてはならない。あなたの道を彼女から遠ざけよ。その門口に近寄るな。あなたの栄えを他人に、長寿を残酷なものに渡してはならない。」
・なぜ、知恵の教師が身の破滅まで予告する厳しさで、女の誘惑から、身を守るよう若者を戒めなければならないのでしょうか。彼は若者の行く手を阻むのが、これらの女性であるのを、多くの実例から知っていたのです。
−箴言5:10-14「よその者があなたの力に飽き足りることを許すな。異邦人の家を、あなたが労した実りで満たしてはならない。さもなければ後になって、肉も筋も消耗し、あなたは呻き、言わなければならない。『どうして、わたしの心は諭しを憎み、懲らしめをないがしろにしたのだろうか。教えてくれる人の声に聞き従わず、導いてくれる人の声に耳をむけなかった。会衆の中でも、共同体の中でも、わたしは最悪の者になりそうだ。』」
・女の魅惑に溺れて骨抜きにされ、身も心も奪われたあげく、戒めに従っていればよかったと悔いても遅いのです。将来を嘱望される若者が、異性関係の過ちで、そのキャリアに傷がつくばかりでなく、その将来まで台無しにしかねないのです。だからこそ、取り返しがつかなくなる前に親心から戒めるのです。この問題は現代においても何ら変わりはありません。性関係の過ちで、その経歴を犠牲にしてしまう例は、今も跡を絶たないのです。
−箴言5:15-18a「あなた自身の井戸から水を汲み、あなた自身の泉から湧く水を飲め。
その源は溢れ出て、広場に幾筋もの流れができるであろう。その水をあなただけのものにせよ。あなたのもとにいるよその者に渡すな。あなたの水の源は祝福されよ。」
・一転して、既婚者への教えになります。「あなた自身の井戸、あなた自身の泉」は妻を象徴し、「汲めども尽きない井戸」「渇きを知らない泉」は、愛の象徴です。3−6節の誘惑と破滅の表徴とは対照的です。
−箴言5:18b-20「若いときからの妻に喜びを抱け。彼女は愛情深い雌鹿、優雅なかもしか。いつまでもその乳房によって満ち足り、常にその愛に酔うがよい。わが子よ、どうしてよその女に酔うことがあろう。異邦の女の胸を抱くことがあろう。」
・妻と夫に対する教えがあります。
−エフェソ5:21-33「キリストに対する畏れをもって、互いに仕え合いなさい。妻たちよ、主に仕えるように、自分の夫に仕えなさい。キリストが教会の頭であり、自らその体の救い主であるように、夫は妻の頭だからです。また、教会がキリストに仕えるように、妻も夫に仕えるべきです。夫たちよ、キリストが教会を愛し、教会のために御自分をお与えになったように、妻を愛しなさい。キリストがそうなさったのは、言葉を伴う水の洗いになって、教会を清めて聖なるものとし、しみやしわやそのたぐいのものは何一つない、聖なる。汚れのない、栄光に輝く教会を御自分の前に立たせるためでした。そのように夫も、自分の体のように妻を愛さなくてはなりません。妻を愛する人は、自分自身を愛しているのです。わが身を憎んだ者は一人もおらず、かえって、キリストが教会になさったように、わが身を養い、いたわるものです。わたしたちはキリストの体の一部なのです。『それゆえ。人は父と母と離れてその妻と結ばれ、二人は一体となる。』この神秘は偉大です。−いずれにせよ、あなたがたも、それぞれ、妻を自分のように愛しなさい。妻は夫を敬いなさい。」
−箴言5:21-23「人の歩む道は主の御目の前にある。その道を主はすべて計っておられる。主に逆らう者は自分の悪の罠にかかり、自分の罪の綱が彼を捕える。諭しを受け入れることもなく、重なる愚行に狂ったまま、死ぬであろう。」

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