江戸川区南篠崎町にあるキリスト教会です

日本バプテスト連盟 篠崎キリスト教会

2006年1月4日祈祷会(ヨシュア記1章、雄々しくあれ)

投稿日:2019年8月21日 更新日:

1.約束の地への侵攻

・40年間民を率いてきたモーセは死に、その使命はヨシュアに継承された。ヨシュアは約束の成就の時が来た旨を知らされる。共同体は個人の死を乗り越えて、前進する。
−ヨシュア記1:2-4「私の僕モーセは死んだ。今、あなたはこの民すべてと共に立ってヨルダン川を渡り、私がイスラエルの人々に与えようとしている土地に行きなさい。モーセに告げたとおり、私はあなたたちの足の裏が踏む所をすべてあなたたちに与える。荒れ野からレバノン山を越え、あの大河ユーフラテスまで、ヘト人の全地を含み、太陽の沈む大海に至るまでが、あなたたちの領土となる」。
・約束の地は無人の地ではなく、先住民がいる。約束の付与は先住民との戦いを通してなされる。これから多くの困難があるであろうが、主は「私は共にいる」と約束された。この言葉が彼らを励ます。
−ヨシュア記1:5-6「一生の間、あなたの行く手に立ちはだかる者はないであろう。私はモーセと共にいたように、あなたと共にいる。あなたを見放すことも、見捨てることもない。強く、雄々しくあれ。あなたは、私が先祖たちに与えると誓った土地を、この民に継がせる者である」。
・「私は共にいる。怖れるな、強く雄々しくあれ」。これは私たちに与えられる励ましでもある。
-使徒行伝18:9-11「ある夜のこと、主は幻の中でパウロにこう言われた『恐れるな。語り続けよ。黙っているな。 私があなたと共にいる。だから、あなたを襲って危害を加える者はない。この町には、私の民が大勢いるからだ』。パウロは一年六か月の間ここにとどまって、人々に神の言葉を教えた」。
・神が臨在される限り、危険はない。しかし、神の臨在は民が応答し、戒めを守ることにかかっている。
-ヨシュア記1:7-8「私の僕モーセが命じた律法をすべて忠実に守り、右にも左にもそれてはならない。そうすれば、あなたはどこに行っても成功する。この律法の書をあなたの口から離すことなく、昼も夜も口ずさみ、そこに書かれていることをすべて忠実に守りなさい。そうすれば、あなたは、その行く先々で栄え、成功する」。
・これは申命記に繰り返し語られた言葉だ(申命記25:32−33)。人は戒めを聞くだけではなく、行う事が求められている。人は行いによって救われるのではなく、救われたから行う。行いの伴わない信仰はゆがんだ信仰だ。
-ヤコブ2:14-17「自分は信仰を持っていると言う者がいても、行いが伴わなければ、何の役に立つでしょうか。そのような信仰が、彼を救うことができるでしょうか。もし、兄弟あるいは姉妹が、着る物もなく、その日の食べ物にも事欠いているとき、あなたがたのだれかが、彼らに『安心して行きなさい。温まりなさい。満腹するまで食べなさい』と言うだけで、体に必要なものを何一つ与えないなら、何の役に立つでしょう。信仰もこれと同じです。行いが伴わないなら、信仰はそれだけでは死んだものです」。

2.戦いの準備

・約束の地に入ることは戦うことだ。民は準備をするように命じられる。
-ヨシュア記1:11「宿営内を巡って民に命じ、こう言いなさい。おのおの食糧を用意せよ。あなたたちは、あと三日のうちに、このヨルダン川を渡る。あなたたちの神、主が得させようとしておられる土地に入り、それを得る」
・ルベン・ガド・マナセ部族は聖戦への参加を条件に領土が付与されている。彼らも全体のための戦いに参加する。共同体は一致しないとその力を出せない。一致とは既に持っている者が持っていない者の為に尽くす事だ。
−ヨシュア記1:12-15「モーセがあなたたちに与えたヨルダン川の東の地に妻子と家畜を残し、あなたたちは皆、隊伍を整え、同胞たちに先立って川を渡り、彼らを助けなさい。主が彼らをも、あなたたちと同じように安らかに住まわせ、あなたたちの神、主が与えられる土地を、彼らも得られるようにしなさい。あなたたちはその後、主の僕モーセがあなたたちの領地としたヨルダン川の東、すなわち太陽の昇る側の土地に帰り、それを得なさい」
・ヨシュアとは「主は救い」の意味だ。キリストは生まれられた時「ヨシュア」と名図けられた。そのヨシュアをギリシャ語読みにすれば「イエスース」となる。イエスの最後の約束も「私はあなたともにいる」という言葉だった。
−マタイ28:19-20「あなたがたは行って、すべての民を私の弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい。私は世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」
・ヘブル語聖書では、ヨシュア記は「預言者」の中に構成される。世の歴史は勝利者の立場から描かれるが、イスラエルの歴史は、預言者の立場から記述される。即ち、「イスラエルは神と契約を行い、彼らが契約に従う時、祝福と繁栄がもたらされ、彼らが契約を破る時、国家及び個人の荒廃がもたらされる」という史観だ。ヨシュア記はその約束が与えられた土地でどのように果たされるかを見ていく歴史書だ。

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