江戸川区南篠崎町にあるキリスト教会です

日本バプテスト連盟 篠崎キリスト教会

2005年3月16日祈祷会(民数記31章、ミディアンに対する戦い)

投稿日:2019年8月21日 更新日:

1.ミディアンとの戦い

・かってミディアン人の女たちは、イスラエルの民を偶像崇拝に導き、そのために多くの者が死んだ。
−民数記25:1-3「イスラエルがシティムに滞在していたとき、民はモアブの娘たちに従って背信の行為をし始めた。娘たちは自分たちの神々に犠牲をささげるときに民を招き、民はその食事に加わって娘たちの神々を拝んだ。イスラエルはこうして、ペオルのバアルを慕ったので、主はイスラエルに対して憤られた」。
・そのため主はミディアン人を滅ぼすようにモーセに命じ、モーセは民に兵役登録をさせ、軍勢を整えた。準備が出来た民に対して、出撃命令が出される。
−民数記31:3-4「あなたたちの中から戦いのために人を出して武装させなさい。ミディアン人を襲い、ミディアン人に対して主のために報復するのだ。イスラエルの全部族から、部族ごとに千人ずつを戦いに送り出しなさい。」
・祭司がラッパを吹き、戦いが始まった。戦いはイスラエルの一方的な勝利になった。
−民数記31:6-7「モーセは、部族ごとに千人ずつの兵を戦いに送り出し、祭司エルアザルの子ピネハスを、聖なる祭具と出陣に吹くラッパをその手に持たせて、彼らと共に送り出した。彼らは、主がモーセに命じられたとおり、ミディアン人と戦い、男子を皆殺しにした」。
・彼らは全てを滅ぼし尽くすべきなのに、女と子供を捕虜にして帰ってきた。モーセは彼らに対して怒った。
−民数記31:14-18「モーセは、戦いを終えて帰還した軍の指揮官たち、千人隊長、百人隊長に向かって怒り、彼らにこう言った。『女たちを皆、生かしておいたのか。ペオルの事件は、この女たちがバラムに唆され、イスラエルの人々を主に背かせて引き起こしたもので、そのために、主の共同体に災いがくだったではないか。直ちに、子供たちのうち、男の子は皆、殺せ。男と寝て男を知っている女も皆、殺せ。女のうち、まだ男と寝ず、男を知らない娘は、あなたたちのために生かしておくがよい』」。
・この戦いは聖戦であった。聖戦であっても人を殺した者は汚れる。民は汚れを清めるように命令された。
−民数記31:19「あなたたちは七日間、宿営の外にとどまりなさい。あなたたちでも捕虜でも、人を殺した者、殺された者に触れた者は皆、三日目と七日目に、身を清めなさい」。

2.聖戦をどう理解すれば良いのか

・モーセは女を生かした兵士たちに怒った。滅ぼし尽くせと言う主の命令に逆らったからだ。旧約聖書はある時は「民を滅ぼし尽くす」ことを命じる。それは異邦の悪習がイスラエルに及ばぬための施策である。
−申命記20:16-18「あなたの神、主が嗣業として与えられる諸国の民に属する町々で息のある者は、一人も生かしておいてはならない。ヘト人、アモリ人、カナン人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人は、あなたの神、主が命じられたように必ず滅ぼし尽くさねばならない。それは、彼らがその神々に行ってきた、あらゆるいとうべき行為をあなたたちに教えてそれを行わせ、あなたたちがあなたたちの神、主に罪を犯すことのないためである」。
・しかし、その必要がない時には、女や子供は助けられた。
−申命記20:13-14「あなたの神、主はその町をあなたの手に渡されるから、あなたは男子をことごとく剣にかけて撃たねばならない。ただし、女、子供、家畜、および町にあるものはすべてあなたの分捕り品として奪い取ることができる。あなたは、あなたの神、主が与えられた敵の分捕り品を自由に用いることができる」。
・聖戦がカナン侵攻時に限られたことを覚える必要がある。それは必要悪として、神に赦されたものであった。
−ヨシュア記6:20-21「角笛が鳴り渡ると、民は鬨の声をあげた。民が角笛の音を聞いて、一斉に鬨の声をあげると、城壁が崩れ落ち、民はそれぞれ、その場から町に突入し、この町を占領した。彼らは、男も女も、若者も老人も、また牛、羊、ろばに至るまで町にあるものはことごとく剣にかけて滅ぼし尽くした」。
・滅ぼし尽くすのは神の本意ではない。神はイスラエルを通して、異邦人をも救おうとされている。
−エゼキエル18:23「私は悪人の死を喜ぶだろうか、と主なる神は言われる。彼がその道から立ち帰ることによって、生きることを喜ばないだろうか」。
・人が「剣を取ることをやめる」には、十字架の贖罪が必要であった。十字架後はもはや剣は必要ではない。
−イザヤ2:2-4「終わりの日に、主の神殿の山は、山々の頭として堅く立ち、どの峰よりも高くそびえる。国々はこぞって大河のようにそこに向かい、多くの民が来て言う。『主の山に登り、ヤコブの神の家に行こう。主は私たちに道を示される。私たちはその道を歩もう」と。・・・彼らは剣を打ち直して鋤とし、槍を打ち直して鎌とする。国は国に向かって剣を上げず、もはや戦うことを学ばない』。
−マタイ26:52「イエスは言われた。『剣をさやに納めなさい。剣を取る者は皆、剣で滅びる』」。

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