江戸川区南篠崎町にあるキリスト教会です

日本バプテスト連盟 篠崎キリスト教会

2007年12月5日 使徒言行録13章 福音を信じる者と拒否する者

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1.キプロスにて

・アンティオキア教会のバルナバとパウロに主の宣教命令が下った。二人は教会の中核で、いなくなると教会は困る。しかし、教会は喜んで二人を送りだす。教会は居心地の良さよりも伝道を優先した。
−使徒言行録13:1-3「アンティオキアでは、そこの教会にバルナバ、ニゲルと呼ばれるシメオン、キレネ人のルキオ、領主ヘロデと一緒に育ったマナエン、サウロなど、預言する者や教師たちがいた。彼らが主を礼拝し、断食していると、聖霊が告げた『さあ、バルナバとサウロを私のために選び出しなさい。私が前もって二人に決めておいた仕事に当たらせるために』。そこで、彼らは断食して祈り、二人の上に手を置いて出発させた」。
・宣教の最初に選ばれた地はバルナバの故郷キプロスだった。旅行にはバルナバのいとこマルコが同行した。最初の宣教旅行はバルナバ主導の下に進められ、パウロは同行者の位置づけだった。
−使徒言行録13:4-5「聖霊によって送り出されたバルナバとサウロは・・・キプロス島に向け船出し、サラミスに着くと、ユダヤ人の諸会堂で神の言葉を告げ知らせた。二人は、ヨハネを助手として連れていた」。
・キプロス島では魔術師バルイエスによって宣教が妨害される。パウロが呪うと彼の目が見えなくなった。この出来事を通して、ローマ総督が回心した。パウロに与えられた賜物がパウロを指導者にしていく。
−使徒言行録13:9-12「パウロとも呼ばれていたサウロは、聖霊に満たされ、魔術師をにらみつけて、言った『ああ、あらゆる偽りと欺きに満ちた者、悪魔の子、すべての正義の敵、お前は主のまっすぐな道をどうしてもゆがめようとするのか。今こそ、主の御手はお前の上に下る。お前は目が見えなくなって、時が来るまで日の光を見ないだろう』。するとたちまち、魔術師は目がかすんできて、すっかり見えなくなり、歩き回りながら、だれか手を引いてくれる人を探した。総督はこの出来事を見て、主の教えに非常に驚き、信仰に入った」。

2.小アジアにて

・一行はキプロスを出て、小アジアに向かう。この頃から旅行の主導権がパウロに移っている。マルコはこれに不服のためか、エルサレムに戻る。このマルコの勝手な行動がやがてパウロとバルナバの仲たがいの原因になる。
−使徒言行録15:37-40「バルナバは、マルコと呼ばれるヨハネも連れて行きたいと思った。しかしパウロは、前にパンフィリア州で自分たちから離れ、宣教に一緒に行かなかったような者は、連れて行くべきでないと考えた。そこで、意見が激しく衝突し、彼らはついに別行動をとるようになって、バルナバはマルコを連れてキプロス島へ向かって船出したが、一方、パウロはシラスを選び、兄弟たちから主の恵みにゆだねられて、出発した」。
・しかし、神の業は人間の不協和音を超えて働く。ピシデイアのアンティオキアでパウロは説教の機会を与えられ、語り始める。使徒言行録に記されたパウロの最初の説教である。
−使徒言行録13:14-15「パウロとバルナバはペルゲから進んで、ピシディア州のアンティオキアに到着した。そして、安息日に会堂に入って席に着いた。律法と預言者の書が朗読された後、会堂長たちが人をよこして『兄弟たち、何か会衆のために励ましのお言葉があれば、話してください』と言わせた」。
・パウロが述べたのは「神はイスラエルを救うためにイエスを救い主として送られたが、ユダヤ人はこれを受け入れず殺してしまった、しかしイエスは復活された、この方を通して救いが地上に来た」ということだった。
−使徒言行録13:23-39「神は約束に従って、このダビデの子孫からイスラエルに救い主イエスを送ってくださったのです。・・・エルサレムに住む人々やその指導者たちは、イエスを認めず・・・イエスを死刑にするようにとピラトに求めました。・・・しかし、神はイエスを死者の中から復活させてくださったのです。・・・だから、兄弟たち、知っていただきたい。この方による罪の赦しが告げ知らされ、また、あなたがたがモーセの律法では義とされえなかったのに、信じる者は皆、この方によって義とされるのです」。
・これはユダヤ人には悔い改めを、異邦人には希望を与えるものだった。ユダヤ人は反発し、異邦人は喜んだ。
−使徒言行録13:44-48「次の安息日になると、町中の人が主の言葉を聞こうとして集まって来た。しかし、ユダヤ人はこの群衆を見てひどくねたみ、口汚くののしって、パウロの話すことに反対した。・・・ 異邦人たちはこれを聞いて喜び、主の言葉を賛美した。そして、永遠の命を得るように定められている人は皆、信仰に入った」。
・福音を聞いて自分の生き方を悔いる者は信じ、生き方を変えない者は拒否する。福音は人を二分する。
−ローマ9:30-32「義を求めなかった異邦人が、義、しかも信仰による義を得ました。しかし、イスラエルは義の律法を追い求めていたのに、その律法に達しませんでした。なぜですか。イスラエルは、信仰によってではなく、行いによって達せられるかのように、考えたからです。彼らはつまずきの石につまずいたのです」。

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