江戸川区南篠崎町にあるキリスト教会です

日本バプテスト連盟 篠崎キリスト教会

2006年5月10日祈祷会(?テモテ5章、委ねられた羊を飼いなさい)

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1.家族のように人々を導きなさい

・テモテへの手紙は、若い教会指導者に対する長老指導者からの手紙である。教会は生活共同体であり、指導者は教会員に対して、家族に対するように導くよう求められている。
−?テモテ5:1-2「老人を叱ってはなりません。むしろ、自分の父親と思って諭しなさい。若い男は兄弟と思い、年老いた婦人は母親と思い、若い女性には常に清らかな心で姉妹と思って諭しなさい」。
・御言葉に基づく教えと諭しはキリストに託された業であり、キリストの羊を飼う業である。
−ヨハネ21:17「三度目にイエスは言われた『ヨハネの子シモン、私を愛しているか』。ペトロは、イエスが三度目も『私を愛しているか』と言われたので、悲しくなった。そして言った『主よ、あなたは何もかもご存じです。私があなたを愛していることを、あなたはよく知っておられます』。イエスは言われた『私の羊を飼いなさい』」。
・3節以下にはやもめに対する特別の取扱いが述べられる。古代において夫と死別したやもめは経済的困窮の中に置かれた。その救済は教会の大事な業であった。
−ヤコブ1:27「みなしごや、やもめが困っているときに世話をし、世の汚れに染まらないように自分を守ること、これこそ父である神の御前に清く汚れのない信心です」。
・エペソでは、やもめとして登録された者は、孤児の世話や、旅人の接待、困窮者の救済や病人の世話等の仕事を託されていたらしい。それぞれが役割を持って働く、これが教会の姿である。
−?テモテ5:9-10「やもめとして登録するのは、六十歳未満の者ではなく、一人の夫の妻であった人、善い行いで評判の良い人でなければなりません。子供を育て上げたとか、旅人を親切にもてなしたとか、聖なる者たちの足を洗ったとか、苦しんでいる人々を助けたとか、あらゆる善い業に励んだ者でなければなりません」。
・若いやもめは再婚して自立し、身寄りのあるやもめはその親族が養いなさいと勧められている。
−?テモテ5:14-16「若いやもめは再婚し、子供を産み、家事を取りしきり、反対者に悪口の機会を一切与えないことです。・・・信者の婦人で身内にやもめがいれば、その世話をすべきであり、教会に負担をかけてはなりません。そうすれば教会は身寄りのないやもめの世話をすることができます」。
・長老として選ばれ、御言葉と教えのために働いているものには、十分な報酬を持って処遇するよう勧められる。他方、教会の指導者が過ちを犯した時には、慎重に審理するが、過ちは過ちとしてとがめなさいと勧められる。
―?テモテ5:19-20「長老に反対する訴えは、二人あるいは三人の証人がいなければ、受理してはなりません。罪を犯している者に対しては、皆の前でとがめなさい。そうすれば、ほかの者も恐れを抱くようになります」。

2.積極的従属の教え

・書簡では奴隷に対する教えがしばしば出てくる。主の前において全ての人は平等であるのに、何故社会においては奴隷と自由人の身分格差があるのか。特に主人が同じ信徒である場合、それを受け入れるのは難しかった。
−?テモテ6:1-2「軛の下にある奴隷の身分の人は皆、自分の主人を十分尊敬すべきものと考えなければなりません。それは、神の御名と私たちの教えが冒涜されないようにするためです。主人が信者である場合は、自分の信仰上の兄弟であるからといって軽んぜず、むしろ、いっそう熱心に仕えるべきです」。
・妻に対しても、夫への服従が説かれる。御言葉を信じない夫であっても、これに従えと
−?ペテロ3:1「妻たちよ、自分の夫に従いなさい。夫が御言葉を信じない人であっても、妻の無言の行いによって信仰に導かれるようになるためです」。
・古代において奴隷や妻たちは隷属を強いられた。聖書はその隷属をあきらめるのではなく、積極的に受け入れていくことを求める。苦難が与えられているとすればその苦難を通して救いがあるのだから、苦難を受け入れよ。
−哀歌3:28-33「軛を負わされたなら黙して、独り座っているがよい。塵に口をつけよ、望みが見いだせるかもしれない。打つ者に頬を向けよ、十分に懲らしめを味わえ。主は、決してあなたをいつまでも捨て置かれはしない。主の慈しみは深く、懲らしめても、また憐れんでくださる。人の子らを苦しめ悩ますことがあっても、それが御心なのではない」。
・聖書の勧めは「相手が何をしてくれるか」ではなく、「自分は何が出来るか」を求めていくことだ。人を愛する事は自分が損をしていくことだ。自分は得をしていくなら、それは、愛ではなく、貪りだ。
−ラインホルド・ニーバーの祈り「神よ、変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。変えることのできないものについては、それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを、識別する知恵を与えたまえ」。

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