江戸川区南篠崎町にあるキリスト教会です

日本バプテスト連盟 篠崎キリスト教会

2005年5月4日  ?コリント11章  礼拝における秩序

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1.男は男として、女は女として

・パウロはキリストにおいては男も女もないと教えた。ある婦人たちは、この教えを受けて、礼拝で髪を解いて祈り、預言した。保守的な人々はこれを見て、ふしだらだと批判した。婦人が公共の場所で髪を解くのは、娼婦的な行為だったからだ。
―?コリ11:5-6「女はだれでも祈ったり、預言したりする際に、頭に物をかぶらないなら、その頭を侮辱することになります。それは、髪の毛をそり落としたのと同じだからです。女が頭に物をかぶらないなら、髪の毛を切ってしまいなさい。女にとって髪の毛を切ったり、そり落としたりするのが恥ずかしいことなら、頭に物をかぶるべきです」(*ものをかぶる=原語では髪の毛を結ぶという意味であり、ヴェールをかぶることではない)。
・語られているのは、結婚式にふさわしくない服装で参加する事が非礼なように、ふさわしくない服装で礼拝に参加することは止めなさいというパウロの勧告だ。男女同権とは女が男の格好をすることではない。
―?コリ11:13-15「女が頭に何もかぶらないで神に祈るのが、ふさわしいかどうか。男は長い髪が恥であるのに対し、女は長い髪が誉れとなることを、自然そのものがあなたがたに教えていないでしょうか。長い髪は、かぶり物の代わりに女に与えられているのです。・・・そのような習慣は、私たちにも神の教会にもありません」。
・ある人たちは、この箇所を女性は教会の指導者にふさわしくないいとパウロが言っているように解釈する。それは明らかに誤りだ。パウロは教会における女性の祈りや預言を禁止してはいない。
―?コリ11:11-12「いずれにせよ、主においては、男なしに女はなく、女なしに男はありません。それは女が男から出たように、男も女から生まれ、また、すべてのものが神から出ているからです」。

2.主の晩餐式における分かち合いの大事さ

・コリント教会では、主の晩餐式において、裕福な者たちは自分たちだけで食事し、それを貧しい者に分かつことを怠るという問題があることをパウロは聞いた(*当時の晩餐式は各人の持ち寄りによる愛餐会であった)。
―?コリ11:18-20「あなたがたが教会で集まる際、お互いの間に仲間割れがあると聞いています。・・・それでは、一緒に集まっても、主の晩餐を食べることにならないのです」。
・当時、集会は個人の家で行われていた。裕福な人は食堂の座席に招かれ、貧しい人は中庭に座って食事をし、豊かな人たちは自分たちの持参したパンとぶどう酒をまず食し、残りが貧しい人に分与されていたらしい。
―?コリ11:21-22「食事のとき各自が勝手に自分の分を食べてしまい、空腹の者がいるかと思えば、酔っている者もいるという始末だからです。あなたがたには、飲んだり食べたりする家がないのですか。それとも、神の教会を見くびり、貧しい人々に恥をかかせようというのですか。」
・パウロは「何のためにあなた方は主の晩餐式を行うのか。キリストの十字架を覚えるためでないか。キリストは裕福な人のためだけに十字架につかれたのか」とコリントの人々に問う。
―?コリ11:23-26「私があなたがたに伝えたことは、私自身、主から受けたものです。・・・あなたがたは、このパンを食べこの杯を飲むごとに、主が来られるときまで、主の死を告げ知らせるのです」。
・主の十字架によって私たちは一つとされた。だから、共に教会に集まり、共に食事をいただく。これがわからない人は主の晩餐式に預かる資格はないのだ。
―?コリ11:27-29「ふさわしくないままで主のパンを食べたり、その杯を飲んだりする者は、主の体と血に対して罪を犯すことになります。だれでも、自分をよく確かめたうえで、そのパンを食べ、その杯から飲むべきです。主の体のことをわきまえずに飲み食いする者は、自分自身に対する裁きを飲み食いしているのです」。
・ある人は、この箇所を持って、資格の無い人(非信徒、罪を犯している人)は晩餐をいただく資格は無いとするが、それは文脈を読み違えている。ここで排除されるべきは貧しい人に分かち合わない一部裕福な人々だ。
―?コリ11:33-34「私の兄弟たち、こういうわけですから、食事のために集まるときには、互いに待ち合わせなさい。空腹の人は、家で食事を済ませなさい。裁かれるために集まる、というようなことにならないために」。
・主の晩餐式は次第に儀式化していった。しかし、その本質は、個人的な赦しを受ける場ではなく、共同で招かれていることだ。キリストの祝福をいただきながら、他者を祝福しない者は相応しくないと言われているのだ。
―マタイ25:41-43「王は左側にいる人たちにも言う。『呪われた者ども、私から離れ去り、悪魔とその手下のために用意してある永遠の火に入れ。お前たちは、私が飢えていたときに食べさせず、のどが渇いたときに飲ませず、旅をしていたときに宿を貸さず、裸のときに着せず、病気のとき、牢にいたときに、訪ねてくれなかった』」。

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