江戸川区南篠崎町にあるキリスト教会です

日本バプテスト連盟 篠崎キリスト教会

2004年11月17日   ローマ3章  律法と福音

投稿日:2019年8月21日 更新日:

1.律法と罪

・パウロは1章では異邦人の罪を、2章ではユダヤ人の罪を指摘した。ユダヤ人は反論する「もしユダヤ人も同じく罪人であれば、ユダヤ人は何の優れた所も無いのか。割礼も意味が無いのか」。
−ローマ3:1-2「ユダヤ人の優れた点は何か。割礼の利益は何か。それはあらゆる面からいろいろ指摘できます。まず、彼らは神の言葉をゆだねられたのです」。
・ユダヤ人を通して、神は諸国の民を救おうと為された。しかし彼らはこの賜物を特権とし、この恵みを功績とし、ユダヤ人以外には救いはないと考えた。その時、ユダヤ人と結ばれた旧い契約は破綻した。
−エレミヤ31:31-33「見よ、私がイスラエルの家、ユダの家と新しい契約を結ぶ日が来る、と主は言われる。この契約は、かつて私が彼らの先祖の手を取ってエジプトの地から導き出したときに結んだものではない。私が彼らの主人であったにもかかわらず、彼らはこの契約を破った、と主は言われる。しかし、来るべき日に、私がイスラエルの家と結ぶ契約はこれである、と主は言われる。すなわち、私の律法を彼らの胸の中に授け、彼らの心にそれを記す。私は彼らの神となり、彼らは私の民となる」。
・自分を正しいと思うユダヤ人、律法の行いにより救われると思っているユダヤ人。あなたは自分がどういう存在かを知らないか。異邦人も、ユダヤ人も、全て神の前に罪人なのだ。
−ローマ3:10-12「正しい者はいない。一人もいない。悟る者もなく、神を探し求める者もいない。皆迷い、だれもかれも役に立たない者となった。善を行う者はいない。ただの一人もいない』」。
・では律法の役割は何か。それは自分が罪人であることを知ることだ。罪を悟らなければ悔い改めは起きず、悔い改めない限り、人は神の名を呼ばない。律法は人を悔い改めに導く器なのだ。
−ローマ3:20 「律法を実行することによっては、だれ一人神の前で義とされないからです。律法によっては、罪の自覚しか生じないのです」。

2.信仰による義

・人は律法によっては救われない。それが旧約を通して明らかにされた。だから、神はキリストを遣わされた。
−ローマ3:21-26「ところが今や、律法とは関係なく、しかも律法と預言者によって立証されて、神の義が示されました。すなわち、イエス・キリストを信じることにより、信じる者すべてに与えられる神の義です。・・・神はこのキリストを立て、その血によって信じる者のために罪を償う供え物となさいました。それは、今まで人が犯した罪を見逃して、神の義をお示しになるためです。このように神は忍耐してこられたが、今この時に義を示されたのは、御自分が正しい方であることを明らかにし、イエスを信じる者を義となさるためです」。
・行いによる義ではなく、信仰による義、これこそ神の与えられた恵みである。
−ローマ3:27-28「では、人の誇りはどこにあるのか。それは取り除かれました。どんな法則によってか。行いの法則によるのか。そうではない。信仰の法則によってです。なぜなら、私たちは、人が義とされるのは律法の行いによるのではなく、信仰によると考えるからです」。
・では、律法は無になるのか。そうではなく、義とされたことにより、律法が信仰者の生きる道として示される。
−ローマ3:31「私たちは信仰によって、律法を無にするのか。決してそうではない。むしろ、律法を確立するのです」。
・このローマ人への手紙を、私たちに当てられた手紙として読む時、真理が見えてくる。私たちは言う「それではクリスチャンの優れた点は何か。バプテスマの利益は何か」。パウロは次のように応える。
−ローマ3:29-30「神はユダヤ人だけの神でしょうか。異邦人の神でもないのですか。そうです。異邦人の神でもあります。実に、神は唯一だからです。この神は、割礼のある者を信仰のゆえに義とし、割礼のない者をも信仰によって義としてくださるのです」。
・クリスチャンのなることの意味は、自分の救いを求めることではなく、救いの言葉を委ねられたことだ。自分の救いだけを求める時、人は救いから落ちる。自分の救いは神に委ねれば良い。そして与えられた務めをしよう。
−マタイ25:40-45「王は答える『私の兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、私にしてくれたことなのである。』・・・王は答える『この最も小さい者の一人にしなかったのは、私にしてくれなかったことなのである。』
・「自分の栄光を求めているのか、神の栄光を求めているのか」を行為の判別基準と考える時、真理が見えてくる。

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