2019年8月8日祈祷会(列王記上7章、宮殿の建築)

投稿日:2019年8月22日 更新日:

2019年8月8日祈祷会(列王記上7章、宮殿の建築)

1.宮殿建設

・ソロモンは神殿建設と並行して宮殿の建設を行った。注目すべきは、神殿建設は7年の期間だったのに、宮殿建設には13年をかけている。また宮殿の方が神殿よりはるかに規模が大きいことも留意すべきである。
−列王記7:1-2「ソロモンは十三年の年月をかけて宮殿を築き、その宮殿のすべてを完成させた。彼の建てた『レバノンの森の家』は、奥行きが百アンマ、間口が五十アンマ、高さが三十アンマで、レバノン杉の柱を四列に並べ、その柱の上にレバノン杉の角材を渡した」。
−列王記上6:1b「ソロモン王が主のために築いた神殿は、奥行きが六十アンマ、間口が二十アンマ、高さが三十アンマの壮大な建物だった。
・人々は宮殿の方が神殿より豪華で規模も大きいことに戸惑った。この宮殿は「レバノンの森の家」と呼ばれ、調度品も豪華であった。
−列王記上10:14-21「ソロモンの歳入は金六百六十六キカル・・・ソロモン王は延金の大盾二百を作った。大盾一つにつき用いた金は六百シェケルであった。延金の小盾も三百作った。小盾一つにつき用いた金は三マネであった。王はこれらの盾を「レバノンの森の家」に置いた。王は更に象牙の大きな王座を作り、これを精錬した金で覆った。王座には六つの段があり、王座の背もたれの上部は丸かった。また、座席の両側には肘掛けがあり、その脇に二頭の獅子が立っていた。六つの段の左右にも十二頭の獅子が立っていた。これほどのものが作られた国はどこにもなかった。ソロモン王の杯はすべて金、『レバノンの森の家』の器もすべて純金で出来ていた」。
・王宮には裁きを行う「裁きの間」が作られ、ソロモンと妻の住居も同じ規模で作られた。
−列王記上7:7-8「彼が裁きを行う所として造った「王座の広間」「裁きの広間」には、床全面にレバノン杉の板が張り詰められていた。彼が住居とした建物は、この広間の後方の別の庭にあり、これと同じ造りであった。またソロモンは妻に迎えたファラオの娘のために、この広間と同じ建物を造った」。
・歴代誌は、ソロモンはファラオの娘をダビデの町には住まわせなかったと書く(歴代誌8:11)が、列王記の記述の方が正しいのであろう。ソロモンはやがて異邦の神々を拝み始める。
−列王記11:1-6「ソロモン王はファラオの娘の他にもモアブ人、アンモン人、エドム人、シドン人、ヘト人など多くの外国の女を愛した・・・ソロモンは彼女たちを愛してそのとりことなった。彼には妻たち、七百人の王妃と三百人の側室がいた。この妻たちが彼の心を迷わせた。ソロモンが老境に入った時、彼女たちは王の心を迷わせ、他の神々に向かわせた。こうして彼の心は、父ダビデの心とは異なり、自分の神、主と一つではなかった。ソロモンは、シドン人の女神アシュトレト、アンモン人の憎むべき神ミルコムに従った。ソロモンは主の目に悪とされることを行い、父ダビデのようには主に従い通さなかった。

2.王宮と神殿

・ソロモンの神殿は大聖堂ではなく、宮殿付属の王の礼拝堂に過ぎなかった。ソロモンは主の僕であるよりも、地上の王であることを選んだ。それ故にソロモンの繁栄は一代で終わってしまったと列王記は記す。
−列王記11:11-13「主は仰せになった。『あなたがこのようにふるまい、私があなたに授けた契約と掟を守らなかったゆえに、私はあなたから王国を裂いて取り上げ、あなたの家臣に渡す。あなたが生きている間は父ダビデのゆえにそうしないでおくが、あなたの息子の時代にはその手から王国を裂いて取り上げる。ただし、王国全部を裂いて取り上げることはしない。わが僕ダビデのゆえに、私が選んだ都エルサレムのゆえに、あなたの息子に一つの部族を与える』」。
・ソロモンはアカバ湾を拠点に、多くの船団を持ち、貿易を通して多くの富を得た(列王記上9:26-28)。ソロモン王朝の富と繁栄は近隣諸国にも伝わり、シバの女王もソロモンを訪れ、その富と知恵に感嘆した(列王記上10:4-5)。しかし、ソロモンの知恵は人の知恵であり、それは神の愚かさに劣る。イエスは王ではなく、神を見よと言われた。
−マタイ12:42「南の国の女王は裁きの時、今の時代の者たちと一緒に立ち上がり、彼らを罪に定めるであろう。この女王はソロモンの知恵を聞くために、地の果てから来たからである。ここに、ソロモンにまさるものがある。」
・ソロモンの富は数えることも出来ないほどであった。彼の玉座は象牙で作られ、彼の杯は金で作られた(列王記上10:18-21)。しかし、イエスは、ソロモンの繁栄も、野に咲く花に劣ると言われた。
−マタイ6:28-29「衣服のことで思い悩むのか。野の花がどのように育つのか、注意して見なさい。働きもせず、紡ぎもしない。しかし言っておく。栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった」。

3.列王記7章の黙想

・繁栄は主が与えて下さった。しかし、人は栄華の中で、恵みを忘れていく。列王記記者はその事を確認する。
−列王記上9:1-7「ソロモンが主の神殿と王宮の建築を終え、造ろうと望んでいたものすべてについての念願を果たした時、主は・・・再びソロモンに現れ、こう仰せになった『私はあなたが私に憐れみを乞い、祈り求めるのを聞いた。私はあなたが建てたこの神殿を聖別し、そこに私の名をとこしえに置く・・・もしあなたたちとその子孫が私に背を向けて離れ去り、私が授けた戒めと掟を守らず、他の神々のもとに行って仕え、それにひれ伏すなら、私は与えた土地からイスラエルを断ち、私の名のために聖別した神殿も私の前から捨て去る』」。
・繁栄の中でソロモンはしてはならない事を始める。軍備強化のために、戦車と騎兵を集め始めた。
−列王記上10:26「ソロモンは戦車と騎兵を集め、戦車千四百、騎兵一万二千を保有した。彼はそれを戦車隊の町々およびエルサレムの王のもとに配置した」。
・国を守られるのは主だ。王が自分の武力や富を蓄え始めた時、彼の心は主から離れていく。
−申命記17:16-17「王は馬を増やしてはならない。馬を増やすために、民をエジプトへ送り返すことがあってはならない・・・王は大勢の妻をめとって、心を迷わしてはならない。銀や金を大量に蓄えてはならない」。
・馬を集め、金銀を蓄積する王は、やがて国民を見下すようになる。聖書は、王とは神の命により、民に仕えるために立てられたと明言する。
−申命記17:18-20「彼が王位についたならば、レビ人である祭司のもとにある原本からこの律法の写しを作り、 それを自分の傍らに置き、生きている限り読み返し、神なる主を畏れることを学び、この律法のすべての言葉とこれらの掟を忠実に守らねばならない。そうすれば王は同胞を見下して高ぶることなく、この戒めから右にも左にもそれることなく、王もその子らもイスラエルの中で王位を長く保つことができる」。
・神からの賜物が信仰に基づいて用いられるならば、それは何倍にも増えていく。しかし、それを自分のために用い始めた時、賜物は腐食していく。愚かな金持ちの例えはそのことを教えらる。
−ルカ12:20-21「神は『愚かな者よ、今夜、お前の命は取り上げられる。お前が用意した物は、いったいだれのものになるのか』と言われた。自分のために富を積んでも、神の前に豊かにならない者はこのとおりだ」
・私たちが求めるべきは神の国=神の支配である。生きるために必要なものは神が与えて下さるからだ。
−ルカ12:32-33「小さな群れよ、恐れるな。あなたがたの父は喜んで神の国をくださる。自分の持ち物を売り払って施しなさい。擦り切れることのない財布を作り、尽きることのない富を天に積みなさい」。

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