2019年3月28日祈祷会(サムエル記下7章、ダビデ契約)

投稿日:2019年8月21日 更新日:

2019年3月28日祈祷会(サムエル記下7章、ダビデ契約)

1.ダビデに家を建てるとの主の約束

・ダビデは王宮を建てて住んだが、神の箱は天幕の中に仮安置されたままだった。ダビデは主に対する感謝を示すために、主のために神殿を造ろうとし、預言者ナタンも同意する。
−サムエル記下7:1-3「王は王宮に住むようになり、主は周囲の敵をすべて退けて彼に安らぎをお与えになった。王は預言者ナタンに言った『見なさい。私はレバノン杉の家に住んでいるが、神の箱は天幕を張った中に置いたままだ』」。
・しかし、主は神殿など要らないと言われた。主は人の造った神殿になど住まわれない。
−サムエル記下7:4-7「私の僕ダビデのもとに行って告げよ・・・あなたが私のために住むべき家を建てようというのか。私はイスラエルの子らをエジプトから導き上った日から今日に至るまで、家に住まず、天幕・・・を住みかとして歩んできた。私はイスラエルの子らと常に共に歩んできたが、その間、私の民イスラエルを牧するようにと命じたイスラエルの部族の一つにでも、何故私のためにレバノン杉の家を建てないのか、と言ったことがあろうか』」。
・自分のために神殿を建てることを主は拒まれたが、主に感謝の思いを捧げたいと願うダビデのために、王朝を永遠に保とうと言われる。人が神のために家を建てるのではなく、神が人のために家を建てられる。
−サムエル記下7:11-13「敵を私が全て退けて、あなたに安らぎを与える。主はあなたに告げる。主があなたのために家を興す。あなたが生涯を終え、先祖と共に眠る時、あなたの身から出る子孫に跡を継がせ、その王国を揺るぎないものとする。この者が私の名のために家を建て、私は彼の王国の王座をとこしえに堅く据える」。
・ダビデは恵みの上に恵みを下さる主に感謝し、天幕に入り、祈りを捧げる。
−サムエル記下7:25-29「主なる神よ、今この僕とその家について賜った御言葉をとこしえに守り、御言葉のとおりになさってください・・・御名が、とこしえにあがめられますように。僕ダビデの家が御前に堅く据えられますように・・・あなたは僕の耳を開き、『あなたのために家を建てる』と言われました。それゆえ、僕はこの祈りをささげる勇気を得ました・・・どうか今、僕の家を祝福し、とこしえに御前に永らえさせてください」。
・ダビデ王朝は400年間続いた。バビロニアによって、王朝が倒された時(前587年)、人々はダビデに関する神の約束を信じ続け、メシアと呼ばれるダビデの特別な子孫がその約束を成就してくださる方を待ち望んだ。ダビデ契約がメシア待望の基礎になった。
−イザヤ11:1-5「エッサイの株からひとつの芽が萌えいで、その根からひとつの若枝が育ち、その上に主の霊がとどまる。知恵と識別の霊、思慮と勇気の霊、主を知り、畏れ敬う霊。彼は主を畏れ敬う霊に満たされる。目に見えるところによって裁きを行わず、耳にするところによって弁護することはない。弱い人のために正当な裁きを行い、この地の貧しい人を公平に弁護する。その口の鞭をもって地を打ち、唇の勢いをもって逆らう者を死に至らせる。正義をその腰の帯とし、真実をその身に帯びる」(*エッサイ=ダビデの父)。

2.神殿とは何か

・主はダビデが神殿を立てることを拒絶された。後代の歴史書は、「ダビデの手が多くの戦いの血にまみれていた」ためであると理解する。
−歴代誌上22:8-29「主の言葉が私に臨んで、こう告げた。『あなたは多くの血を流し、大きな戦争を繰り返した。私の前で多くの血を大地に流したからには、あなたが私の名のために神殿を築くことは許されない。見よ、あなたに子が生まれる。その子は安らぎの人である。私は周囲のすべての敵からその子を守って、安らぎを与える。それゆえその子の名はソロモンと呼ばれる。私は、この子が生きている間、イスラエルに平和と静けさを与える』」。
・王国はソロモンの時代に繁栄の絶頂を迎える。ソロモンは主のために神殿を造り、そこに神の箱を納めるが、主は人の造った神殿には住まわれないことを知る謙虚さは持っていた。
−列王記上8:27「神は果たして地上にお住まいになるでしょうか。天も、天の天もあなたをお納めすることができません。私が建てたこの神殿など、なおふさわしくありません」。
・しかし、時代が経つに従い、神殿が神聖化され、神殿さえあれば、イスラエルは安泰だと人々は思い始める。預言者エレミヤは、「大事なのは神殿ではなく、主の御心を行うことだ」と語り、神殿侮辱罪で捕らえられる。
−エレミヤ7:1-11「主からエレミヤに臨んだ言葉。主の神殿の門に立ち、この言葉をもって呼びかけよ。そして、言え。『主を礼拝するために、神殿の門を入って行くユダの人々よ、皆、主の言葉を聞け。イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。お前たちの道と行いを正せ。そうすれば、私はお前たちをこの所に住まわせる。主の神殿、主の神殿、主の神殿という、むなしい言葉に依り頼んではならない・・・しかし見よ、お前たちはこのむなしい言葉に依り頼んでいるが、それは救う力を持たない。盗み、殺し、姦淫し、偽って誓い、バアルに香をたき、知ることのなかった異教の神々に従いながら、私の名によって呼ばれるこの神殿に来て私の前に立ち、『救われた』と言うのか。お前たちはあらゆる忌むべきことをしているではないか。私の名によって呼ばれるこの神殿は、お前たちの目に強盗の巣窟と見えるのか。その通り。私にもそう見える、と主は言われる』。
・イエスが迫害され、殺された直接の理由も、イエスが神殿崩壊を預言されたからだ。
−マルコ13:1-2「イエスが神殿の境内を出て行かれるとき、弟子の一人が言った『先生、御覧ください。なんとすばらしい石、なんとすばらしい建物でしょう』。イエスは言われた『これらの大きな建物を見ているのか。一つの石もここで崩されずに他の石の上に残ることはない』。
−マルコ14:57-58「数人の者が立ち上がって、イエスに不利な偽証をした『この男が、私は人間の手で造ったこの神殿を打ち倒し、三日あれば、手で造らない別の神殿を建ててみせると言うのを、私たちは聞きました』」。
・エルサレム教会のステパノが殺された理由の一つも神殿批判だ。
−使徒言行録7:46-50「いと高き方は人の手で造ったようなものにはお住みになりません『主は言われる。天は私の王座、地は私の足台。お前たちは、私にどんな家を建ててくれると言うのか。私の憩う場所はどこにあるのか。これらはすべて、私の手が造ったものではないか』」。
・神殿における神礼拝は偶像礼拝になる。戦争に負けて神殿を焼かれたイスラエルは、バビロンの地に流されて、初めてそれを知った。偶像は人の手が造ったものであり、神殿もまたそうだ。それは拝む対象ではない。日本は首都の中心に靖国神社や明治神宮を持つ。日本人は2千年前にパウロが批判したアテネと同じレベルにある。まだ偶像崇拝を克服していない。
−使徒17:22-29「パウロは、アレオパゴスの真ん中に立って言った。『アテネの皆さん、あらゆる点においてあなたがたが信仰のあつい方であることを、私は認めます。道を歩きながら、あなたがたが拝むいろいろなものを見ていると、『知られざる神に』と刻まれている祭壇さえ見つけたからです。それで、あなたがたが知らずに拝んでいるもの、それを私はお知らせしましょう。世界とその中の万物とを造られた神が、その方です。この神は天地の主ですから、手で造った神殿などにはお住みになりません・・・私たちは神の子孫なのですから、神である方を、人間の技や考えで造った金、銀、石などの像と同じものと考えてはなりません』」。

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