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日本バプテスト連盟 篠崎キリスト教会

2012年7月11日祈祷会「詩編150編、神を賛美せよ(詩編最終編)」

投稿日:2019年8月21日 更新日:

・詩編150編はハレルヤ詩編5編の最後の一編です。この詩の全部が礼拝での賛美「ハレルヤ(神を賛美せよ)」になっており、詩編の最後にふさわしい力強い賛美です。最後ですから今まで学んだ詩編各編から引用、復習します。1節は卒直な神への賛美です。
−150:1「ハレルヤ。聖所で神を賛美せよ。大空の砦で、神を賛美せよ。」
・聖所に立たれる神を賛美できる人とは、24篇を参照します。
詩編24:3-6「どのような人が、主の山に上り、聖所に立つことができるのか。それは潔白な手と清い心をもつ人。むなしいものに魂を奪われることなく、欺くものによって誓うことをしない人。主はそのような人を祝福し、救いの神は恵みをお与えになる。それは主を求める人、ヤコブの神よ、み顔を尋ね求める人。」
・「大空の砦」は神の守護する所の象徴です。しかし、神の守護は砦だけではありません。
−詩編31;3-7「あなたの耳をわたしに傾け、急いでわたしを救いだしてください。砦の岩、城塞となってお救いください。あなたはわたしの大岩、わたしの砦。御名にふさわしく、わたしを守り導き、隠された網に落ちたわたしを引き出してください。あなたはわたしの砦。まことの神、主よ、御手にわたしの霊を委ねます。わたしを贖ってください。わたしは空しい偶像に頼る者を憎み、主に信頼します。」
・150編は詩形がとても簡潔です。そして簡潔ゆえの力強さがあります。
−150:2「力強い御業のゆえに、神を賛美せよ。大きな御力のゆえに、神を賛美せよ。」
・詩編19編も神の力強い御業を、天地創造とその統治の中に詠んています。
−詩編19:2-5「天は神の栄光を物語り、大空は御手の業を示す。昼は昼に語り伝え、夜は夜に知識を送る。話すことも、語ることもなく、声は聞こえなくても、その言葉は世界の果てに向かう。」
・古代の礼拝は現代人の想像を越える、色々な楽器でなされていました。
−150:3-4「角笛を吹いて、神を賛美せよ。琴と竪琴を奏でて、神を賛美せよ。太鼓に合わせて踊りながら、神を賛美せよ。弦をかき鳴らし笛を吹いて、神を賛美せよ。」
・詩人の目には神の行進が見えたのです。
−詩編68:25-27「神よ。あなたの行進が見える。神よ、あなたの行進が見える。わたしの神、わたしの王は聖所に行進される。歌い手を先頭に、続いて楽を奏する者、おとめらの中には太鼓を打つ者。聖歌隊によって神をたたえよ、イスラエルの源からの主よ。」
・さらに喜びは広がり、全地すべての喜びとなります。
−98:4-6「全地よ。主に向かって喜びの声をあげよ。歓声をあげ、喜び歌い、ほめ歌え。琴の音に合わせてほめ歌え、琴に合わせ、楽の音に合わせて。ラッパを吹き、角笛を響かせて、王なる御前に喜びの叫びをあげよ。」
・すべての生き物の賛美にシンバルが加わり高らかな響きのうちに詩編は閉じられます。。
−150:5-6「シンバルを鳴らし、神を賛美せよ。シンバルを響かせて、神を賛美せよ。息あるものはこぞって、主を賛美せよ。ハレルヤ。」
・ハレルヤ詩編はヨハネ黙示録に影響を与えています。ヨハネの黙示録には「ハレルヤ」が4回使われています。ヨハネが詩編から取り入れたと言われています。新約聖書で「ハレルヤ」の賛美があるのは、この箇所だけです。
−黙示録19:1-2「その後、わたしは、大群衆の大声のようなものが、天でこういうのを聞いた『ハレルヤ。救いと栄光と力とは。わたしたちの神のもの。その裁きは真実で正しいからである。みだらな行いで、地上を堕落させたあの大淫婦を裁き、ご自分の僕たちの流した血の復讐を彼女になさったからである。』」
・大淫婦はバビロンを暗示しています。バビロンはネブカドネザル王のとき、イスラエルの民を捕囚としました。その彼らは偽りの偶像礼拝により、霊的姦淫を行ったと糾弾されているのです。
−黙示録19:3-4「また、こうも言った。『ハレルヤ。大淫婦が焼かれる煙は世々限りなく立ち上る。』そこで二十四人の長老と四つの生き物とはひれ伏して、玉座に座っておられる神を礼拝して言った。『アーメン、ハレルヤ』」
・二十四人の長老はイスラエルの12部族とイエスの選んだ12使徒です。四つの生き物は霊的存在の四天使を暗示しています
−黙示録19:6-7a「わたしはまた、大群衆の声のようなもの、多くの水のとどろきや、激しい雷のようなものが、こう言うのを聞いた。『ハレルヤ、全能者であり、私たちの神である主が王となられた。わたしたちは喜び、大いに喜び、神の栄光をたたえよう。』」
・この詩は、ヘンデル作曲「メサイヤ」の中の「ハレルヤコーラス」の原詩と言われています。私たちは詩編全体を通じて、信仰共同体の祈り、個人の祈り、賛美、感謝、あるいは嘆願を学んできました。それらは救済史であり、信仰の証しでもありました。詩編全編の学びを終えるにあたり、詩編への思いを皆さまと語り合えれば幸いです。

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