江戸川区南篠崎町にあるキリスト教会です

日本バプテスト連盟 篠崎キリスト教会

2012年9月12日祈祷会(箴言6:1-35「父の諭し(七、八)格言集(一)」)

投稿日:2019年8月21日 更新日:

*『父の諭し(七)』−6:1-5「わが子よ。もし友人の保証人となって、他国の者に手を打って誓い、あなたの口の言葉によって罠に陥り、あなたの口の言葉によって罠のかかったなら、わが子よ、そのときにはこうして自分を救え。命は友人の手中にあるのだから、行って足を踏みならし、友人を責めたてよ。あなたの目に眠りを与えず、まぶたにまどろむことを許すな。狩人の罠を逃れるかもしかのように、鳥のように、自分を救い出せ。」
・友人と金銭トラブルを起こした場合の身の守り方です。俗に金の貸し借りは他人の始まりと言いますが、それにしても、友人の間柄なのにこの教えは過激かつ非情です。律法は、無理な取り立てを禁じています。現実は法以下のレベルということでしょう。人の性の罪深さがこの教えから浮かびあがってきます。
−出22:24-26「あなたがわたしの民、あなたと共にいる貧しい者に金を貸す場合は、彼に対して高利貸のようになってはならない。彼から利子を取ってはならない。もし、隣人の上着を質に取る場合には、日没までに返さねばならない。なぜなら、それは彼の唯一の衣服、肌を覆う着物だからである。彼は何にくるまって寝ることができるだろうか。もし、彼がわたしに向かって叫ぶならば、わたしは聞く。わたしは憐れみ深いからである。」
*『格言集(一)』−6:6-11「怠け者よ、蟻のところに行って見よ。その道を見て、知恵を得よ。蟻には首領もなく、指揮官も支配者もないが、夏の間にパンを備え、刈り入れ時に食糧を集める。怠け者よ、いつまで横になっているのか。いつ、眠りから起き上がるのか。しばらく眠り、しばらくまどろみ、しばらく手をこまぬいて、また横になる。貧乏は盗賊のように、欠乏は盾を持っ者のように襲う。」
・蟻の社会に首領や指揮官、それらを含めた支配者の類はいません。女王蟻は存在しますが、支配者ではなく、ひたすら卵を産み続け種を増殖、継承する役割をしているだけです。働き蟻はその体の大きさにより役割を分担しています。小さな蟻は小回りが利くから餌探しや偵察、大きな蟻は戦闘や餌の解体などをします。蟻社会に上下関係はなく、微妙な動作で横の連携を取ります。たとえば体を小刻みに震わせる、フェロモンを出すなどで情報を伝え合い、協力して働いています。
−6:12-15「ならず者、悪を行う者、曲がったことを言い歩く者、目くばせし、足で合図し、指さす者、心に暴言を隠し、悪を耕し、絶えずいさかいを起こさせる者、このよぅな者には、突然、災いが襲いかかり、たちまち痛手を負うが、彼を癒す者はない。」
・ならず者も元をただせば善人で、愚かにも悪の虜となってしまった善人の成れの果てではないでしょうか。ここではならず者の末路を暗示、警告しています。
−6:16-19「主の憎まれるものが六つある。心からいとわれるものが七つある。驕り高ぶる目、うそをつく舌、罪もない人の血を流す手、悪だくみを耕す心、悪事へと急いで走る足、欺いて発言する者、うそをつく証人、兄弟の間にいさかいを起こさせる者。」
・数で格言を記憶させるのは有効な方法です。数え歌は心に強く残り暗唱できます。
*『父の諭し(八)』−6:20-23「わが子よ、父の戒めを守れ。母の教えをおろそかにするな。それをいつもあなたの心に結びつけ、首に巻きつけよ。それはあなたの歩みを導き、あなたが横たわるとき見守り、目覚めればあなたに話しかける。」
−申命記6:8-9「これをしるしとして自分の手に結び、覚えとして額に付け、あなたの家の戸口にも柱にも門にも書き記しなさい」
・異邦の女、遊女と人妻との不倫を比べ、破滅に至る不倫の罪を強調、戒めています。
−6:23-28「戒めは灯、教えは光。懲らしめや諭しは命の道。それはあなたを悪い女から、異邦の女の滑らかな舌から守ってくれる。彼女の美しさを心に慕うな。そのまなざしのとりこになるな。遊女への支払いは一塊のパン程度だが、人妻は貴い命を要求する。火をふところにかきこんで、衣を焼かれない者があろうか。炭火の上を歩いて、足にやけどをしない者があろうか。」
・飢えによる盗みと、友人の妻との不倫を比べた戒めです。飢えは盗みの言訳になっても不倫の言訳は認められず、盗みの罪は贖えても、不倫の罪は贖えないと言い切っています。
−6:29-35「友人の妻と通じる者も同様、彼女に触れれば、罰せられずには済まない。飢えを満たそうとして盗みを働いた者をだれも侮りはすまいが、それでもつかまれば、七倍の償いをし、家財の一切をそれにあてなければならない。人妻と密通する者は意志力のない男。身の破滅を求める者。疫病と軽蔑に遭い、恥は決してそそがれない。夫は嫉妬と怒りにかられ、ある日、彼に報復して容赦せず、どのような償いも受け入れず、どれほど贈り物を積んでも受け取りはすまい。」

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