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日本バプテスト連盟 篠崎キリスト教会

2012年6月20日祈祷会(詩編147編「ハレルヤ神をほめ歌え」)

投稿日:2019年8月21日 更新日:

・147編はエズラ記とネヘミヤ記が147編の背景になっています。エズラ記は捕囚から帰還したユダヤの民がハガイとゼカリヤたちを中心に反対勢力の妨害に耐え抜き、神殿再建に成功したことを記しています。
−エズラ6:15−16「この神殿はダレイオス王の治世第六年のアダルの月の二十三日に完成した。イスラエルの人々、祭司、レビ人、残りの捕囚の子らは、喜び祝いつつその神殿の奉献を行った。」
・147編は捕囚からの解放と神殿再建の喜びから始まります。捕囚の苦しみから解放され、神殿再建を成し遂げたからこそ、その喜びは大きいのです。
−147:1−3「ハレルヤ。わたしたちの神をほめ歌うのはいかに喜ばしく、神への賛美はいかに美しく快いことか。主はエルサレムを再建し、イスラエルの追いやられた人々を集めてくださる。打ち砕かれた心の人々を癒し、その傷を包んでくださる。」
・民はエルサレム再建に導いた主の偉大さをたたえる賛美となります。
−147:4−7「主は星に数を定め、それぞれに呼び名をお与えになる。わたしたちの主は大なる方、御力は強く、英知の御業は数知れない。主は貧しい人々を励まし、逆らう者を地に倒される。感謝の献げ物をささげて主に歌え。竪琴に合わせてわたしたちの神にほめ歌を歌え。」
・イスラエルは地中海式気候で、北部は雨が多く湿潤で緑が多いのですが、雨の量は南部を潤すには足りず、南部に作物は育ち難いのです。だからこそ恵みの雨を降らせ、草木を芽生えさせ、烏まで養う神の恩寵に感謝し賛美するのです。
−147:8−9「主は天を雲で覆い、大地のために雨を備え、山々の草を芽生えさせられる。獣や、烏のたぐいが求めて鳴けば、食べ物をお与えになる。」
・古より、人間の争いは絶えず、戦いの恐怖は人々を軍備に駆り立て、際限なく、新しい兵器を造り出しました。そして20世紀に至り大量殺戮兵器、原子爆弾、水素爆弾まで発明しました。しかし、それで救われるどころか、かえって、人類絶滅の恐怖に怯えるようになりました。10-11節は、本当の救いは武力では得られないと軍備を否定しています。
−147:10−11「主は馬の勇ましさを喜ばれるのでもなく、人の足の速さを望まれるのでもない。主が望まれるのは主を畏れる人、主の慈しみを待ち望む人。」
・ホセア書はもっとはっきり軍備を否定しています。
−ホセア1:7「だが、ユダの家に憐れみをかけ、かれらの神なる主として、わたしは彼らを救う。弓、剣、戦い、騎兵によって救うのではない。」
・捕囚帰還後のペルシャに残留していたネヘミヤはユダの子孫で、ペルシャ王の側近でした。彼はエルサレムの荒廃していることを聞き、エルサレムを再興させることを王に願い出て、期限つきで帰還を許されます。彼はまずエルサレムの城壁の再建を計画、敵に妨げられながらも52日で完成させます。その後、敵の侵入を防ぐため城門の管理を厳しくします。それは城門のかんぬきを堅固にすることでした。
−147:12−14「エルサレムよ、主をほめたたえよ、シオンよ、あなたの神を賛美せよ。主はあなたの城門のかんぬきを堅固にし、あなたの中に住む子らを祝福してくださる。あなたの国境に平和を置き、あなたを最良の麦の飽かせてくださる」
・エズラ帰還の13年後にイスラエルに帰ったネヘミヤは様々の改革を行いました。城壁で外敵の侵入を防ぐだけでなく。宗教改革も実行しました。神の会衆から異邦人を除き(ネヘミヤ13:1−3)安息日の就労と商取引を中止させ(ネヘミヤ13:5−22)復興後の神殿での奉仕を維持し(10章)モ−セの律法の朗読の慣習を確立させました。(8章)
・15−18節は神の命によりすべての気象現象は起こると歌っています。
−147:15−18「主は仰せを地に遣わされる。御言葉は速やかに走る。羊の毛のような雪を降らせ、灰のような霜をまき散らし、氷塊をパン屑のように投げられる。誰がその冷たさに耐ええよう。御言葉を遣わされれば、それは溶け、息を吹きかけられれば、流れる水となる。」
・主はイスラエルだけに啓示を与えましたが、他国に啓示は与えませんでした。なぜでしょうか。イスラエルは神の啓示をうけた長い歴史があるからです。
−147:19−20「主はヤコブに御言葉を、イスラエルに掟と裁きを告げられる。度の国に対しても、このように計らわれたことはない。彼らは主の裁きを知りえない。ハレルヤ。」
・しかし、わたしたちはイエス・キリストによる啓示をすでに受けています。ヨハネによる福音書を引用します。
−ヨハネ1:16−17「わたしたちは皆、この方の満ちあふれる豊かさの中から、恵みの上に、更に恵みを受けた。律法はモ−セを通して与えられたが、恵みはイエス・キリストを通して現れたからである。いまだかって、神を見た者はいない。父のふところにいる独り子である神、この方が神を示されたのである。」

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