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日本バプテスト連盟 篠崎キリスト教会

2007年12月19日祈祷会(列王記上19章、失意の預言者を励まされる神)

投稿日:2019年8月21日 更新日:

1.追われて逃げるエリヤ

・エリヤはカルメル山でバアルの預言者に勝利した。しかし、王国を支配しているのは女王イゼベルであり、彼女はエリヤの命を狙う。エリヤはイゼベルに追われてユダの砂漠に逃げる。ここでのエリヤはカルメル山のエリヤではない。戦いに疲れた憔悴した男である。
−?列王記19:3-4「ユダのベエル・シェバに来て、自分の従者をそこに残し、彼自身は荒れ野に入り、更に一日の道のりを歩き続けた。彼は一本のえにしだの木の下に来て座り、自分の命が絶えるのを願って言った『主よ、もう十分です。私の命を取ってください。私は先祖にまさる者ではありません』」。
・エリヤに御使いが現れ、彼に食べ物を与え、主の山に行くように励ます。エリヤは荒野をホレブに向かった。
−?列王記19:8「エリヤは起きて食べ、飲んだ。その食べ物に力づけられた彼は、四十日四十夜歩き続け、ついに神の山ホレブに着いた」。
・そのホレブでエリヤは主に出会う。人は失意の中にある時には、状況の暗い面しか見えず、不満だけを述べる。エリヤもそうだった。今のエリヤは、主が彼に力を与えてカルメル山で奇跡を起こされたのを忘れている。
−?列王記19:10「私は万軍の神、主に情熱を傾けて仕えてきました。ところが、イスラエルの人々はあなたとの契約を捨て、祭壇を破壊し、預言者たちを剣にかけて殺したのです。私一人だけが残り、彼らはこの私の命をも奪おうとねらっています」。
・主はエリヤに、洞窟を出て私の前に立てと言われるがエリヤは従わない。エリヤが隠れ場を出たのは、主の静かなささやき声を聴いた時だった。
−?列王記19:11-13「主は『そこを出て、山の中で主の前に立ちなさい』と言われた。見よ、そのとき主が通り過ぎて行かれた。主の御前には非常に激しい風が起こり、山を裂き、岩を砕いた。しかし、風の中に主はおられなかった。風の後に地震が起こった。しかし、地震の中にも主はおられなかった。地震の後に火が起こった。しかし、火の中にも主はおられなかった。火の後に、静かにささやく声が聞こえた。それを聞くと、エリヤは外套で顔を覆い、出て来て、洞穴の入り口に立った」。

2.疲れた者への励まし〜新しい召命

・主は失意のエリヤに新しい使命を与えられた。失意の中にある人を励ますのは、彼に為すべき使命が、為すべき業が与えられる時だ。
−?列王記19:15-18「行け、あなたの来た道を引き返し、ダマスコの荒れ野に向かえ。そこに着いたなら、ハザエルに油を注いで彼をアラムの王とせよ。ニムシの子イエフにも油を注いでイスラエルの王とせよ。またアベル・メホラのシャファトの子エリシャにも油を注ぎ、あなたに代わる預言者とせよ。ハザエルの剣を逃れた者をイエフが殺し、イエフの剣を逃れた者をエリシャが殺すであろう。しかし、私はイスラエルに七千人を残す。これは皆、バアルにひざまずかず、これに口づけしなかった者である」。
・パウロも同族のユダヤ人の救いに絶望した時、この声を聞いて励まされる。「あなたは一人ではない」、これこそ失意の中にある者たちへの励ましだ。
−ローマ11:2-5「エリヤについて聖書に何と書いてあるか・・・彼は、イスラエルを神にこう訴えています『主よ、彼らはあなたの預言者たちを殺し、あなたの祭壇を壊しました。そして、私だけが残りましたが、彼らは私の命をねらっています』。しかし、神は彼に何と告げているか『私は、バアルにひざまずかなかった七千人を自分のために残しておいた』と告げておられます。同じように、現に今も恵みによって選ばれた者が残っています」。
・人は強くあり続けることは出来ない。モーセもエレミヤも弱音を吐いたことを私たちは知るべきである。
−民数記11:11-15「あなたは、なぜ、僕を苦しめられるのですか。・・・ 私一人では、とてもこの民すべてを負うことはできません。私には重すぎます。どうしてもこのようになさりたいなら、どうかむしろ殺してください」。
−エレミヤ15:10「ああ、私は災いだ。わが母よ、どうして私を産んだのか。国中で私は争いの絶えぬ男、いさかいの絶えぬ男とされている。・・・だれもが私を呪う」。
・しかし、彼らも主の励ましによって立ち直り、その職分を尽くした。人は召命を受けている時には、為すべきことがある間は倒されることはない。
−エレミヤ15:19「あなたが帰ろうとするなら、私のもとに帰らせ私の前に立たせよう。もし、あなたが軽率に言葉を吐かず、熟慮して語るなら、私はあなたを、私の口とする。あなたが彼らの所に帰るのではない。彼らこそあなたのもとに帰るのだ」。

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