江戸川区南篠崎町にあるキリスト教会です

日本バプテスト連盟 篠崎キリスト教会

2005年9月24日祈祷会(申命記20章、聖戦について)

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1.聖戦の原則

・イスラエルにおいて、戦いは神が為される。だから怖れるなと言われる。
-申命記20:1-4「あなたが敵に向かって出陣するとき、馬と戦車、また味方より多数の軍勢を見ても恐れてはならない。・・・いよいよ戦いの場に臨んだならば、祭司は進み出て、民に告げ、次のように言わねばならない『イスラエルよ、聞け。あなたたちは、今日、敵との戦いに臨む。心ひるむな。恐れるな。慌てるな。彼らの前にうろたえるな。あなたたちの神、主が共に進み、敵と戦って勝利を賜るからである』」。
・軍馬の数が多すぎる時には減らせと命じられる。何が戦いの帰趨を決めるのかを知るためだ。
-士師記7:2-7「主はギデオンに言われた『あなたの率いる民は多すぎるので、ミディアン人をその手に渡すわけにはいかない。渡せば、イスラエルは私に向かって心がおごり、自分の手で救いを勝ち取ったと言うであろう・・・』。こうして民の中から二万二千人が帰り、一万人が残った。・・・『手から水をすすった三百人をもって、私はあなたたちを救い、ミディアン人をあなたの手に渡そう。他の民はそれぞれ自分の所に帰しなさい』」。
・家を建てたばかりの者、畑を作ったばかりの者、結婚したばかりの者は戦いに参加せず帰れと言われる。
-申命記20:5-7「役人たちは民に勧めなさい『新しい家を建てて、まだ奉献式を済ませていない者はいないか。その人は家に帰りなさい。万一、戦死して、ほかの者が奉献式をするようなことにならないように。ぶどう畑を作り、まだ最初の収穫をしていない者はいないか。その人は家に帰りなさい。万一、戦死して、ほかの者が最初の収穫をするようなことにならないように。婚約しただけで、まだ結婚していない者はいないか。その人は家に帰りなさい。万一、戦死して、ほかの者が彼女と結婚するようなことにならないように』」。
・これは温情規定ではない。心が別の所にある者は戦いに集中できない。だから帰れと言われている。
-申命記20:8「役人たちは更に民に勧めて言いなさい『恐れて心ひるんでいる者はいないか。その人は家に帰りなさい。彼の心と同じように同胞の心が挫けるといけないから』」。
・戦争は共同の目的を戦いとっていく。そこでは、目的にまい進できない者、怖れる者は参加するなと言われる。しかし、教会は異なる。教会は共に天国を目指して歩いていく。怖れる者、弱い者も参加せよと言われる。
-ルカ15:4-6「百匹の羊を持っている人がいて、その一匹を見失ったとすれば、九十九匹を野原に残して、見失った一匹を見つけ出すまで捜し回らないだろうか。そして、見つけたら、喜んでその羊を担いで、家に帰り、友達や近所の人々を呼び集めて、『見失った羊を見つけたので、一緒に喜んでください』と言うであろう」。

2.聖戦の実際

・町を攻撃する時は、まず和平(シャローム)を勧告し、従うならば住民を殺すなと命じられる。
-申命記20:10-11「ある町を攻撃しようとして、そこに近づくならば、まず、降伏を勧告しなさい。もしその町がそれを受諾し、城門を開くならば、その全住民を強制労働に服させ、あなたに仕えさせねばならない」。
・従わない時は町を攻め、男を殺せ。しかし、戦闘員でない女子どもは殺すな。
-申命記20:12-14「しかし、もしも降伏せず、抗戦するならば、町を包囲しなさい。あなたの神、主はその町をあなたの手に渡されるから、あなたは男子をことごとく剣にかけて撃たねばならない。ただし、女、子供、家畜、および町にあるものはすべてあなたの分捕り品として奪い取ることができる」。
・この規定はアモリ人やカナン人には適用されない。彼らは存在そのものが否定される。古代においては、敵を生かせばやがて災いとなっていく。だから滅ぼし尽くせと言われる。厳しい掟だ。
-申命記20:16-18「あなたの神、主が嗣業として与えられる諸国の民に属する町々で息のある者は、一人も生かしておいてはならない。ヘト人、アモリ人、カナン人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人は、あなたの神、主が命じられたように必ず滅ぼし尽くさねばならない。それは、彼らがその神々に行ってきた、あらゆるいとうべき行為をあなたたちに教えてそれを行わせ、あなたたちがあなたたちの神、主に罪を犯すことのないためである」。
・実を結ばない木は切り取って塁に用いよと言われる。信仰はこの厳しさを持つ。現代においてもそうだ。
-ルカ13:6-9「ある人がぶどう園にいちじくの木を植えておき、実を探しに来たが見つからなかった。そこで、園丁に言った。『もう三年もの間、このいちじくの木に実を探しに来ているのに、見つけたためしがない。だから切り倒せ。なぜ、土地をふさがせておくのか』。園丁は答えた『御主人様、今年もこのままにしておいてください。木の周りを掘って、肥やしをやってみます。そうすれば、来年は実がなるかもしれません。もしそれでもだめなら、切り倒してください』」。

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