江戸川区南篠崎町にあるキリスト教会です

日本バプテスト連盟 篠崎キリスト教会

2005年3月2日祈祷会(民数記29章、定められた時に献げ物を献げる)

投稿日:2019年8月21日 更新日:

1.時の秩序の中での礼拝

・レビ記に述べられた様々の祭儀規定が改めて命じられる。これから約束の地に入る民は新世代であり、シナイ山で律法を与えられた時は子供か生まれていなかった。だから再度の規定が命じられる。
−民数記28:2-6「あなたたちは、私の食物である献げ物を、燃やしてささげる宥めの香りとして、定められた時に忠実に私にささげなさい。・・・これが日ごとの焼き尽くす献げ物であって、燃やして主にささげる宥めの香りとして、シナイ山で定められたものである」。
・献げ物は定められた時に献げる。イスラエルはこれまでの荒野での放浪から、約束の地での定住生活に入る。その定住生活の中で、時間の秩序に従って礼拝を捧げることにより、主を忘れない。
−申命記8:4-6「四十年の間、あなたのまとう着物は古びず、足がはれることもなかった。あなたは、人が自分の子を訓練するように、あなたの神、主があなたを訓練されることを心に留めなさい。あなたの神、主の戒めを守り、主の道を歩み、彼を畏れなさい」。
・28章は年の前半の祭を記し、29章は年の後半の祭を記す。最初は第七の月を安息月として覚えることである。
−民数記29:1-2「第七の月の一日には聖なる集会を開く。いかなる仕事もしてはならない。角笛を吹き鳴らす日である。あなたたちは・・・献げ物として主にささげ、宥めの香りとする」。
・第七月の10日は贖罪日であり、過越と並ぶ大事な日だ。大祭司は神殿で民の赦しのために特別の献げ物を行う。
-レビ記23:27-32「第七の月の十日は贖罪日である。聖なる集会を開きなさい。・・・この日はあなたたちの最も厳かな安息日であり、あなたたちは苦行をせねばならない」。
・第七の月の15日から仮庵の祭りが始まる。元来は収穫感謝祭であるが、荒野の旅を覚えて、仮庵を立て、1週間の間、そこに寝泊りをするよう、求められた。荒野の苦難と神の導きを忘れないためだ。
−レビ記23:42-43「あなたたちは七日の間、仮庵に住まねばならない。イスラエルの土地に生まれた者はすべて仮庵に住まねばならない。これは、私がイスラエルの人々をエジプトの国から導き出したとき、彼らを仮庵に住まわせたことを、あなたたちの代々の人々が知るためである。私はあなたたちの神、主である」。

2.旧約の祭りと新約

・贖罪日には2頭の山羊を献げ、1頭は神に、もう1頭は「スケープ・ゴート」としてアザゼル(荒野の悪霊)に捧げるために、荒野に追われる。イエスも犠牲の子羊=スケープ・ゴートとして神に捨てられたとヨハネは書く。
−?ヨハネ2:1-2「これらのことを書くのは、あなたがたが罪を犯さないようになるためです。たとえ罪を犯しても、御父のもとに弁護者、正しい方、イエス・キリストがおられます。この方こそ、私たちの罪、いや、私たちの罪ばかりでなく、全世界の罪を償ういけにえです」。
・この日には大祭司が至聖所に入り、犠牲を捧げて、民の罪の購いを行う。ヘブル書はイエス自らが大祭司になり、自らを犠牲として捧げられたと記す。
−ヘブル9:11-12「キリストは、既に実現している恵みの大祭司としておいでになったのですから、人間の手で造られたのではない、すなわち、この世のものではない、更に大きく、更に完全な幕屋を通り、雄山羊と若い雄牛の血によらないで、御自身の血によって、ただ一度聖所に入って永遠の贖いを成し遂げられたのです」。
・仮庵の祭りは荒野を忘れないための祭りであった。イエスは宣教の始めに荒野に行かれた。荒野で神の声を聞くためである。荒野の伝統をイエスも継承されている。
−マタイ4:1-2「イエスは悪魔から誘惑を受けるため、“霊”に導かれて荒れ野に行かれた。そして四十日間、昼も夜も断食した後、空腹を覚えられた」。
・仮庵の祭りは、後に水の祭り(雨乞いの祭り)に発展し、毎日シロアムの池から水が汲まれ,神殿の水盤に注がれた。イエスはこれを見て、私こそ生きた水であると言われた。
−ヨハネ7:37-38「祭りが最も盛大に祝われる終わりの日に、イエスは立ち上がって大声で言われた。『渇いている人はだれでも、私のところに来て飲みなさい。私を信じる者は、聖書に書いてあるとおり、その人の内から生きた水が川となって流れ出るようになる』」。
・何故、定められた時の礼拝が重要なのか。それは荒野を忘れないためだ。豊かになり、満ち足りると神の恵みを人は忘れ、自分の力で生きていると思い始める。そのためにも、十字架が私たちの日常にも必要となる。
−マタイ16:24-25「私について来たい者は、自分を捨て、自分の十字架を背負って、私に従いなさい。自分の命を救いたいと思う者は、それを失うが、私のために命を失う者は、それを得る」。

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