江戸川区南篠崎町にあるキリスト教会です

日本バプテスト連盟 篠崎キリスト教会

2005年1月12日祈祷会(民数記22章、バラムの迷い)

投稿日:2019年8月21日 更新日:

1.揺れ動く預言者バラム

・イスラエルはアモリ人を破り、ヨルダン川東岸に住んだ。このことは隣国モアブの王に大いなる脅威となった。モアブ王は呪いによってイスラエルを滅ぼそうとし、高名な預言者バラムを招こうとした。
−民数記22:5-6「彼は・・・ベオルの子バラムを招こうとして、使者を送り、こう伝えた『今ここに、エジプトから上って来た一つの民がいる。今や彼らは、地の面を覆い、私の前に住んでいる。この民は私よりも強大だ。今すぐに来て、私のためにこの民を呪ってもらいたい。そうすれば、私はこれを撃ち破って、この国から追い出すことができるだろう。あなたが祝福する者は祝福され、あなたが呪う者は呪われることを、私は知っている』」
・使いを受けたバラムは、主に伺いを立て、行ってはならないと言われたため、これを断る。
−民数記22:12-13「神はバラムに言われた『あなたは彼らと一緒に行ってはならない。この民を呪ってはならない。彼らは祝福されているからだ』。バラムは朝起きると、バラクの長たちに言った『自分の国に帰りなさい。主は、私があなたたちと一緒に行くことをお許しになりません』」。
・モアブ王は更に位の高い使者を遣わし、多くの金銀を約束した。バラムの心は動いた。彼は、神の御心を知りながら、再度『行っても良いですか』と聞く。神はこれを許される。
−民数記22:19-21「『あなたがたも、今夜はここにとどまって、主が私に、この上何とお告げになるか、確かめさせてください』。その夜、神はバラムのもとに来て、こう言われた『これらの者があなたを呼びに来たのなら、立って彼らと共に行くがよい。しかし、私があなたに告げることだけを行わねばならない』。バラムは朝起きるとろばに鞍をつけ、モアブの長と共に出かけた」。

2.神の御心と人間の欲心

・神はバラムに行っても良いと言われたが、それはバラムを裁かれるためだった。そのため、主の使いを送り、バラムの行く手を妨げられ、御心を知らされた。
−民数記22:22-23「彼が出発すると、神の怒りが燃え上がった。主の御使いは彼を妨げる者となって、道に立ちふさがった。・・・主の御使いが抜き身の剣を手にして道に立ちふさがっているのを見たろばは、道をそれて畑に踏み込んだ。バラムはろばを打って、道に戻そうとした」。
・欲に目がくらんだバラムには主が見えない。ろばが口を開くと言う出来事を通して、初めてバラムも気づく。
−民数記 22:28-31「主がそのとき、ろばの口を開かれたので、ろばはバラムに言った『私があなたに何をしたというのですか。三度も私を打つとは』。・・・主はこのとき、バラムの目を開かれた。彼は、主の御使いが抜き身の剣を手にして、道に立ちふさがっているのを見た。彼は身をかがめてひれ伏した」。
・バラムはこの出来事を通して、自分の役割を知る。そして、『主が語られたこと以外は語らない』と誓う。
−民数記22:38「バラムはバラクに答えた『御覧のとおり、あなたのところにやって来ました。しかし私に、何かを自由に告げる力があるでしょうか。私は、神が私の口に授けられる言葉だけを告げねばなりません』」。
・バラムの悔い改めは表面だけだ。やがてバラムは再度罪を犯し、モーセに殺される(31:8-16)。牧師も講壇から神の思いではなく、自分の思いを語る時がある。自分の思いを語ってもそこからはよいものは生まれない。
−?ペテ2:13-16「不義を行う者は、不義にふさわしい報いを受けます。・・・彼らは、正しい道から離れてさまよい歩き、ボソルの子バラムが歩んだ道をたどったのです。バラムは不義のもうけを好み、それで、その過ちに対するとがめを受けました。ものを言えないろばが人間の声で話して、この預言者の常軌を逸した行いをやめさせたのです」。
・バラムの迷い、これはキリスト者が気をつけなければいけない迷いだ。私たちは、それが神の御心ではないと知りながら、自分の願望を願う。その時、私たちは過ちを犯す。
−ユダ 1:11「不幸な者たちです。彼らは『カインの道』をたどり、金もうけのために『バラムの迷い』に陥り、『コラの反逆』によって滅んでしまうのです」。
・神は、私たちを欲するままに行動させることにより裁かれる。私たちは罪が現実化しなければ、罪がわからないからだ。しかし、裁きは滅ぼすためではなく、救うためのものであることを、私たちは知らねばならない。
−エレミヤ29:10-11「バビロンに七十年の時が満ちたなら、私はあなたたちを顧みる。私は恵みの約束を果たし、あなたたちをこの地に連れ戻す。私は、あなたたちのために立てた計画をよく心に留めている、と主は言われる。それは平和の計画であって、災いの計画ではない。将来と希望を与えるものである」。

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