江戸川区南篠崎町にあるキリスト教会です

日本バプテスト連盟 篠崎キリスト教会

2004年3月31日祈祷会(レビ記11章、清いものと汚れたもの)

投稿日:2019年8月21日 更新日:

1.清浄規定

・レビ記11−15章は清浄規定といわれ、生活の中で、清いものと汚れたものを区別せよと言われている。最初の規定は、ひづめの割れていない動物、はんすうしない動物は食べてはいけないと言うものである。
−レビ記11:2-4「地上のあらゆる動物のうちで、あなたたちの食べてよい生き物は、ひづめが分かれ、完全に割れており、しかも反すうするものである。従って反すうするだけか、あるいは、ひづめが分かれただけの生き物は食べてはならない。」
・次に、水の中に住む動物のうち、ひれとうろこのないものは食べてはいけないと命令される。
−レビ記11:9-11「水中の魚類のうち、ひれ、うろこのあるものは、海のものでも、川のものでもすべて食べてよい。しかし、ひれやうろこのないものは、海のものでも、川のものでも、水に群がるものでも、水の中の生き物はすべて汚らわしいものである。これらは汚らわしいものであり、その肉を食べてはならない。」
・空を飛ぶ鳥のうちで、猛禽類は食べるなと言われている。
−レビ記11:13-19「鳥類のうちで、次のものは汚らわしいものとして扱え。食べてはならない。それらは汚らわしいものである。禿鷲、ひげ鷲、黒禿鷲、 鳶、隼の類、・・・やつがしら鳥、こうもり。」
・地を這う昆虫のうち、食べて良いのはイナゴ等の跳躍するものだけである。
−レビ記11:20-23「羽があり、四本の足で動き、群れを成す昆虫はすべて汚らわしいものである。ただし羽があり、四本の足で動き、群れを成すもののうちで、地面を跳躍するのに適した後ろ肢を持つものは食べてよい。」
・爬虫類も汚れたものとして、食用を禁止されている。
−レビ記11:29-31「地上を這う爬虫類は汚れている。もぐらねずみ、とびねずみ、・・・ やもり、大とかげ、とかげ、・・・。以上は爬虫類の中で汚れたものであり、その死骸に触れる者はすべて夕方まで汚れる。」

2.何故、この規定が命じられたのか。

・排除されている動物は、肉食動物と地を這う動物である。はんすうする動物は草食動物であり、肉食動物ははんすうしない。鳥で排除されているのは猛禽類である。ひづめの分かれていない動物は直接地に足をつけて歩く。
・肉を食べる動物は、他の動物の命を殺して食べる。生きるためにやむを得ず肉を食べるとしても、他の動物の肉を食べる動物は食べるなと言われている。肉食の基本は悪であり、本来のものではない。
−イザヤ11:6-7「狼は小羊と共に宿り、豹は子山羊と共に伏す。子牛は若獅子と共に育ち、小さい子供がそれらを導く。牛も熊も共に草をはみ、その子らは共に伏し、獅子も牛もひとしく干し草を食らう。」
・地を這うもの、水の底を這うものは地に属する。地に属するものは食べるな、あなた方は地に属さないからだと言われている。
−コロサイ書3:2-5「上にあるものに心を留め、地上のものに心を引かれないようにしなさい。・・・地上的なもの、すなわち、みだらな行い、不潔な行い、情欲、悪い欲望、および貪欲を捨て去りなさい。」
・何故か、あなた方は聖別されたのだから、聖になれと言われている。
−レビ記11:44「私はあなたたちの神、主である。あなたたちは自分自身を聖別して、聖なる者となれ。私が聖なる者だからである。地上を這う爬虫類によって自分を汚してはならない。」
・ユダヤ人たちはこれを文字通り守った。食物規定は神聖な掟であった。
−使徒行伝10:11-14「天が開き、大きな布のような入れ物が、四隅でつるされて、地上に下りて来るのを見た。その中には、あらゆる獣、地を這うもの、空の鳥が入っていた。そして『ペトロよ、身を起こし、屠って食べなさい』と言う声がした。しかし、ペトロは言った。『主よ、とんでもないことです。清くない物、汚れた物は何一つ食べたことがありません。』」
・しかし、形式的に規定を守っても何の意味もない。掟の背後にある意味を考えよとイエスは言われた。
−マタイ15:16-18「イエスは言われた。『あなたがたも、まだ悟らないのか。すべて口に入るものは、腹を通って外に出されることが分からないのか。しかし口から出て来るものは、心から出て来るので、これこそ人を汚す』」。
・全ては許されている。しかし、全てが益になるわけではない。そこを区別せよと言われている。
−1コリント10:23「すべてのことが許されている。しかし、すべてのことが益になるわけではない。すべてのことが許されている。しかし、すべてのことが私たちを造り上げるわけではない。」

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