江戸川区南篠崎町にあるキリスト教会です

日本バプテスト連盟 篠崎キリスト教会

2003年6月18日祈祷会(出エジプト記14章、紅海の奇跡)

投稿日:2019年8月21日 更新日:

1.イスラエルに迫る危機(14:1-18)

・民が逃亡したとの報告を受けて、エジプト王は民を解放したことを後悔し、民の後を追った。
―出エジプト記14:5-8「民が逃亡したとの報告を受けると、エジプト王ファラオとその家臣は、民に対する考えを一変して言った。『ああ、我々は何ということをしたのだろう。イスラエル人を労役から解放して去らせてしまったとは。』ファラオは戦車に馬をつなぎ、自ら軍勢を率い、えり抜きの戦車六百をはじめ、エジプトの戦車すべてを動員し、それぞれに士官を乗り込ませた。主がエジプト王ファラオの心をかたくなにされたので、王はイスラエルの人々の後を追った。」
・追跡してきたエジプト軍を見た民は恐怖と混乱に襲われ、神とモーセを呪いはじめた。
―出エジプト記14:10-12「イスラエルの人々が目を上げて見ると、エジプト軍は既に背後に襲いかかろうとしていた。イスラエルの人々は非常に恐れて主に向かって叫び、モーセに言った。『我々を連れ出したのは、エジプトに墓がないからですか。荒れ野で死なせるためですか。一体、何をするためにエジプトから導き出したのですか。我々はエジプトで、ほうっておいてください。自分たちはエジプト人に仕えます。荒れ野で死ぬよりエジプト人に仕える方がましですと言ったではありませんか。』」
・その民に、モーセは「主が共におられるから落ち着け」と諌める。
―出エジプト記14:13「恐れてはならない。落ち着いて、今日、あなたたちのために行われる主の救いを見なさい。あなたたちは今日、エジプト人を見ているが、もう二度と永久に彼らを見ることはない。」
・この戦いはイスラエルとエジプトの戦いではない。神とエジプトとの戦いである。何故なら、エジプトは神の主権を侵して、イスラエルを再び奴隷にしようとしているからだ。
―出エジプト記14:14「主があなたたちのために戦われる。あなたたちは静かにしていなさい。」
・イスラエルは「前に海、後ろに敵、内には動揺」が迫った。まさに八方ふさがりである。このような困難は個人にも教会にも起こりうる。その時、私たちはどうするかが問われている。

2.海を渡る(14:19-31)

・神は行動を開始された。エジプト軍を押し留めるために闇が覆い、東風が吹いて海を分けた。
―出エジプト記14:21-22「モーセが手を海に向かって差し伸べると、主は夜もすがら激しい東風をもって海を押し返されたので、海は乾いた地に変わり、水は分かれた。イスラエルの人々は海の中の乾いた所を進んで行き、水は彼らの右と左に壁のようになった。」
・しかし、エジプト軍が海の道に入った時、東風は止み、海は逆流し始めた。
―出エジプト記14:23-25「エジプト軍は彼らを追い、ファラオの馬、戦車、騎兵がことごとく彼らに従って海の中に入って来た。・・・主は火と雲の柱からエジプト軍を見下ろし、エジプト軍をかき乱された。戦車の車輪をはずし、進みにくくされた。エジプト人は言った。『イスラエルの前から退却しよう。主が彼らのためにエジプトと戦っておられる。』」
・やがてエジプト軍の上を水が覆い、彼らは全ておぼれて死んだ。
―出エジプト記14:27-28「モーセが手を海に向かって差し伸べると、夜が明ける前に海は元の場所へ流れ返った。エジプト軍は水の流れに逆らって逃げたが、主は彼らを海の中に投げ込まれた。水は元に戻り、戦車と騎兵、彼らの後を追って海に入ったファラオの全軍を覆い、一人も残らなかった。」
・デルタ地帯の潮の満ち引きがこのような出来事を可能にしたと思われる。神は人の力、自然の力を用いてその業をなされる。
―イザヤ63:12-13「主は輝く御腕をモーセの右に伴わせ/民の前で海を二つに分け/とこしえの名声を得られた。主は彼らを導いて淵の中を通らせられたが/彼らは荒れ野を行く馬のように/つまずくこともなかった。」
・この紅海の奇跡は、民が約束の地に入るときにも繰り返された。
―ヨシュア3:12-13「全地の主である主の箱を担ぐ祭司たちの足がヨルダン川の水に入ると、川上から流れてくる水がせき止められ、ヨルダン川の水は、壁のように立つであろう。」
・これは神の創造と救済のしるしである。このしるしを見て民は神を信じた。このしるしと信仰の出来事は今日でも繰り返される。救済は水を通して行われる。
―イスラエルの民は、水を通って救われた。
―人間もまた、水を通って生まれてくる(産道=path through water)。
―悔い改めた人は、水でバプテスマを受けることによって、救いに導かれる。

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