江戸川区南篠崎町にあるキリスト教会です

日本バプテスト連盟 篠崎キリスト教会

2003年9月24日祈祷会(出エジプト記26章、幕屋建設の指示)

投稿日:2019年8月21日 更新日:

1.聖所の建設

・幕屋は高さ10アンマ(5m)、奥行き30アンマ(1.5×20=15m)、幅12アンマ(1.5×8=6m)で作るように命じられた。
―出エジプト記26:15-23「幕屋の壁板をアカシヤ材で作って立てなさい。一枚の壁板は縦十アンマ、横一・五アンマ、それぞれの壁板に二つの柄を作って隣りの壁板とつなぎ合わせる。幕屋の壁板全部に同じものを作る。幕屋の壁板は南側に二十枚並べ、・・・幕屋の他の側面、すなわち北側にも二十枚の壁板を並べ、・・・次に、幕屋の後ろ、すなわち西側には六枚の壁板を並べ、更に二枚の板を作って両方の隅とする。」
・これは後に作られたソロモンの神殿の二分の一の大きさだった。
―?列王記6:2「ソロモン王が主のために築いた神殿は、奥行きが六十アンマ、間口が二十アンマ、高さが三十アンマであった。」
・出エジプト記が書かれたのは、バビロン捕囚の時代であったと言われている。神殿が崩壊し、イスラエル人が全ての希望を失くした時だった。
―詩篇74:1-8「神よ、なぜあなたは、養っておられた羊の群れに怒りの煙をはき、永遠に突き放してしまわれたのですか。・・・あなたのいます所であったこのシオンの山を。永遠の廃虚となったところに足を向けてください。敵は聖所のすべてに災いをもたらしました。あなたに刃向かう者は、至聖所の中でほえ猛り、自分たちのしるしをしるしとして立てました。・・・あなたの聖所に火をかけ、御名の置かれた所を地に引き倒して汚しました。「すべて弾圧せねばならない」と心に言って、この地にある神の会堂をすべて焼き払いました。」
・その原因は民の背信だった。神以外のものに心を奪われて神の怒りを招き、神殿は消失した。その神殿を再建したら、神は再び住んでくださるのか。その思いが神殿建設の詳細を神から聞くという祈りに現れている。
―出エジプト記25:8-9「私のための聖なる所を彼らに造らせなさい。私は彼らの中に住むであろう。私が示す作り方に正しく従って、幕屋とそのすべての祭具を作りなさい。」

2.至聖所の建設

・幕屋は聖所と至聖所に区分され、その間には垂れ幕がかけられた。
―出エジプト記26:31-33「青、紫、緋色の毛糸、および亜麻のより糸を使って、意匠家の描いたケルビムの模様の垂れ幕を作り、 金箔で覆ったアカシヤ材の四本の柱の鉤に掛けなさい。鉤は金、四本の柱の台座は銀で作る。 その垂れ幕は留め金の下に掛け、その垂れ幕の奥に掟の箱を置く。この垂れ幕はあなたたちに対して聖所と至聖所とを分けるものとなる。」
・至聖所には年に一回大祭司のみが入り、そこで贖罪の儀式を執り行う。
―ヘブル9:7「第二の幕屋には年に一度、大祭司だけが入りますが、自分自身のためと民の過失のために献げる血を、必ず携えて行きます。」
・その隔ての垂れ幕は、イエスが息を引き取った時、裂けてしまったとマタイは記す。
―マタイ27:51「そのとき、神殿の垂れ幕が上から下まで真っ二つに裂け、地震が起こり、岩が裂けた」
・ヘブル書はそれを、イエス自らが購いの羊となることによって、大祭司の贖罪の儀式が不要になった。もはや神殿で犠牲を捧げる必要はなくなったと理解している。
―ヘブル10:19-20「兄弟たち、私たちは、イエスの血によって聖所に入れると確信しています。イエスは、垂れ幕、つまり、御自分の肉を通って、新しい生きた道を私たちのために開いてくださったのです。」
・私たちはキリストによって購われ、共に幕屋=教会を建設する。
―エペソ2:14-16「実に、キリストは私たちの平和であります。二つのものを一つにし、御自分の肉において敵意という隔ての壁を取り壊し、規則と戒律ずくめの律法を廃棄されました。こうしてキリストは、双方を御自分において一人の新しい人に造り上げて平和を実現し、十字架を通して、両者を一つの体として神と和解させ、十字架によって敵意を滅ぼされました。」
・幕屋とは神殿、教会である。神は度重なる民の背信にもかかわらず、神殿の再建を常に赦されてきた。私たちも篠崎教会の再建を神に委ねる。石があっても神は取り除いて下さる。
―マルコ16:1-4「週の初めの日の朝ごく早く、日が出るとすぐ墓に行った。彼女たちは、「だれが墓の入り口からあの石を転がしてくれるでしょうか」と話し合っていた。ところが、目を上げて見ると、石は既にわきへ転がしてあった。石は非常に大きかったのである。」

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