江戸川区南篠崎町にあるキリスト教会です

日本バプテスト連盟 篠崎キリスト教会

2006年6月7日祈祷会(?テモテ3章、終わりに時に生きる)

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1.終末における世の荒廃の中にあって

・使徒たちは、今は終末であり、イエスの再臨=神の国の到来によって歴史は完成すると信じていた。異なる福音による教会の混乱の中に、パウロは終末に訪れる苦難のしるしを見ている。
―?テモテ4:1「“霊”は次のように明確に告げておられます。終わりの時には、惑わす霊と、悪霊どもの教えとに心を奪われ、信仰から脱落する者がいます」。
・その時の人々の心の荒廃が2節以下に列挙される。荒廃=罪が教会の中に生まれている。その荒廃の根本は自己愛だ。神よりも自分を愛する信仰の逸脱から、金銭を愛する貪りも、快楽を愛する姦淫も生まれる。
―?テモテ3:1-4a「終わりの時には困難な時期が来ることを悟りなさい。その時、人々は自分自身を愛し、金銭を愛し、ほらを吹き、高慢になり、神をあざけり、両親に従わず、恩を知らず、神を畏れなくなります。また、情けを知らず、和解せず、中傷し、節度がなく、残忍になり、善を好まず、人を裏切り、軽率になり、思い上がり(ます)」。
・異端や偶像崇拝も結局のところ、神よりも自己を愛することから生じる。自己に都合の良い神、自己に都合の良い教えを信奉することが偶像崇拝、異端である。その時、信仰は生活を変える生きる力ではなくなる。
―?テモテ3:4b-5「神よりも快楽を愛し、信心を装いながら、その実、信心の力を否定するようになります。こういう人々を避けなさい」。
・私たちは十字架と復活を信じる。十字架とは他者のために死んでいくことだ。他者のために死ぬとき、他者に対する貪りや快楽の追求は生まれない。神の示された愛とは他者の足を洗う行為であり、自己を捨てることだ。
―ヨハネ12:24-25「一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。だが、死ねば、多くの実を結ぶ。自分の命を愛する者は、それを失うが、この世で自分の命を憎む人は、それを保って永遠の命に至る」。
・愚かな人々は異端に惑わされる。しかし、異端は真理を持たない故、一時的に信奉されても、やがて廃れる。モーセに反対したエジプトの魔術師もやがて滅びたではないか。
―?テモテ3:6-9「彼らの中には、他人の家に入り込み、愚かな女どもをたぶらかしている者がいるのです。・・・ヤンネとヤンブレがモーセに逆らったように、彼らも真理に逆らっています。彼らは精神の腐った人間で、信仰の失格者です。しかし、これ以上はびこらないでしょう。彼らの無知がすべての人々にあらわになるからです。ヤンネとヤンブレの場合もそうでした」。

2.教えに留まりなさい。

・テモテ、あなたは迫害の中でも、私に従ってくれた。この教えは神から来る。この教えから離れてはいけない。
―?テモテ3:10-14「私の教え、行動、意図、信仰、寛容、愛、忍耐に倣い、アンティオキア、イコニオン、リストラで私に降りかかったような迫害と苦難をもいといませんでした。迫害に私は耐えました。そして、主がその全てから私を救い出して下さったのです。・・・あなたは、自分が学んで確信したことから離れてはなりません」。
・キリスト者は世から憎まれる。迫害は当然なのだ。迫害があることこそ、教えが正しいことのしるしだ。
―?テモテ3:12「キリスト・イエスに結ばれて信心深く生きようとする人は皆、迫害を受けます」。
・あなたは幼い時から聖書に親しんできた。この聖書には命がある。それは神の霊によって書かれたものだ。聖書を学び、生きる力をいただきなさい。
―?テモテ3:14-17「あなたは、・・・自分が幼い日から聖書に親しんできたことをも知っているからです。この書物は、キリスト・イエスへの信仰を通して救いに導く知恵を、あなたに与えることができます。聖書はすべて神の霊の導きの下に書かれ、人を教え、戒め、誤りを正し、義に導く訓練をするうえに有益です。こうして、神に仕える人は、どのような善い業をも行うことができるように、十分に整えられるのです」。
・ある人々はテモテ書やペテロ書から、逐語霊感説を唱える。それは聖書の正しい読み方ではない。聖書は人によって書かれたものであり、時代の制約の中にある。天地創造と進化論は対立するものではない。
―?ペテロ1:20-21「聖書の預言は何一つ、自分勝手に解釈すべきではないということです。なぜなら、預言は、決して人間の意志に基づいて語られたのではなく、人々が聖霊に導かれて神からの言葉を語ったものだからです」。
・それにもかかわらず、聖書は神の言葉であり、それは力を持つ。言葉の力を私たちは信じ抜いていく。
―イザヤ55:10-11「雨も雪も、ひとたび天から降れば、むなしく天に戻ることはない。それは大地を潤し、芽を出させ、生い茂らせ、種蒔く人には種を与え、食べる人には糧を与える。そのように、私の口から出る私の言葉も、むなしくは、私の元に戻らない。それは私の望むことを成し遂げ、私が与えた使命を必ず果たす」。

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