江戸川区南篠崎町にあるキリスト教会です

日本バプテスト連盟 篠崎キリスト教会

2005年12月21日祈祷会(ピリピ1章、いつも喜びなさい)

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1.ローマの獄中からの手紙

・パウロは今ローマの獄中から、ピリピ教会に手紙を書いている。パウロを慰めるため、教会が派遣したエパフロデテが重い病になってピリピに帰ることになり、彼に託して、ピリピの人々に感謝を表した手紙だ(2:25-30)。
・ピリピの教会は常にパウロを支援し、支えてくれた。パウロはそれに深く感謝している。
−ピリピ1:3-5「私はあなたがたのことを思い起こす度に、私の神に感謝し、あなたがた一同のために祈る度に、いつも喜びをもって祈っています。それはあなたがたが最初の日から今日まで、福音にあずかっているからです」。
・ピリピはパウロの伝道によって立てられた。人々を信仰に導いたのはパウロであるが、実はパウロを通して働いて下さったのは神であった。その神の祝福が最後の日まであるように、パウロは祈る。
−ピリピ1:6-7「あなたがたの中で善い業を始められた方が、キリスト・イエスの日までに、その業を成し遂げてくださると、私は確信しています。・・・(私は)監禁されているときも、福音を弁明し立証するときも、あなたがた一同のことを、共に恵みにあずかる者と思って、心に留めているからです」。
・世に生きるあなたがたに、何が大事であるかを知る力と見抜く力を神が与えてくれるように、パウロは祈る。
−ピリピ1:9-11「私は、こう祈ります。知る力と見抜く力とを身に着けて、あなたがたの愛がますます豊かになり、本当に重要なことを見分けられるように。そして、キリストの日に備えて、清い者、とがめられるところのない者となり、・・・神の栄光と誉れとをたたえることができるように」。
・今何をすべきか。何が出来るのか、出来ないのかを見抜く知恵、それを行う勇気は、キリスト者に不可欠だ。
−R.ニーバーの祈り「神よ、 変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。変えることのできないものについては、それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを、識別する知恵を与えたまえ」。

2.キリストにあって獄にいる事を喜ぶ

・ピリピの人たちはパウロが獄に繋がれ、伝道が挫折したのではないかと心配していた。パウロは神がこの入獄を通して恵まれた事を伝える。おそらく、兵営の兵士たちの中に信仰に導かれる者たちが出たのであろう。
−ピリピ1:12-14「兄弟たち、私の身に起こったことが、かえって福音の前進に役立ったと知ってほしい。つまり、私が監禁されているのはキリストのためであると、兵営全体、その他のすべての人々に知れ渡り、主に結ばれた兄弟たちの中で多くの者が、私の捕らわれているのを見て確信を得、恐れることなくますます勇敢に、御言葉を語るようになったのです」。
・信仰者は獄中でも神を讃美することが出来る。入獄を通じて、神が良き事をなさる事を知るからだ。かつてピリピの獄にいた時、それが契機で看守とその家族が信仰に導かれた事をパウロは思い起こす(使徒行伝16:25-34)。
・信仰者の中にはパウロに敵対する者もいたが、パウロは彼らの活動をも喜ぶ。主の名が伝えられているからだ。
−ピリピ1:15-18「自分の利益を求めて、獄中の私をいっそう苦しめようという不純な動機からキリストを告げ知らせているのです。だが、それがなんであろう。口実であれ、真実であれ、とにかく、キリストが告げ知らされているのですから、私はそれを喜んでいます。これからも喜びます」。
・パウロは獄中で裁判を待っている。死刑になるかもしれない。しかし、パウロはそれさえも喜ぶ。仮に、神が生かしてくれるならば、自分の仕事を全うしたいとも考えている。
−ピリピ1:20-24「生きるにも死ぬにも、私の身によってキリストが公然とあがめられるようにと切に願い、希望しています。・・・一方では、この世を去って、キリストと共にいたいと熱望しており、この方がはるかに望ましい。だが他方では、肉にとどまる方が、あなたがたのためにもっと必要です」。
・キリストの為に苦しむ事も、私たちの恵みなのだ。その事を通して、キリストを証ししようとパウロは述べる。
−ピリピ1:27-29「ひたすらキリストの福音にふさわしい生活を送りなさい。・・・このことは、反対者たちに、彼ら自身の滅びとあなたがたの救いを示すものです。これは神によることです。つまり、あなたがたには、キリストを信じることだけでなく、キリストのために苦しむことも、恵みとして与えられているのです」。
・私たちの本籍は天にある。だから、生きるにしても死ぬにしても、天国の市民として生きなさい。
−ピリピ3:20「私たちの本国は天にあります。そこから主イエス・キリストが救い主として来られるのを、私たちは待っています」。

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