江戸川区南篠崎町にあるキリスト教会です

日本バプテスト連盟 篠崎キリスト教会

2002年12月18日祈祷会(創世記39章、ヨセフとポテパルの妻)

投稿日:2019年8月21日 更新日:

1.エジプトに売られたヨセフ

・ヨセフはエジプトで王の侍従長ポテパルに売られた。主が共におられたので、ヨセフはポテパルの信頼を得る。
―創世記39:1-4「ヨセフは連れられてエジプトに下ったが、パロの役人で侍衛長であったエジプト人ポテパルは、彼をそこに連れ下ったイシマエルびとらの手から買い取った。・・・その主人は主が彼とともにおられることと、主が彼の手のすることをすべて栄えさせられるのを見た。そこで、ヨセフは彼の前に恵みを得、そのそば近く仕えた。彼はヨセフに家をつかさどらせ、持ち物をみな彼の手にゆだねた。」
・ヨセフは顔も美しく体つきも優れていたので、主人の妻は彼に言い寄ったがヨセフは断る。
―創世記39:6-9「ヨセフは姿がよく、顔が美しかった。・・・主人の妻はヨセフに目をつけて言った、『私と寝なさい』。ヨセフは拒んで、主人の妻に言った、『・・・どうして私はこの大きな悪をおこなって、神に罪を犯すことができましょう』」
・怒った妻はヨセフに言いがかりをつけ、彼を告発する。
―創世記39:12-15「彼女はヨセフの着物を捕えて、「私と寝なさい」と言った。ヨセフは着物を彼女の手に残して外にのがれ出た。彼女は・・・言った、「主人が私たちの所に連れてきたヘブル人は、私たちに戯れます。彼は私と寝ようとして、私の所に入ったので、私は大声で叫びました。彼は私が声をあげて叫ぶのを聞くと、着物を私の所に残して外にのがれ出ました」。
・怒った主人はヨセフを投獄した。その投獄が、将来にヨセフがエジプト王に仕える契機となる。
―創世記39:19-20「主人はその妻が『あなたのしもべは、私にこんな事をした』と告げる言葉を聞いて、激しく怒った。そしてヨセフの主人は彼を捕えて、王の囚人をつなぐ獄屋に投げ入れた。」
・監獄の中でも主はヨセフと共におられたため、看守長もヨセフを信頼して全てを任せるようになる。
―創世記39:21-22「主はヨセフと共におられて彼にいつくしみを垂れ、獄屋番の恵みをうけさせられた。獄屋番は獄屋におるすべての囚人をヨセフの手にゆだねたので、彼はそこでするすべての事をおこなった。」

2.主が共におられる

・創世記39章には「主が共におられる」という言葉が5回も出て来る(2,3,5,21,23節)。全ての出来事を「主の導き」と信じる時に出来事の意味が異なってくる。
―詩篇105:16-24「主はききんを地に招き、人のつえとするパンをことごとく砕かれた。また彼らの前に一人をつかわされた。すなわち売られて奴隷となったヨセフである。彼の足は足かせをもって痛められ、彼の首は鉄の首輪にはめられ、彼の言葉の成る時まで、主のみ言葉が彼を試みた。王は人をつかわして彼を解き放ち、民のつかさは彼に自由を与えた。王はその家のつかさとしてその所有をことごとくつかさどらせ、その心のままに君たちを教えさせ、長老たちに知恵を授けさせた。その時イスラエルはエジプトに来たり、ヤコブはハムの地に寄留した。主はその民を大いに増し加え、これをそのあだよりも強くされた。」
・ヨセフは主人の妻から言いがかりをつけられた時も、無実を訴えずに主人の妻の罪を自ら負う。神の摂理を信じるものは全てを神に委ねて生きることが出来る。
―箴言16:9「人は心に自分の道を考え計る、しかし、その歩みを導く者は主である。」
・主が共にいますことを知るものは獄中でも主を讃美することが出来る。
―使徒16:23-25「二人に何度もむちを加えさせたのち、獄に入れ、獄吏にしっかり番をするようにと命じた。獄吏はこの厳命を受けたので、二人を奥の獄屋に入れ、その足に足かせをしっかりとかけておいた。真夜中ごろ、パウロとシラスとは、神に祈り、讃美を歌いつづけたが、囚人たちは耳をすまして聞きいっていた。」
・主が共にいますことを知る者は捕囚の地でも神を讃美することが出来る。
―イザヤ46:1-4「ベルは伏し、ネボはかがみ、彼らの像は獣と家畜との上にある。あなたがたが持ち歩いたものは荷となり、疲れた獣の重荷となった。彼らはかがみ、彼らは共に伏し、重荷となった者を救うことができずかえって、自分は捕われて行く。『ヤコブの家よ、イスラエルの家の残ったすべての者よ、生れ出た時から、私に負われ、胎を出た時から、私に持ち運ばれた者よ、私に聞け。私はあなたがたの年老いるまで変らず、白髪となるまで、あなたがたを持ち運ぶ。私は造ったゆえ、必ず負い、持ち運び、かつ救う。』」
・私たちは「何かを期待する」信仰であり、願いが聞かれなければ信仰を捨てる。39章の語る意味は大きい。
―V.リュティ「艱難、災難、失望、欠乏は神が我々と共におられることへの反証ではない。むしろ、神が我々と共におられることの証拠だ」

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