2019年9月18日祈祷会(テトス3章、罪の世にあってどう生きるか)

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1.報復するな

 

・キリスト者は、「世の秩序を重んじ、法を守り、人を非難せず、寛容であり、柔和であれ」と教えられる。集会の一員である者は、たとえ異教徒たる周囲の人々が中傷や憎悪や侮蔑をもって自分たちを苦しめても、彼らに対してイエスの弟子として応答せよ命じられる。彼は平和の子であり、不正をしのぶことが出来るからである。

-テトス3:1-2「人々に、次のことを思い起こさせなさい。支配者や権威者に服し、これに従い、すべての善い業を行う用意がなければならないこと、また、だれをもそしらず、争いを好まず、寛容で、すべての人に心から優しく接しなければならないことを」。

・私たちもかつては道に迷い、憎みあって暮らしていた。だから私たちは、人々の自分勝手な行動や態度を見ても、彼らを軽蔑しないし、誹謗したりしない。自分もかつてはそうだったからだ。

-テトス3:3「私たち自身もかつては、無分別で、不従順で、道に迷い、種々の情欲と快楽のとりことなり、悪意とねたみを抱いて暮らし、忌み嫌われ、憎み合っていたのです」。

・その私たちを神は憐れみ、私たちの目を開いて罪を明らかにし、悔い改めに導いて下さった。そして私たちは洗礼の水で洗われ、清められた。バプテスマは再生、新生のしるしだ。

-テトス3:4-6「しかし、私たちの救い主である神の慈しみと、人間に対する愛とが現れたときに、神は、私たちが行った義の業によってではなく、御自分の憐れみによって、私たちを救ってくださいました。この救いは、聖霊によって新しく生まれさせ、新たに造りかえる洗いを通して実現したのです」。

 

2.義認から聖化へ

 

・バプテスマを受けて、私たちは過去が赦され、再生した。この再生は、ギリシャ語「パリンゲネシア」、人間の原存在が根底から新しくされることである。その感謝が私たちを善い業に向かわせる。私たちは贖い取られたのである。

-テトス3:7-8「神は、私たちの救い主イエス・キリストを通して、この聖霊を私たちに豊かに注いでくださいました。こうして私たちは、キリストの恵みによって義とされ、希望どおり永遠の命を受け継ぐ者とされたのです。この言葉は真実です。あなたがこれらのことを力強く主張するように、私は望みます。そうすれば、神を信じるようになった人々が、良い行いに励もうと心がけるようになります。これらは良いことであり、人々に有益です」。

・新しい人間にされた者は、神の意志に従う生活へと押し出されていく。

-フィリピ2:12-16a「私の愛する人たち、いつも従順であったように、私が共にいるときだけでなく、いない今はなおさら従順でいて、恐れおののきつつ自分の救いを達成するように努めなさい。あなたがたの内に働いて、御心のままに望ませ、行わせておられるのは神であるからです。何事も、不平や理屈を言わずに行いなさい。そうすれば、とがめられるところのない清い者となり、よこしまな曲がった時代の中で、非のうちどころのない神の子として、世にあって星のように輝き、命の言葉をしっかり保つでしょう」。

・だから「愚かな議論、系図の詮索、争い、律法についての論議を避けなさい」。そして「教会を混乱させる人々に勧告し、聞かれなければ除名しなさい」と牧会者はテトスに書き送る。

―テトス3:9-11「それは無益で、空しいものだからです。分裂を引き起こす人には一、二度訓戒し、従わなければ、かかわりを持たないようにしなさい。あなたも知っているとおり、このような人は心がすっかりゆがんでいて、自ら悪いと知りつつ罪を犯しているのです」。

 

3.キリスト者は世とどのように関わるのか

 

・テトス書は、上に立つ権威である国家や行政にどのように対処するのかについて述べる。テトスの師であるパウロは、「権威は神に与えられものだから、信仰を持って権威に従いなさい」と語る。

-ローマ13:1-5「人は皆、上に立つ権威に従うべきです。神に由来しない権威はなく、今ある権威はすべて神によって立てられたものだからです・・・権威者は、あなたに善を行わせるために、神に仕える者なのです。しかし、もし悪を行えば、恐れなければなりません。権威者はいたずらに剣を帯びているのではなく、神に仕える者として、悪を行う者に怒りをもって報いるのです」。

・この世の権威は神の委託の元にある。しかし、権威者が自己絶対化し、悪魔化する時もある。そのような時には、これを拒絶することが信仰の業となる。

-使徒言行録4:19-20「ペトロとヨハネは答えた『神に従わないであなた方に従うことが、神の前に正しいかどうか、考えてください。私たちは、見たことや聞いたことを話さないではいられないのです』」。

・教会の役割は「見張り塔」だ。悪が為された時は対決する勇気が必要だ。傍観することではない。

-キング牧師の言葉「黒人の自由への歩みをはばむ大きな障碍は、白人市民会議(白人優越主義の宣伝や煽動をしている右翼団体)やキュー・クラックス・クラン団(南北戦争後、解放された黒人を威圧するため結成された秘密結社)の面々ではなく、残念ながら、白人穏健派に属する人々であると私は結論したいほどです・・・口を開けば、きまって『諸君の求める目標には同意しても、直接行動という手段には賛成しかねる』、『もっと都合のよい時期』まで待て、といつも忠告するのです。善意の人々が寄せるうわすべりの理解は、悪意の人々が持つ絶対的な誤解より、もっと面倒なものです。生半可な許容は、あからさまの拒否よりやっかいなものです」(「黒人はなぜ待てないか」みすず書房)。

・奈良キリスト教会では障がいをもって受胎した胎児を救うために、特別養子縁組の働きを広めている。このような業もまたキリスト者でなければできない業だ。

-クリスチャン新聞2019年1月6号から「日本バプテスト連盟・奈良キリスト教会(松原宏樹牧師)は、第2種社会福祉事業・特定非営利活動法人(NPO法人)みぎわを併設して、現在「命をつなぐ働き(特別養子縁組)」・・・を進めている。昨年から着手した「命をつなぐ働き」は、約20万人と言われる、中絶されて闇に葬られる赤ちゃんを救って家庭につなぐ働きだ。中でも障がいを持って生まれた赤ちゃんをもらう家庭は少ない。法人理事長を務める松原牧師は「障がいを持っていて親に捨てられる命を、温かな家庭につなげたい」と、奔走している。同時に、どうしても家庭につながらない重度の障がいを持つ子どもたちも安心して暮らせる子どもホームの設立をめざしている。

-「小さないのちを守る会」(辻岡健象代表)は、このNPOみぎわの働きに賛同し、協力している。1984年以来、中絶防止と養子縁組の相談、聖書に基づく「いのちと性の大切さ」の啓発教育、中絶体験者のケアを続けてきた。辻岡代表は「みぎわの働きは神に対する責任と社会に対する責任を果たすべく、しっかりとした組織を作って活動しておられる。教会はこれまでことばの宣教をしてきましたが、ここには愛の実践を通した宣教の力がある。これから養子縁組に関する法律が変わり、建物や設備や有資格者のスタッフも必要となる。みぎわはまさにそのために整えられた場所と言えます」と、期待している。

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