１．キリストにある一致
・クリスチャンは神に召され、神の霊を受けた者だ。だからそれにふさわしく歩めと言われる。
-エペソ4:2-3「神から招かれたのですから、その招きにふさわしく歩み、一切高ぶることなく、柔和で、寛容の心を持ちなさい。愛をもって互いに忍耐し、平和のきずなで結ばれて、霊による一致を保つように努めなさい」。
・ふさわしく歩むとは、霊において一致することだ。キリストがあなたがたのために死んで下さったように、相手のためにも死んで下さった。そしてお互いが兄弟姉妹として生きるように招かれている。
-エペソ4:4-6「体は一つ、霊は一つです。それは、あなたがたが、一つの希望にあずかるようにと招かれているのと同じです。主は一人、信仰は一つ、洗礼は一つ、すべてのものの父である神は唯一であって、すべてのものの上にあり、すべてのものを通して働き、すべてのものの内におられます」。
・違いを持ったままの一致、自分の思いではなく、神の思いが大きくなればそこに自然に一致が生じる、そのような一致だ。そのためには赦し合うしかなく、赦しあう時に、違いを持った相手を受け入れることが出来る。
-ガラテヤ3:27-28「洗礼を受けてキリストに結ばれたあなたがたは皆、キリストを着ているからです。そこではもはや、ユダヤ人もギリシア人もなく、奴隷も自由な身分の者もなく、男も女もありません。あなたがたは皆、キリスト・イエスにおいて一つだからです」。
・教会の二つの役割は、教えること（教育）と伝える（伝道）だ。祈祷会で学び、礼拝で押し出されていく。お互いがばらばらで争い合っているならば、キリストの体は分裂し、世に対して証しする存在とはなり得ない。
-エペソ4:11「ある人を使徒、ある人を預言者、ある人を福音宣教者、ある人を牧者、教師とされたのです」。
・そして、全ての人が、神の御業を行うものとさせられていく。新しい異質者の加入により教会は成長していく。
-エペソ4:12-13「それは、聖徒たちを整えて奉仕のわざをさせ、キリストの身体を建てさせ、私たちすべての者が、神の子を信じる信仰の一致と彼を知る知識の一致とに到達し、全き人となり、ついに、キリストの満ちみちた徳の高さにまで至るためである」。
・こうして私たちは過った教え、違った福音が来ても、迷わされることなく、キリストの体を形成していく。
-エペソ4:14-15「こうして、私たちは、もはや未熟な者ではなくなり、人々を誤りに導こうとする悪賢い人間の、風のように変わりやすい教えに、もてあそばれたり、引き回されたりすることなく、むしろ、愛に根ざして真理を語り、あらゆる面で、頭であるキリストに向かって成長していきます」。
２．新しく創造された者として生きる
・新しく生まれ変わったのだから、もう元の生活に戻ってはいけない。神を知らない時のあなたがたは、自己の欲望のままに生き、他者を貪っていた。肉の思いは死を招く。あなたがたは闇の中にあったのだ。
-エペソ4:17-19「主によって強く勧めます。もはや、異邦人と同じように歩んではなりません。彼らは愚かな考えに従って歩み、知性は暗くなり、彼らの中にある無知とその心のかたくなさのために、神の命から遠く離れています。無感覚になって放縦な生活をし、あらゆるふしだらな行いにふけってとどまるところを知りません」。
・しかし、あなたがたはキリストに出会った。キリストを知った者は、もう闇に戻るな、光の子として歩め。
- エペソ5:8「あなたがたは、以前には暗闇でしたが、今は主に結ばれて、光となっています。光の子として歩みなさい」。
・キリストを知った者の生き方は、隣人と共にある生活だ。隣人は同じキリストの肢体なのだ。
-エペソ4:25「偽りを捨て、それぞれ隣人に対して真実を語りなさい。私たちは、互いに体の一部なのです」。
・怒ることがあってもその怒りを持ち越すな。貪るな。言葉を相手を造り上げるために用いなさい。
-エペソ4:26-29「怒ることがあっても、罪を犯してはなりません。日が暮れるまで怒ったままでいてはいけません。・・・盗みを働いていた者は、今からは盗んではいけません。・・・悪い言葉を一切口にしてはなりません。ただ、聞く人に恵みが与えられるように、その人を造り上げるのに役立つ言葉を、必要に応じて語りなさい」。
・聖霊を悲しませてはいけない。あなたがたは既に聖霊を受けた身体なのだ。救われているのだ。
-エペソ1:13「あなたがたもまた、キリストにおいて、真理の言葉、救いをもたらす福音を聞き、そして信じて、約束された聖霊で証印を押されたのです」。
・キリストはあなたがたのために死んで下さった。神が赦して下さったのだから、あなたがたも赦し合いなさい。
-エペソ4:32「互いに親切にし、憐れみの心で接し、神がキリストによってあなたがたを赦して下さったように、赦し合いなさい」。