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日本バプテスト連盟 篠崎キリスト教会

2004年3月17日 ヨハネ10:1-18 本当の羊飼いとは誰か

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1.羊の囲いのたとえ

・イエスは安息日に一人の盲人の目を開けられたが、パリサイ人はその日が安息日であったため、喜ばず、イエスを批判した。イエスは、自分達に同調しないものを悪魔と呼ぶ彼らを目の見えない者と呼ばれた。その彼らに、イエスは「羊の囲い」のたとえを話された。誰が真の牧者であるかは、その羊に対する対応で決まるのだと。
―ヨハネ10:1-6「『はっきり言っておく。羊の囲いに入るのに、門を通らないでほかの所を乗り越えて来る者は、盗人であり、強盗である。門から入る者が羊飼いである』。・・・イエスは、このたとえをファリサイ派の人々に話されたが、彼らはその話が何のことか分からなかった。」
・羊飼いは羊を自分の子のように愛し、一匹一匹に名前をつけて呼ぶ。羊は名を呼ばれると羊飼いの所に来る。
―ヨハネ10:3-5「門番は羊飼いには門を開き、羊はその声を聞き分ける。羊飼いは自分の羊の名を呼んで連れ出す。自分の羊をすべて連れ出すと、先頭に立って行く。羊はその声を知っているので、ついて行く。しかし、ほかの者には決してついて行かず、逃げ去る。ほかの者たちの声を知らないからである。」
・当時の民衆は、パリサイ人やサドカイ人に利用されるだけで、真の牧会を受けていなかった。イエスはその人々を「飼い主のいない羊」として憐れまれた。その気持ちがヨハネ10章の背景にある。
―エゼキエル34:2-6「災いだ、自分自身を養うイスラエルの牧者たちは。牧者は群れを養うべきではないか。お前たちは乳を飲み、羊毛を身にまとい、肥えた動物を屠るが、群れを養おうとはしない。お前たちは弱いものを強めず、病めるものをいやさず、傷ついたものを包んでやらなかった。また、追われたものを連れ戻さず、失われたものを探し求めず、かえって力ずくで、苛酷に群れを支配した。彼らは飼う者がいないので散らされ、あらゆる野の獣の餌食となり、ちりぢりになった。私の群れは、すべての山、すべての高い丘の上で迷う。」

2.真の牧者は羊のために生命を捨てる

・誰が真の牧者であるかは、牧者の行動で明らかになる。真の牧者は羊のために生命を捨て、そうでない者は危険が来れば逃げる。
―ヨハネ10:11-13「私は良い羊飼いである。良い羊飼いは羊のために命を捨てる。羊飼いでなく、自分の羊を持たない雇い人は、狼が来るのを見ると、羊を置き去りにして逃げる。狼は羊を奪い、また追い散らす。彼は雇い人で、羊のことを心にかけていないからである。」
・他者のために命を捨てる者が本当に生きる。私はあなたたちのために命を捨て、そのことによってあなたたちは生きるとイエスはここで宣言されている。
―ヨハネ10:17-18「私は命を、再び受けるために、捨てる。それゆえ、父は私を愛してくださる。だれも私から命を奪い取ることはできない。私は自分でそれを捨てる。私は命を捨てることもでき、それを再び受けることもできる。これは、私が父から受けた掟である。」
・イエスが命を捨ててくださった事を知るから、羊である私たちはイエスに従うのだ。
―?ヨハネ3:16「イエスは、私たちのために、命を捨ててくださいました。そのことによって、私たちは愛を知りました。だから、私たちも兄弟のために命を捨てるべきです。」
・そして私たちがイエスのために=兄弟のために命を捨てたとき、その命は豊かな実を結ぶ。
―ヨハネ12:24-25「一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。だが、死ねば、多くの実を結ぶ。自分の命を愛する者は、それを失うが、この世で自分の命を憎む人は、それを保って永遠の命に至る。」
・この世には狼の論理(自分のために生きる)と神の論理(兄弟のために生きる)が対立する。私たちは、イエスが私のために死んでくれたからこそ、私たちも他者のために死のうと志す。
―マタイ20:25-27「あなたがたも知っているように、異邦人の間では支配者たちが民を支配し、偉い人たちが権力を振るっている。しかし、あなたがたの間では、そうであってはならない。あなたがたの中で偉くなりたい者は、皆に仕える者になり、いちばん上になりたい者は、皆の僕になりなさい。」
・他者に仕えることによって、本当の平安が与えられる。その時、私たちの労苦がこの地上で報われるかどうかは、どうでも良い。神が共におられるからである。
―イザヤ49:4「私は思った。私はいたずらに骨折り、うつろに、空しく、力を使い果たした、と。しかし、私を裁いてくださるのは主であり、働きに報いてくださるのも私の神である。」

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