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日本バプテスト連盟 篠崎キリスト教会

2003年3月5日 マタイ19:1‐12 結婚と離婚について

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1.離婚についてのパリサイ人の問いかけとイエスの教え

・パリサイ人たちが、イエスを試すために、離婚について質問した。
―マタイ19:3「パリサイ人たちが近づいてきて、イエスを試みようとして言った『何かの理由で、夫がその妻を出すのはさしつかえないでしょうか』。
・律法は離婚を許していたが、律法学者の間ではどういう場合に離婚が許されるのか、議論が分かれていた。ある人たちは不貞の場合のみ許されるとし、他は妻が怠慢であれば離婚しても良いとしていた。
―申命記24:1「人が妻をめとって、結婚したのちに、その女に恥ずべきことのあるのを見て、好まなくなったならば、離縁状を書いて彼女の手に渡し、家を去らせなければならない。」
・イエスはパリサイ人の質問に直接答えられず、そもそも結婚とは何かについて創世記からお話になった。
―マタイ19:4-6「イエスは答えて言われた『あなたがたはまだ読んだことがないのか。『創造者は初めから人を男と女とに造られ、そして言われた、それ故に人は父母を離れその妻と結ばれ、二人の者は一体となるべきである』。彼らはもはや、二人ではなく一体である。だから、神が合わせられたものを、人は離してはならない』。
・結婚は創造の秩序である。それに対して離婚は律法の秩序に過ぎない。何故神の御心を考えずに人間の都合だけを考えるのかとイエスは批判される。
―マタイ19:7-8「彼らはイエスに言った『それでは、何故モーセは、妻を出す場合には離縁状を渡せと定めたのですか』。イエスが言われた『モーセはあなたがたの心がかたくななので、妻を出すことを許したのだが、初めからそうではなかった。』」
・イエスは全ての離婚を否定されているのではなく、「不品行以外で妻を離縁するな」と言われる。妻が姦淫を犯した時は、その妻は殺される(申命記22:22)。そのような場合は離縁して妻を救うのが神の御心だと言われた。
―マタイ1:18-19「イエス・キリストの誕生の次第はこうであった。母マリヤはヨセフと婚約していたが、まだ一緒にならない前に、聖霊によって身重になった。夫ヨセフは正しい人であったので、彼女のことが公けになることを好まず、ひそかに離縁しようと決心した。」

2.結婚についての教え

・弟子たちの疑問についてイエスは、独身を選ぶ者もいるが、それが御心と思う人はそうしなさいと言われた。
―マタイ19:11-12「その言葉を受けいれることが出来るのは全ての人ではなく、ただそれを授けられている人々だけである。というのは、母の胎内から独身者に生れついているものがあり、また他から独身者にされたものもあり、また天国のために自ら進んで独身者となったものもある。この言葉を受けられる者は、受けいれるがよい」。
・これは独身の方が良いとの意味ではない。人はそれぞれに生き方を選択することが許されている。
―?コリント7:7-9「私としては、みんなの者が私自身のようになってほしい。しかし、一人一人神からそれぞれの賜物をいただいていて、ある人はこうしており、他の人はそうしている。」

3.この教えを私たちはどう理解すべきか

・結婚は神の祝福であり、人がかってに自分の都合で解消すべき事柄ではない。
―?コリント7:10-11「結婚している者たちに命じる。命じるのは、私ではなく主であるが、妻は夫から別れてはいけない。しかし、万一別れているなら、結婚しないでいるか、それとも夫と和解するかしなさい。また夫も妻と離婚してはならない。」
・ただ、それが義務となり、律法となる時は、また神の愛から離れる。何が御心かをたずね求めることが必要だ。
―?コリント7:12-15「ある兄弟に不信者の妻があり、そして共にいることを喜んでいる場合には、離婚してはいけない。また、ある婦人の夫が不信者であり、そして共にいることを喜んでいる場合には、離婚してはいけない。・・・しかし、もし不信者の方が離れて行くのなら、離れるままにしておくがよい。兄弟も姉妹も、こうした場合には、束縛されてはいない。神は、あなたがたを平和に暮させるために、召されたのである。」
・教会は離婚した人を裁いてはならない。それは個人の決断であり、教会はその傷ついた心を慰めるためにある。
―ヨハネ8:10-11「イエスは身を起して女に言われた『女よ、みんなはどこにいるか。あなたを罰する者はなかったのか』。女は言った『主よ、だれもございません』。イエスは言われた『私もあなたを罰しない。お帰りなさい。今後はもう罪を犯さないように』」

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