江戸川区南篠崎町にあるキリスト教会です

日本バプテスト連盟 篠崎キリスト教会

2003年7月2日祈祷会(出エジプト記16章、食物と信仰)

投稿日:2019年8月21日 更新日:

1.食料の危機と信仰の危機

・エジプトを出て45日目、荒野の中で食べ物が底をついたとき、民の不満がモーセと神に向かった。
―出エジプト記16:2-3「荒れ野に入ると、イスラエルの人々の共同体全体はモーセとアロンに向かって不平を述べ立てた。イスラエルの人々は彼らに言った。『我々はエジプトの国で、主の手にかかって、死んだ方がましだった。あのときは肉のたくさん入った鍋の前に座り、パンを腹いっぱい食べられたのに。あなたたちは我々をこの荒れ野に連れ出し、この全会衆を飢え死にさせようとしている。』」
・神はこのような民をも養われる。パンがなければ人は生きていけないことを知っておられるからだ。
―出エジプト記16:12「私は、イスラエルの人々の不平を聞いた。・・・『あなたたちは夕暮れには肉を食べ、朝にはパンを食べて満腹する。あなたたちはこうして、私があなたたちの神、主であることを知るようになる』」
・与えられた食べ物はマナとうずらであった。マナは荒野の木になる実であり、うずらは遠い距離を飛ぶのに疲れて、シナイ半島で墜落する。神はシナイの自然を用いて民に食料を与えられた。
―民数記11:7-32「マナは、コエンドロの種のようで、一見、琥珀の類のようであった。民は歩き回って拾い集め、臼で粉にひくか、鉢ですりつぶし、鍋で煮て、菓子にした。それは、こくのあるクリームのような味であった。・・・主のもとから風が出て、海の方からうずらを吹き寄せ、宿営の近くに落とした。うずらは、宿営の周囲、縦横それぞれ一日の道のりの範囲にわたって、地上二アンマほどの高さに積もった。」

2.神の現臨を信じられない民

・神は民に一日分だけのマナを集めよと言われた。しかし、民の一部はそれ以上に集めようとした。
―出エジプト記16:15-21「『あなたたちはそれぞれ必要な分、つまり一人当たり一オメルを集めよ。それぞれ自分の天幕にいる家族の数に応じて取るがよい。・・・だれもそれを、翌朝まで残しておいてはならない』。彼らはモーセに聞き従わず、何人かはその一部を翌朝まで残しておいた。虫が付いて臭くなったので、モーセは彼らに向かって怒った。そこで彼らは朝ごとにそれぞれ必要な分を集めた。日が高くなると、それは溶けてしまった。」
・このマナの蓄積が貧富の差を生み、人は不幸になる。「その日の糧を求めよ。神は与えてくださる。もし、手元に必要以上のものがあれば分け与えよ」と人は命じられている。
―?コリント8:14-15「あなたがたの現在のゆとりが彼らの欠乏を補えば、いつか彼らのゆとりもあなたがたの欠乏を補うことになり、こうして釣り合いがとれるのです。『多く集めた者も余ることはなく、わずかしか集めなかった者も不足することはなかった』(出16:18)と書いてあるとおりです。」
・また、安息日には2日分のマナが与えられるから休めと言われたのに、民は安息日にもマナを探しに出かけた。
―出エジプト記16:25-26「『今日はそれを食べなさい。今日は主の安息日である。今日は何も野に見つからないであろう。あなたたちは六日間集めた。七日目は安息日だから野には何もないであろう』。七日目になって、民のうちの何人かが集めに出て行ったが、何も見つからなかった。」
・安息日が与えられたのは、休みを取らないと人は生きていけないからだ。民はエジプトでは休息が与えられず苦しんだ。だから、安息日が与えられた(今日の過労死問題を見よ)。
―出エジプト記6:9「モーセは、そのとおりイスラエルの人々に語ったが、彼らは厳しい重労働のため意欲を失って、モーセの言うことを聞こうとはしなかった。」
・日々の暮らしの中で神の祝福を見ることの出来ないものは、危機の時には信仰をなくしてしまう。だから必要以上は与えられず、訓練されるのだ。貪りを禁じる戒めは民が平安に暮らすための祝福なのだ。
―申命記8:2-7「あなたの神、主が導かれたこの四十年の荒れ野の旅を思い起こしなさい。こうして主はあなたを苦しめて試し、あなたの心にあること、すなわち御自分の戒めを守るかどうかを知ろうとされた。主はあなたを苦しめ、飢えさせ、あなたも先祖も味わったことのないマナを食べさせられた。人はパンだけで生きるのではなく、人は主の口から出るすべての言葉によって生きることをあなたに知らせるためであった。・・・あなたの神、主はあなたを良い土地に導き入れようとしておられる。」
・神は必要なものを与えられる。民はマナとうずらで、毎日を養われながらもそれを信じ切れなかった。私たちもそれを信じきれないから、私たちにも平安はないのだ。「二日分のマナを集めるな」と私たちも言われている。
―マタイ6:31-33「『何を食べようか』『何を飲もうか』『何を着ようか』と言って、思い悩むな。・・・あなたがたの天の父は、これらのものがみなあなたがたに必要なことをご存じである。何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる。」

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