1.神の祝福により、ノアの子達に子孫が与えられる(再創造)。
・ノアの三人の子供たちから人類が再び増え始める。
―創世記10:1「ノアの子セム、ハム、ヤペテの系図は次のとおりである。洪水の後、彼らに子が生れた。」
・ヤペテの子孫から出た民族は、インド・ヨーロッパ地方に発展する。今日の白人(イヤーパァト=白い)の祖。
・ハムはノアが醜態を演じた際に,正しくない振舞をし,その子孫カナンはのろわれた者となった(創世記9:22-25)。アフリカに広がり、今日の黒人(フーム=黒い)の祖である。
・セム(サアーニー=褐色)の系図の中から、アブラハムーダビデーイエスが立てられる。
―ルカ3:23-26「イエスはヨセフの子と思われていた。ヨセフはエリの子、それからさかのぼると、・・・ダビデ・・・ヤコブ、イサク、アブラハム、テラ、ナホル、セルグ、レウ、ペレグ、エベル、シェラ、カイナム、アルパクシャド、セム、ノア・・・アダム。そして神に至る。」
・アブラハムの6代前の父祖エベルがヘブル人の祖、イブリーム=ヘブル=渡ってきた者。
―申命記26:5-9「わたしの先祖は、滅びゆく一アラム人であり、わずかな人を伴ってエジプトに下り、そこに寄留しました。しかしそこで、強くて数の多い、大いなる国民になりました。エジプト人はこのわたしたちを虐げ、苦しめ、重労働を課しました。わたしたちが先祖の神、主に助けを求めると、主はわたしたちの声を聞き、わたしたちの受けた苦しみと労苦と虐げを御覧になり、力ある御手と御腕を伸ばし、大いなる恐るべきこととしるしと奇跡をもってわたしたちをエジプトから導き出し、この所に導き入れて・・・この土地を与えられました。」
2.ニムロデ
・ニムロデは人類最初の王であった。
―創世記10:8-9「クシュにはまた、ニムロドが生まれた。ニムロドは地上で最初の勇士となった。彼は、主の御前に勇敢な狩人であり、主の御前に勇敢な狩人ニムロドのようだという言い方がある。」
・肉食が許されると、動物を狩る為の武器が必要になり、その武器は人々をも支配するようになる。そのとき、人は神から離れていく。ニムロデ=神に反逆するもの。
・イスラエルにおいて、王は否定的にとらえられている(権力を持つとき、必ず主に逆らうものとなる)。
―?サムエル8:5-7「今こそ、ほかのすべての国々のように、我々のために裁きを行う王を立ててください。・・・サムエルは主に祈った。主はサムエルに言われた。「民があなたに言うままに、彼らの声に従うがよい。彼らが退けたのはあなたではない。彼らの上にわたしが王として君臨することを退けているのだ。」
・イエスが求められておられることも、支配することではなく、仕えることだ。
―マタイ20:25-27「あなたがたも知っているように、異邦人の間では支配者たちが民を支配し、偉い人たちが権力を振るっている。しかし、あなたがたの間では、そうであってはならない。あなたがたの中で偉くなりたい者は、皆に仕える者になり、いちばん上になりたい者は、皆の僕になりなさい。」
3.民族とは何か
・民族の選びは何のために為されるのか。神はイスラエルを使って諸国民を祝福された。
―申命記7:6-8「あなたの神、主は地の面にいるすべての民の中からあなたを選び、御自分の宝の民とされた。主が心引かれてあなたたちを選ばれたのは、あなたたちが他のどの民よりも数が多かったからではない。あなたたちは他のどの民よりも貧弱であった。ただ、あなたに対する主の愛のゆえに、あなたたちの先祖に誓われた誓い
を守られたゆえに、主は力ある御手をもってあなたたちを導き出し、エジプトの王、ファラオが支配する奴隷の家から救い出されたのである。」
・同じ様にキリスト者を使って福音を知らないものを祝福される。
―?コリント1:26-29「兄弟たち、あなたがたが召されたときのことを、思い起こしてみなさい。人間的に見て知恵のある者が多かったわけではなく、能力のある者や、家柄のよい者が多かったわけでもありません。ところが、神は知恵ある者に恥をかかせるため、世の無学な者を選び、力ある者に恥をかかせるため、世の無力な者を選ばれました。また、神は地位のある者を無力な者とするため、世の無に等しい者、身分の卑しい者や見下げられている者を選ばれたのです。それは、だれ一人、神の前で誇ることがないようにするためです。」