2012年11月21日祈祷会（箴言16：1-33、ソロモンの格言集7）

−箴言１６：1−４「人間は心構えする。主が舌に答えるべきことを与えてくださる。人間の道は自分の目には清く見えるが、主はその精神を調べられる。あなたの業を主にゆだねれば、計らうことは固く立つ。主は御旨にそってすべての事ことをされる。逆らう者をも災いの日のために造られる。」
・人生ときには決断を迫られることがあります、決断の答えを下されるのは神です。人の目には清く見えることも、神の目には不浄かも知れません。あなたの業を神に委ねれば、計画は成就します。神は万物の造り主です。逆らう者も災いの日もすべて造られました。
−箴言１６：５−９「すべて高慢な心を主はいとわれる。子孫は罪なしとされることはない。慈しみとまことは罪を贖う。主を畏れれば悪を避けることができる。主に喜ばれる道を歩む人を、主は敵と和解させてくださる。稼ぎが多くても正義に反するよりは、僅かなもので恵みの業をする方が幸い。人間の心は自分の道を計画する。主が一歩一歩を備えてくださる。」
・高慢は罪です。高慢ゆえの罪は、その累を子孫にまで及ぼします。しかし、隣人を愛し、神の御旨に従い愛と誠を尽すなら、その罪は贖われます。人の道が神の喜びであるとき、敵でさえ彼と和解します。金持ちで不正な者より、貧乏でも正しい人のほうが幸せです。
−箴言１６：１０−１５「王の唇には魔力がある。彼の口が裁きにおいて誤ることはない。公正な天秤、公正な秤は主のもの。袋のいもり石も主の造られたもの。神に逆らうことを王はいとはなければならない。神に従えば王座が固く立つ。正しいことを語る唇を王は喜び迎え、正直に語る人を愛する。王の怒りは死の使い。それをなだめるのが知恵ある人。王の顔の輝きは命を与える。彼の好意は春の雨をもたらす雲。」
・王の言葉には神の託宣があり、その裁きには誤りなしとします。天秤の公正は神が定め、王はその天秤を公正に管理する責任を神から委ねられています。神に従わない王は王座を保つことはできません。王が適切な言葉を語るならその唇は祝福されます。王を怒らせて死罪になりそうでも、知恵を尽してなだめることはできます。王の顔の輝きは命を与え、王が善政をしけば、その国はまるで春の恵みの雨の中にいるようになります。
−箴言１６：１６−２０「知恵を得ることは金よりまさり、分別を得ることは銀よりも望ましい。正しい人の道は悪を避けて通っている。魂を守る者はその道を守る。痛手に先立つのは驕り、つまずきに先立つのは高慢な霊。貧しい人と共に心を低くしている方が、傲慢な者と分捕り物を分け合うよりよい。何事にも目覚めている人は恵みを得る。主に依り頼むことが彼の幸い。」
・分別は知恵を生かし、知恵は分別を助けます。知恵と分別は金銀にまさる幸いを人にもたらします。悪を避けられるのは正義を守る心があるからです。驕り高ぶりは過信となり人生を危うくします。悟りを得ている人は恵みを、神に依り頼む人は幸いを得ます。
−箴言１６：２１−２４「心に知恵ある人は聡明な人と呼ばれる。優しく語る唇は説得力を増す。見識ある人はその見識が命の泉となる。無知な者には無知が諭しとなる。知恵ある心は口の言葉を成功させ、その唇に説得力を加える。親切な言葉は蜜の滴り。魂に甘く、骨を癒す。」
・鋭敏で分析力と判断力がある人を聡明な人と言います。知恵の学習は人を見識ある者と成長させます。見識ある人がよく学びさらに見識を増すのに、愚かな人が学ばなければ、愚かさが増すばかりです。親切な言葉は蜂蜜のように心を甘く包み、傷んだ心も癒します。
−箴言１６：２５−３０「人間の前途はまっすぐなようでも、果ては死の道となることがある。労苦する者を労苦させるのは欲望だ。口が彼を駆り立てる。ならず者は災いの炉、その唇には燃えさかる火。暴言をはく者はいさかいを起こさせる。陰口は友情を裂く。不法を行う者はその友を惑わして、良くない道を往かせる。人は目を閉じて暴言を考え出し、悪を果たして口をすぼめる。」
・人には明日のことは分かりません。せっかく成功したのにまさかと思うような破綻の例は後を絶ちません。欲が深い人ほど、その欲望が実現しなければ苦しみます。ならず者はまるで諍いを造る炉のようです、災いの火がいつも燃えています。正しくものを見ず、暴言を吐き、悪を尽して、知らぬ顔で黙りをきめこむ者もいます。
−箴言１６：３１−３３「白髪は輝く冠。神に従う道に見出される。忍耐は力の強さにまさる。自制の力は町を占領するにまさる。くじは膝の上に投げるが、ふさわしい定めはすべて主から与えられる。」
・長生きは神に従った人への褒美です。アブラハム、ヨセフ、ダビデら神に従った人々が長寿を全うしたのはその良い例です。忍耐は勇者にまさります。自己を制御できれば戦で町を攻略するより勝れています。くじで物事を決めても、すべては神の御心で決まります。