1.テサロニケの信徒への第一の手紙の背景 ・テサロニケはマケドニア州の州都であり、陸海の交通の要所として栄えた大都市だった。パウロとその同行者シラス、テモテはヨーロッパ伝道の最初にマケドニアのフィリピに渡るが、そこで激しい反対運動を受け、テサロニケに逃れて行く。テサロニケにはユダヤ教の会堂があり、一行はその会堂を拠点として、福音の宣教活動を行う。「イエス・キリストこそ聖書に約束された救い主である」とパウロは説いたが、ユダヤ人たちはパウロの言葉を信じなかった。しかし、「ギリシア人や・・・婦 ...