今週の説教
2026年7月5日「ハンナの祈り」(サムエル上2章1節~11節(参照1:12~20))
YouTube 【招詞】 「聖なる方は主のみ。あなたと並ぶ者はだれもいない。岩と頼むのはわたしたちの神のみ。」(サムエル上2:2) 第一部 涙から生まれる祈り サムエル記の物語は、一人の女性の祈りから始まります。 その名はハンナ。 彼女は夫エルカナに愛されていましたが、子どもが与えられませんでした。 古代イスラエルの社会では、子どもを産むことが女性の誇りであり、祝福のしるしとされていました。 しかしハンナにはそれがなく、もう一人の妻ペニンナからは侮辱され、心を痛めていました。 彼女の涙は、ただの悲しみではなく、神への沈黙の祈りへと変わっていったのです。 1章12節以下には、ハンナが神殿で祈る姿が描かれています。 「ハンナは心の中で祈り続け、唇は動いていたが、声は聞こえなかった。」(1:13) これは、まさに“心の奥底からの祈り”でした。 言葉にならないほどの思い、誰にも言えない痛み。 それを、ハンナは沈黙の中で神に訴えていたのです。 祭司エリはその姿を見て、最初は彼女を誤解しました。 「酔っているのか」とたしなめるほどでした。 しかしハンナは答えます。 「いいえ、主よ。わたしは深い悲し ...


