今週の説教
2025年3月23日 説教(マタイ23:1-12、仕える者)
1.モーセの座に就く律法学者とファリサイ派の人々を非難する ・今週も聖書教育に沿ってマタイによる福音書23章から聴いていきます。 -マタイ23:2,3a「律法学者たちやファリサイ派の人々は、モーセの座に着いている。 だから、彼らが言うことは、すべて行い、また守りなさい。」 ・律法学者とファリサイ派の人々は「モ-セの座に就き」、モ-セの律法を研究し、民衆に教えていました。イエスは彼らの言う事の正しさを認められました。律法(モーセ五書)は紀元前五世紀に捕囚の地バビロンで編纂され完成しますが、時代の変化に応じた解釈が求められ、律法学者とファリサイ派の人々は再解釈を行い、民衆に厳格な律法厳守を求めていました。 -マタイ23:3b「しかし、彼らの行いは、見倣ってはならない。言うだけで、実行しないからである。」 ・しかし、彼らはそれを実行しない。だから「行いは見倣うな」と言われます。彼らも実行できない厳格な律法厳守を民衆に求めていました。マタイはこの23章で激しく律法学者とファリサイ派の人々を非難します。マルコやルカに比べてその言葉は非常に厳しいです。紀元後70年の神殿崩壊に伴い、祭司階級が消滅し ...