2019年9月26日祈祷会(列王記上14章、ヤロブアム家の断絶)

投稿日:2019年9月25日 更新日:

 

1.北王国ヤロブアムとヤロブアム家の断絶

 

・北王国の創設者ヤロブアムは、南王国のエルサレム神殿に対抗するために、ベテルとダンに金の子牛を置き、これが神だとして人々に拝ませた。罪の警告のために預言者が立ったが、ヤロブアムは改めない。

-列王記上13:33-34「ヤロブアムは悪の道を離れて立ち帰ることがなく、繰り返し民の中から一部の者を聖なる高台の祭司に任じた・・・ここにヤロブアムの家の罪があり、その家は地の面から滅ぼし去られることとなった」。

・ヤロブアムに対する災いが始まる。息子アビヤが重い病気に罹り、ヤロブアムは息子の命を救うために、妻にシロにいる預言者アヒヤのもとに行かせる。アヒヤはかつてヤロブアムの反乱を支持した預言者だった(11:30-39)。

-列王記上14:1-3「ヤロブアムの息子アビヤが病気になった。ヤロブアムは妻に言った『立って、ヤロブアムの妻だと知られないように姿を変え、シロに行ってくれ。そこには、私がこの民の王になると告げてくれた預言者アヒヤがいる・・・彼なら幼い子に何が起こるか教えてくれるだろう』」。

・そこで妻が聞かされた事は、ヤロブアムに対する災いの預言だった。

-列王記上14:7-11「私はあなたを民の中から選び出して高め、わが民イスラエルの指導者とし、ダビデの家から王国を裂いて取り上げ、あなたに与えた。しかし・・・あなたはこれまでのだれよりも悪を行い、行って自分のために他の神々や、鋳物の像を造り、私を怒らせ、私を後ろに捨て去った。それゆえ、私はヤロブアムの家に災いをもたらす・・・ ヤロブアムに属する者は、町で死ねば犬に食われ、野で死ねば空の鳥の餌食になる」。

・神の怒りはヤロブアムだけでなく、その家族にも及ぶ。

-列王記上14:14-16「主は御自分のためにヤロブアムの家を断つ王をイスラエルの上に立てられる。今日にも、いや、今にもそうされる。主はイスラエルを打って水辺に揺れる葦のようにし、その先祖にお与えになった地からイスラエルを引き抜き、ユーフラテスのかなたに散らされる。彼らがアシェラ像を造って、主の怒りを招いたからである。主は、ヤロブアムが自ら犯し、またイスラエルに犯させた罪のゆえに、イスラエルを引き渡される。」

・ヤロブアムの息子アビヤは死に、ヤロブアムを継承して王になったナダブも次の王バシャに殺される。ヤロブアム家は二代で断絶した。

-列王記上15:25-30「ヤロブアムの子ナダブがイスラエルの王となり、二年間イスラエルを治めた。彼は主の目に悪とされることを行って、父と同じ道を歩み、イスラエルに罪を犯させた父の罪を繰り返した・・・バシャは、彼に謀反を起こし・・・王になるとヤロブアムの家の者をすべて撃ち、ヤロブアムに属する息のある者を一人も残さず、滅ぼした。これは、主がその僕、シロの人アヒヤによって告げられた言葉のとおり、ヤロブアムが自ら罪を犯し、またイスラエルに犯させた罪によって、イスラエルの神、主の怒りを招いたためである」。

 

2.南王国レハブアムの罪

 

・列王記は14章から北王国の王と南王国の王を並列させて、その歴史を描く。

-列王記上14:21-24「ユダではソロモンの子レハブアムが王位についた。レハブアムは四十一歳で王となり、十七年間エルサレムで王位にあった・・・ユダの人々は、主の目に悪とされることを行い、その犯した罪により、先祖が行ったすべてのことにまさって主を怒らせた。彼らもまたあらゆる高い丘の上と、茂った木の下に、聖なる高台を築き、石柱、アシェラ像を立てた。その地には神殿男娼さえいた。彼らは、主がイスラエルの前から追い払われた諸国の民のすべての忌むべき慣習に従った」。

・主の懲らしめの結果か、レハブアム王の5年に、ユダ王国はエジプト軍の侵略を受けている。

-列王記上14:25-26「レハブアム王の治世第五年に、エジプトの王シシャクがエルサレムに攻め上って、主の神殿と王宮の宝物を奪い取った。彼はすべてを奪い、ソロモンが作った金の盾もすべて奪い取った」。

・歴代誌では「エジプト王の侵略はレハブアムが主を捨てた故」と説明する。

-歴代誌下12:5「預言者シェマヤが、シシャクのことでエルサレムに集まっているレハブアムとユダの将軍たちのところに来て言った。『主はこう言われる。あなたたちは私を捨てた。私もあなたたちを捨て、シシャクの手に渡す』」。

・南ユダも北イスラエルと同じように罪を犯した。しかしダビデの故にユダ王国は継続していく。

-列王記上11:12-13「あなたが生きている間は父ダビデのゆえにそうしないでおくが、あなたの息子の時代にはその手から王国を裂いて取り上げる。ただし、王国全部を裂いて取り上げることはしない。わが僕ダビデのゆえに、私が選んだ都エルサレムのゆえに、あなたの息子に一つの部族を与える。」

 

  1. 悲痛な思いで列王記を書く捕囚地の記者たち

 

・列王記を書いたのは、バビロンの地に捕囚となっていた祭司たちだ。彼らは、北王国はその背信のために主により滅ぼされたと理解している。

-列王記下17:1-6「ユダの王アハズの治世第十二年に、エラの子ホシェアがサマリアでイスラエルの王となり、九年間王位にあった。彼は主の目に悪とされることを行った・・・アッシリア王シャルマナサルが攻め上って来た時、ホシェアは彼に服従して、貢ぎ物を納めた。しかし、アッシリアの王は、ホシェアが謀反を企てて、エジプトの王ソに使節を派遣し、アッシリアの王に年ごとの貢ぎ物を納めなくなったのを知るに至り、彼を捕らえて牢につないだ。アッシリアの王はこの国のすべての地に攻め上って来た。彼はサマリアに攻め上って来て、三年間これを包囲し、ホシェアの治世第九年にサマリアを占領した。彼はイスラエル人を捕らえてアッシリアに連れて行き、ヘラ、ハボル、ゴザン川、メディアの町々に住ませた」。

・同時に南ユダも同じ罪のために滅ぼされたと理解している。彼らは申命記記者と呼ばれる。申命記を書いたのも同じ記者たちだ。

-申命記32:21「彼らは神ならぬものをもって、私の妬みを引き起こし、むなしいものをもって、私の怒りを燃えたたせた。それゆえ、私は民ならぬ者をもって、彼らの妬みを引き起こし、愚かな国をもって彼らの怒りを燃えたたせる」。

・列王記には、「私たちは罪を犯した故に主に撃たれた。しかし主は私たちが悔い改めれば赦してくださる。悔い改めよ、捕囚の同胞よ」という悲痛な叫びが満ちている。列王記記者たちは、ソロモンの神殿奉献の祈りの中に、捕囚の地で苦しむ自分たちの思いを込めている。

-列王記上8:46-50「彼らがあなたに向かって罪を犯し・・・あなたが怒って彼らを敵の手に渡し・・・敵地に捕虜として引いて行かれた時に、彼らが捕虜になっている地で自らを省み、その捕らわれの地であなたに立ち帰って憐れみを乞い・・・捕虜にされている敵地で、心を尽くし、魂を尽くしてあなたに立ち帰り、あなたが先祖にお与えになった地、あなたがお選びになった都、御名のために私が建てた神殿の方に向かってあなたに祈るなら、あなたはお住まいである天にいましてその祈りと願いに耳を傾け、裁きを行ってください。あなたの民があなたに対して犯した罪、あなたに対する反逆の罪のすべてを赦し、彼らを捕らえた者たちの前で、彼らに憐れみを施し、その人々が彼らを憐れむようにしてください」。

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