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トップ  >  マタイによる福音書  >  2003年8月20日  マタイ27:45−66  イエスの死と埋葬
1.イエスの死

・イエスは金曜日の朝9時に十字架につけられ、昼の12時に全地は暗くなり、3時ごろ大声で叫ばれた。
―マタイ27:45-46「昼の十二時に、全地は暗くなり、それが三時まで続いた。三時ごろ、イエスは大声で叫ばれた。『エリ、エリ、レマ、サバクタニ。』これは、『わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか』という意味である。」
・何故、全地が暗くなったのか。暗黒は旧約聖書においては神の裁きの象徴として、用いられている。
―アモス8:8-9「このために、大地は揺れ動かないだろうか。そこに住む者は皆、嘆き悲しまないだろうか。大地はことごとくナイルのように盛り上がり/エジプトの大河のように押し上げられ/また、沈まないだろうか。その日が来ると、と主なる神は言われる。わたしは真昼に太陽を沈ませ/白昼に大地を闇とする。」
・「エリ、エリ、レマ、サバクタニ」、沈黙を守られる父なる神に対する、人間イエスの悲痛な叫びである。
―詩篇22:2「わたしの神よ、わたしの神よ/なぜわたしをお見捨てになるのか。なぜわたしを遠く離れ、救おうとせず/呻きも言葉も聞いてくださらないのか。」
・神の見捨ては、私たちの罪の結果である。イエスは私たちの罪を背負って十字架で死んでいかれた。
―競灰螢鵐5:21「罪と何のかかわりもない方を、神はわたしたちのために罪となさいました。わたしたちはその方によって神の義を得ることができたのです。」
・人々はこのイエスの叫び「エリ、エリ」(ヘブル語=神)をエリヤと勘違いし、イエスがエリヤの助けを呼んでいると思った。
―マタイ27:47-49「そこに居合わせた人々のうちには、これを聞いて、『この人はエリヤを呼んでいる』と言う者もいた。そのうちの一人が、すぐに走り寄り、海綿を取って酸いぶどう酒を含ませ、葦の棒に付けて、イエスに飲ませようとした。ほかの人々は、『待て、エリヤが彼を救いに来るかどうか、見ていよう』と言った。」
・イエスは3時過ぎに息を引き取られた。ルカによれば「全てをあなたにお任せします」と言われて死なれた。
―ルカ23:46「イエスは大声で叫ばれた。「父よ、私の霊を御手にゆだねます。」こう言って息を引き取られた。

2.イエスの埋葬

・イエスを埋葬したのは、イエスを隠れて慕っていたアリマタヤのヨセフだった。
―マルコ15:43「アリマタヤ出身で身分の高い議員ヨセフが来て、勇気を出してピラトのところへ行き、イエスの遺体を渡してくれるようにと願い出た。この人も神の国を待ち望んでいたのである。」
・イエスが死なれたのは金曜日の午後3時であった。日没になれば安息日が始まる。人々は急いでイエスを葬った。
―申命記21:22-23「ある人が死刑に当たる罪を犯して処刑され、あなたがその人を木にかけるならば、死体を木にかけたまま夜を過ごすことなく、必ずその日のうちに埋めねばならない。木にかけられた死体は、神に呪われたものだからである。あなたは、あなたの神、主が嗣業として与えられる土地を汚してはならない。」
・弟子たちは逃げていなかった。しかし、婦人達はこの埋葬に立ち会った。
―ルカ23:55-56「イエスと一緒にガリラヤから来た婦人たちは、ヨセフの後について行き、墓と、イエスの遺体が納められている有様とを見届け、家に帰って、香料と香油を準備した。」
・復活の証人になったのはこの婦人達である。十二弟子たちはユダヤ当局を恐れて隠れていた。多く持つものはいざと言う時捨てることが出来ないし、捨てられないものはイエスの弟子にはなれない。
―マタイ19:21-22「イエスは言われた。『もし完全になりたいのなら、行って持ち物を売り払い、貧しい人々に施しなさい。そうすれば、天に富を積むことになる。それから、わたしに従いなさい。』青年はこの言葉を聞き、悲しみながら立ち去った。たくさんの財産を持っていたからである。」
・イエスの死後、ユダヤ当局は「弟子たちが遺体を持ち去って、イエスは復活したとうそをついている」と主張した。62節以降の記事はその出来事を反映している。
―マタイ27:62-64「明くる日、すなわち、準備の日の翌日、祭司長たちとファリサイ派の人々は、ピラトのところに集まって、こう言った。『閣下、人を惑わすあの者がまだ生きていたとき、『自分は三日後に復活する』と言っていたのを、わたしたちは思い出しました。ですから、三日目まで墓を見張るように命令してください。そうでないと、弟子たちが来て死体を盗み出し、『イエスは死者の中から復活した』などと民衆に言いふらすかもしれません。そうなると、人々は前よりもひどく惑わされることになります。」
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