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トップ  >  マタイによる福音書  >  2002年11月27日  マタイ14:1-12  ヨハネとヘロデ
1.ヘロデ王の生き方

・ガリラヤの領主へロデはイエスの評判を聞いた時、自分が殺したヨハネが生き返ったと恐れた。
―マタイ14:1-2「領主ヘロデはイエスのうわさを聞いて、家来に言った、『あれはバプテスマのヨハネだ。死人の中からよみがえったのだ。それで、あのような力が彼のうちに働いているのだ』」。
・このヘロデはヘロデ大王(在位前37-前4年)の子ヘロデ・アンテイパス(在位前4-後39年)である。彼は自分の結婚のことをヨハネから批判された為、ヨハネを捕えて獄に入れていた。
―マタイ14:3-4「ヘロデは先に、自分の兄弟ピリポの妻ヘロデヤのことで、ヨハネを捕えて縛り、獄に入れていた。すなわち、ヨハネはヘロデに、『その女をめとるのは、よろしくない』と言ったからである」。
・ヘロデは妻があったが、異母兄ヘロデ・ピリポの妻ヘロデヤと恋仲になり、妻を離婚してヘロデヤと再婚した。ヨハネはこれを批判した為投獄されたが、民衆に人気があったため、ヘロデはこれを殺すことが出来なかった。
―マタイ14:5「ヘロデはヨハネを殺そうと思ったが、群衆を恐れた。彼らがヨハネを預言者と認めていたからである。」
・しかし、ヘロデヤの娘サロメが褒美にヨハネの首を求めた時、これを拒否できず、ヨハネを殺した。
―マタイ14:8-10「彼女は母にそそのかされて、『バプテスマのヨハネの首を盆に載せて、ここに持ってきていただきとうございます』と言った。王は困ったが、いったん誓ったのと、また列座の人たちの手前、それを与えるように命じ、人をつかわして、獄中でヨハネの首を切らせた。
・ヘロデはそのヨハネの亡霊に悩まされていた。そのため、イエスの噂を聞いてヨハネがよみがえったと恐れた。

2.ヨハネの生き方

・ヨハネは預言者であったが、自分をそれ以上のものとは考えなかった。
―ヨハネ3:22-30「イエスは弟子たちとユダヤの地に行き、彼らと一緒にそこに滞在して、バプテスマを授けておられた。・・・ヨハネの弟子たち・・・はヨハネのところにきて言った、『ヨルダンの向こうであなたと一緒にいたことがあり、そして、あなたが証しをしておられたあの方が、バプテスマを授けており、皆の者が、その方の所へ出かけています』。ヨハネは答えて言った、『花嫁をもつ者は花婿である。花婿の友人は立って彼の声を聞き、その声を聞いて大いに喜ぶ。こうして、この喜びは私に満ち足りている。彼は必ず栄え,私は衰える』」。
・神を恐れるものは人を恐れない。だから自分が土の器で出来た弱いものであることを認める。
―競灰4:7-9「しかし私たちは,この宝を土の器の中に持っている。その測り知れない力は神のものであって、私たちから出たものでないことが、現れる為である。」
・ヨハネが恐れるのは神であって人ではなかった。だから彼はヘロデの姦淫を聞いて、ためらうことなくこれを批判し、そのため殺された。しかし、殺されても平安であった。死が終わりではないからである。
―マタイ10:28「からだを殺しても、魂を殺すことのできない者どもを恐れるな。むしろ、からだも魂も地獄で滅ぼす力のあるかたを恐れなさい。」

3.ヨハネとヘロデ

・ヘロデはこの世では権力を持っていた。しかし、群衆を恐れ、ローマを恐れていた(彼はローマから任命された分権王で、民衆の支持がなくなると更迭される危険性があった)。父ヘロデ大王も同じであった。
―マタイ2:16「さて、ヘロデは博士たちにだまされたと知って、非常に立腹した。そして人々をつかわし、博士たちから確かめた時に基いて、ベツレヘムとその附近の地方とにいる二歳以下の男の子を、ことごとく殺した。」
・私たちは誰を恐れるのか。人を恐れた時この世の生活は安泰かもしれない(見ざる、聞かざる、言わざる)が、平安はない。神を恐れた時、この世の生活は苦難となろうが神が共におられるので平安がある。
―ヨハネ17:14-15「私は彼らに御言を与えましたが、世は彼らを憎みました。私が世のものでないように、彼らも世のものではないからです。私がお願いするのは、彼らを世から取り去ることではなく、彼らを悪しき者から守って下さることであります。」
・私たちがこの世でも楽しく過ごし、天国にも生きたいと言うのは欲である。どちらかを選ばなければいけない。
―マタイ6:24「だれも、ふたりの主人に兼ね仕えることはできない。一方を憎んで他方を愛し、あるいは、一方に親しんで他方をうとんじるからである。あなたがたは、神と富とに兼ね仕えることはできない。」
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