すべて重荷を負うて苦労している者は、私のもとに来なさい。

トップ  >  箴言(二巡目)  >  2015年3月26日祈祷会(箴言28章、罪を隠す者は栄えない)
1.教えを守る者は

・神は私たちに律法を与え、それを従って歩むように求められる。しかし、この世では法や道徳を無視して富や権力を求めた者のほうが栄えるという不条理がある。ある人々はそのような者を賛美する。
−箴言28:4「教えを捨てる者は神に逆らう者を賛美し、教えを守る者は彼らと闘う」。
・今日で言えば長期的な視点より、短期的な利益を求める政策に人々の人気が高まるということであろうか。アベノミクスは金融緩和によって経済成長を促す政策であるが、実際は日銀に国債を買わせ、年金資金に株を購入させるという市場操作を通して、短期的に円安と株高を演出した。しかし実体経済は悪化している。「貧乏でも、完全な道を歩む人は、二筋の曲がった道を歩む金持ちより幸いだ」という箴言の言葉は、アベノミクスの方向性の誤りを指摘している。
−箴言28:5-6「悪を行う者らは裁きを理解しない。主を尋ね求める人々はすべてを理解する。貧乏でも、完全な道を歩む人は、二筋の曲がった道を歩む金持ちより幸いだ」。
・雑誌「Wedge」4月号は「被災地にそびえる防潮堤が復興なのか」を特集している。人口減少の進む被災地に大規模の防潮堤と道路が出来ようとしている。震災から4年が経っても、政策の混乱が続いている。一貫した政策の不在が招くのであろうか。
−箴言28:2「反乱のときには国に首領となる者が多く出る。分別と知識のある人ひとりによって安定は続く」。

2. 罪を隠す者は栄えない

・人は過ちや失敗を隠そうとする。しかし「罪を隠す者は栄えない」と箴言は断言する。
−箴言28:13「罪を隠している者は栄えない。告白して罪を捨てる者は憐れみを受ける」。
・パウロは過ちや失敗、すなわち自分の罪を明らかにする者こそ強いという真理を見出した。それは彼の苦難の中での格闘から明らかになった真理であった。
-2コリント12:9-10「すると主は、『私の恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ』と言われました。だから、キリストの力が私の内に宿るように、むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましょう。それゆえ、私は弱さ、侮辱、窮乏、迫害、そして行き詰まりの状態にあっても、キリストのために満足しています。なぜなら、私は弱いときにこそ強いからです」。
・イエスと共に十字架につけられた犯罪者の一人は強さを求めてイエスを罵った。もう一人の犯罪者は弱さを認めてイエスに憐れみを乞うた。罪を認めない者には悔い改め生じず、その結果、救いからもれる。
-ルカ23:39-43「十字架にかけられていた犯罪人の一人が、イエスをののしった。『お前はメシアではないか。自分自身と我々を救ってみろ』。すると、もう一人の方がたしなめた。・・・そして、『イエスよ、あなたの御国においでになるときには、私を思い出してください』と言った。するとイエスは、『はっきり言っておくが、あなたは今日私と一緒に楽園にいる』と言われた」。

3. 指導者に英知が欠けると搾取が進む

・指導者に英知が欠けると、搾取が増すと箴言は警告する。何故なら「愚かな指導者は貪ることしか考えず、彼らは空腹の獣よりも危険だからだ」と箴言は警告する。
-箴言28:15-16「獅子がうなり、熊が襲いかかる。神に逆らう者が弱い民を支配する。指導者に英知が欠けると搾取が増す。奪うことを憎む人は長寿を得る」。
・誤った経済政策が国民の貧困を加速する。現在、ひとり親家庭の貧困率は58.7%であるが、これは諸外国と比べて極端に高い(アメリカ47.5%・・・韓国26.7%、イギリス23.7%・・・デンマーク6.8%)。また1985−2009年の子どもの貧困率は一貫して上昇している。この期間には好景気の時もあったが、貧困率の上昇は止まらなかった。経済成長により全ての貧困問題は解決すると考える指導者は英知が欠けている。
-2015年3月25日日経ビジネス「2012年度、小中学生の就学援助費の受給率は全国で15.64%と過去最高を更新した。1995年の調査開始以来、一貫して増加している。これは、子供を抱えていながら、経済的に困窮している世帯の割合が増えていることを示している。都道府県別では大阪府が26.65%と最も高く、静岡県が6.23%と最も小さかった。自治体や地域によって大きな差があるのが実態だ。より小さな行政区分ではさらに差は大きくなる。37%。それが東京都足立区の就学援助の認定率だ。全国平均の2.4倍あり、3分の1以上の生徒が同制度を利用していることになる」。
・ひとり親世帯(母子世帯124万世帯、父子世帯22万世帯)の内、母子世帯の親の就労率は80%を超えているが、平均年収は181万円に過ぎない。母親は多くの場合、非正規雇用しか働く場がないからだ。自分の土地を耕してもパンに飽き足らない状況が続いている。
-箴言28:19-20「自分の土地を耕す人はパンに飽き足りる。空を追う者は乏しさに飽き足りる。忠実な人は多くの祝福を受ける。富むことにはやる者は罰せられずには済まない」。
・人は一片のパンのために犯罪を起こしうる存在だ。誰もが働けばパンに飽き足りる世の中をこそ目指すべきであろう。
-箴言28:21「人を偏り見るのはよくない。だれでも一片のパンのために罪を犯しうる」。
・「必要なものを必要なだけ与えて下さい」との祈りこそ、現代に必要な祈りであろう。
-箴言30:7-9「二つのことをあなたに願います。私が死ぬまで、それを拒まないでください。むなしいもの、偽りの言葉を私から遠ざけてください。貧しくもせず、金持ちにもせず、私のために定められたパンで私を養ってください。飽き足りれば、裏切り、主など何者か、と言うおそれがあります。貧しければ、盗みを働き、私の神の御名を汚しかねません」。
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