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1.主を畏れるは知恵の初め

・「箴言」は、「コヘレトの言葉」や「ヨブ記」と並んで知恵文学でと呼ばれる。ソロモンの作と言われているが、実際は数百年にわたる古老の格言、教訓、教え等であり、一部はソロモン時代に書かれたが、最終的に捕囚後の紀元前4〜5世紀に編集され、シナゴーク等で子供たちに教育するためのテキストとされている。
−箴言1:1-6「イスラエルの王、ダビデの子、ソロモンの箴言。これは知恵と諭しをわきまえ、分別ある言葉を理解するため、諭しを受け入れて正義と裁きと公平に目覚めるため。未熟な者に熟慮を教え、若者に知識と慎重さを与えるため。これに聞き従えば、賢人もなお説得力を加え、聡明な人も指導力を増すであろう。また、格言、寓話、賢人らの言葉と謎を理解するため」。
・箴言1章は三つのことを語る。最初は、「知恵の初めは主を畏れることである」という基本だ。
−箴言1:7「主を畏れることは知恵の初め。無知な者は知恵をも諭しをも侮る」。
・この教えは箴言に繰り返し現れる。箴言は単なるこの世の知恵の言葉ではなく、信仰者としていかに生きるかを教える知恵の言葉である。
−箴言9:10「主を畏れることは知恵の初め、聖なる方を知ることは分別の初め」。
・同じ知恵文学に属する詩篇も「主を畏れる事こそ知恵の初め」と説く。
−詩篇1:1-2「いかに幸いなことか、神に逆らう者の計らいに従って歩まず、罪ある者の道にとどまらず、傲慢な者と共に座らず、主の教えを愛し、その教えを昼も夜も口ずさむ人」。

2.悪に交わるな、知恵の言葉に耳を傾けよ

・2番目の教えは「悪人と交わるな」である。若い人たちは安易な金儲けのために犯罪に走るが、そのことによって生涯が台無しにされる。今日、大学生がアルバイト感覚で振り込め詐欺の引取役を行い、違法口座の開設や携帯電話の詐取を行い、退学になる者が増えている。不義の種を蒔く者はその実を刈り取らなければいけないことを教えるべきであろう。
−箴言1:10-19「わが子よ、ならず者があなたを誘惑してもくみしてはならない。彼らはこう言うだろう『一緒に来い。待ち伏せして、血を流してやろう。罪もない者をだれかれかまわず隠れて待ち、陰府のように、生きながらひと呑みにし、丸呑みにして、墓穴に沈めてやろう。金目の物は何ひとつ見落とさず、奪った物で家をいっぱいにしよう。我々と運命を共にせよ。財布もひとつにしようではないか』。わが子よ、彼らの道を共に歩いてはならない。その道に足を踏み入れるな。彼らの足は悪事に向かって走り、流血をたくらんで急ぐ。翼あるものは見ている。網を仕掛けるのは徒労だ。待ち伏せて流すのは自分の血。隠れて待っても、落とすのは自分の命。これが不当な利益を求める者の末路。奪われるのは自分の命だ」。
・三番目の教えは「知恵の言葉に耳を傾けよ。愚か者になるな」という戒めである。
−箴言1:22-27「いつまで、浅はかな者は浅はかであることに愛着をもち、不遜な者は不遜であることを好み、愚か者は知ることをいとうのか。立ち帰って、私の懲らしめを受け入れるなら、見よ、私の霊をあなたたちに注ぎ、私の言葉を示そう。しかし、私が呼びかけても拒み、手を伸べても意に介せず、私の勧めをことごとくなおざりにし、懲らしめを受け入れないなら、あなたたちが災いに遭うとき、私は笑い、恐怖に襲われるとき、嘲笑うであろう。恐怖が嵐のように襲い、災いがつむじ風のように起こり、苦難と苦悩があなたたちを襲うとき」。
・人は自分が蒔いた結果を刈り取るのだ。愚かな行為は愚かな結果を招き、知恵に従う者は幸せを得る。
−箴言1:32-33「浅はかな者は座して死に至り、愚か者は無為の内に滅びる。わたしに聞き従う人は確かな住まいを得、災難を恐れることなく平穏に暮らす」。
・箴言は経験則に基づく処世訓である。しかし経験則では説明の出来ない不条理がこの世にはある。その知恵の限界を鋭くえぐるのがヨブ記である。
−ヨブ記9:22-24「私は言う、同じことなのだ、と。神は無垢な者も逆らう者も、同じように滅ぼし尽くされる、と。罪もないのに、突然、鞭打たれ、殺される人の絶望を神は嘲笑う。この地は神に逆らう者の手にゆだねられている。神がその裁判官の顔を覆われたのだ。ちがうというなら、誰がそうしたのか」。
・詩人の水野源三は詩集「わが恵み、汝に足れり」で歌う「不条理の意味を教えてください」と。
-詩集・わが恵み、汝に足れり「主よ、何故そんなことをされるのですか。私はそのことがわかりません。心には悲しみが満ちています。主よ、どうぞ、このことをわからせたまえ」。
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